この記事で分かること
- Claude Sonnet 4 / Opus 4のdeprecation日程(2026年6月15日)
- 移行先モデルの選び方とコストへの影響
- APIコード変更の具体的な手順
- 移行で起こりがちな失敗パターンと回避策
背景
Anthropicは2026年6月15日をもってClaude Sonnet 4とOpus 4を廃止する。同時期にOpus 4.6も対象となる見込みだ。移行先はClaude Opus 4.7(2026年4月16日GA)またはClaude Sonnet 5が主な選択肢になる。
「そのうち移行すればいい」と思っていると、6月16日の朝にAPIが突然エラーを返し始める。本番環境への影響を避けるために、今から動くことが最善だ。
解説
廃止スケジュール
- 廃止日:2026年6月15日
- 対象:
claude-sonnet-4、claude-opus-4、claude-opus-4-6(APIモデルID) - 推奨移行先:
claude-opus-4-7-20260416/ Claude Sonnet 5系
移行先の選び方
ユースケース別の推奨はこうだ。
- コーディング・複雑な推論タスク → Claude Opus 4.7
- 高速・低コストのテキスト処理 → Claude Sonnet 5
- ビジョン処理が必要なケース → Opus 4.7(視覚解像度が大幅向上)
Opus 4.7はOpus 4.6比でコーディング性能が大幅向上している。特に「最も難しいタスクを監督なしで任せられる」とAnthropicは評価している。
コストへの影響
Opus 4.7の料金はOpus 4.6と同一だ。
- Input:$5 / 1M tokens
- Output:$25 / 1M tokens
モデルIDを変えるだけでコスト増加はない。これは移行を後回しにする理由がないことを意味する。
実務への落とし込み
移行は3ステップで完結する。
ステップ1:使用中のモデルIDをコードベース全体で特定する
# Pythonコードベースで古いモデルIDを検索
grep -r "claude-sonnet-4\|claude-opus-4" ./src --include="*.py"
# TypeScript/JavaScript の場合
grep -r "claude-sonnet-4\|claude-opus-4" ./src --include="*.ts" --include="*.js"
ステップ2:モデルIDを置換する
# 変更前
model = "claude-opus-4-20250514"
# 変更後
model = "claude-opus-4-7-20260416"
環境変数でモデルIDを管理している場合は、.envファイルと設定ファイルも忘れずに変更する。
ステップ3:ステージング環境で動作確認してから本番反映する
# テストスクリプト例
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
# 移行前後の出力を比較する
test_cases = [
"コードレビューのフィードバックを書いて",
"このバグの原因を特定して",
"テストケースを生成して"
]
for case in test_cases:
response = client.messages.create(
model="claude-opus-4-7-20260416",
max_tokens=512,
messages=[{"role": "user", "content": case}]
)
print(f"Case: {case}")
print(f"Response: {response.content[0].text[:200]}")
print("---")
注意点 / 限界 / 誤解されやすい点
- モデルIDをハードコードしている箇所は全て変更が必要だ。エイリアスを使っているか、まず確認する。
- 出力フォーマットがモデル間で微妙に変わる可能性がある。本番前に必ずプロンプトと出力の品質を比較する。
- Opus 4.7はOpus 4.6の「単純アップグレード」ではない。別モデルとして扱い、評価を再実施するのが安全だ。
- MindStudioなどのプラットフォーム経由の場合は、プラットフォーム側の移行ガイドを別途確認する。
- 「6月15日まで時間がある」は罠だ。本番テストに必要なリードタイムを逆算して今週から始める。