デジタル庁のテンプレートを使ってPower BIのダッシュボードをおしゃれに作る方法
デジタル庁が公開しているPower BIのダッシュボードがとてもかっこよかったので、参考にしてみました。
今回はテンプレートを使うメリットや、テーマファイル(JSON)の取り込み方などを紹介します。
デジタル庁からは ダッシュボードデザインガイドブック&テンプレート も無料で公開されているので、ぜひ活用してみてください。
目次
- デジタル庁のかっこよすぎるダッシュボード
- 参考に作ってみたけど大変だった話
- ダッシュボードデザインガイドブック&テンプレートの存在
- テンプレートの適用方法(JSONファイルの使い方)
- レイアウトテンプレートページを使うメリット
デジタル庁のかっこよすぎるダッシュボード
デジタル庁の マイナンバー利用状況 などを見ていると、ものすごく洗練されたダッシュボードが公開されています。
これを見て、Power BIでここまで自由にビジュアルをカスタマイズできるのかと感動しました。筆者が探したときはこれより洗練されたダッシュボードはデジタル庁以外では見つけられませんでした。
参考に作ってみたけど大変だった話
見様見真似で作ってみましたが、一つ一つの見た目の調整が意外と手間でした。
下記は試作したものです。配置や配色を合わせるのが思った以上に大変でした。
ダッシュボードデザインガイドブック&テンプレートの存在
そんな中、改めてデジタル庁のサイトを確認すると、**「ダッシュボードデザインガイドブック&テンプレート」**が無料で公開されていることを発見。
これは大変ありがたいですね。ダウンロードリンクはこちらからどうぞ。
ダウンロードしたテンプレート(.pbixファイル)を開いてみると、見やすいレイアウトサンプルやテーマ設定がすでに反映されています。
テンプレートの適用方法(JSONファイルの使い方)
1. テンプレートに含まれているテーマを取り出す
-
デジタル庁のテンプレートを開く
テンプレートPower BIレポート(.pbixファイルなど)を起動します。 -
表示タブからテーマを選択
Power BIリボンメニューの「表示」→「テーマ」をクリックします。 -
現在のテーマ (=デジタル庁のテーマ) をJSONとして保存
「テーマ」のドロップダウンを開くと、下図のように「このレポート」という項目がデジタル庁のテンプレートテーマになっています。
他のテーマを選ぶと上書きされて消えてしまうので注意しましょう。
ここで「現在のテーマを保存」を選択すると、JSONファイルを保存できます。
デジタル庁のテーマを切り替える前に、JSONとして保存しておくのがポイントです。変更後に戻せなくなることがあるのでご注意を!
2. JSONファイルを適用したいレポートへ取り込む
-
適用先のPower BIファイルを開く
-
**同じく「表示」タブ → 「テーマ」ドロップダウンから「参照」**をクリック
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先ほど保存したJSONファイルを選択
すると、デジタル庁のテーマを反映させることができます。
レイアウトテンプレートページを使うメリット
デジタル庁のレイアウトテンプレートページも同梱されています。
これを使えば要素の配置などを予め整えた状態でダッシュボードを作り始められます。
単純にテーマ色だけを取り込むよりも、より完成度の高いデザインを短時間で実現できるので、もし作り直す余裕があれば、レイアウトテンプレートページを活用して、最初からきれいに配置していくのがおすすめです。
筆者はテーマを間違えて変えてしまった際に、JSONの取り込み+レイアウトテンプレート再適用で復活できました。
まとめ
- デジタル庁のテンプレートは無料公開されていて、そのまま利用可能
- テンプレートからテーマ(JSON)を取り出して、別のPower BIファイルに適用することができる
- レイアウトテンプレートを使えば、配置も含めたデザインを効率よく再現できる
少し手間はかかりますが、この方法でPower BIのビジュアルがグッとおしゃれに仕上がるはずです。
ぜひ活用してみてください!
参考リンク
ご質問や改善案があれば、ぜひコメントで教えてください!