やる気がない。別に悩んでいるわけではなく、ただただ、動きたくない。
そういう日は誰にでもある。いや、毎日そういう人もいる。この記事はそういう人のために書いた。
というか私のために書いた。
Claudeはやる気がある人だけのツールではない。むしろ「やる気がない状態をなんとかする」という用途に、驚くほど使える。
使い方① 返信したくないメールを代わりに書いてもらう
やる気がないときの状況
受信トレイに未読が17件。全部読む気がしない。特に返信が必要なやつが3件ある。でも何て書けばいいか考えるのも面倒で、もう3日放置している。
Claudeへの投げ方
以下のメールに返信を書いてください。
要件だけ満たしていれば短くて構いません。
自分でゼロから考えたくないので全部書いてください。
--- メール本文 ---
(コピペ)
それだけでいい。「〜の件ですが」から「よろしくお願いいたします」まで全部書いてくれる。
あとはClaude が書いた文章をざっと確認して、問題なければGmailに貼り付けて送信するだけだ。確認すら面倒なら「とにかく失礼にならない文章で、短く」と最初に書いておくと5行以内に収めてくれる。
ポイント
「もう少し柔らかく」「最後に来週のMTG提案も入れて」のように1行追加するだけで修正してくれる。自分で書くより圧倒的に速く終わる。やる気がないときほど「まず投げる」が正解だ。
使い方② 考えるのが面倒な選択をぜんぶ決めてもらう
やる気がないときの状況
「今日の夕飯どうしよう」「週末どこ行こう」「この件どう返事しよう」。どれも答えが出ない。考えるのが面倒で、結局なんとなくコンビニに行って適当なものを買う、を繰り返している。
Claudeへの投げ方
今日の夕飯を決めてください。
冷蔵庫にある食材:玉ねぎ、卵、豚こま、キャベツ、醤油、みりん
調理時間は15分以内
考えるのが面倒なので1択で答えてください。
「豚キャベツ炒め」みたいに料理名だけ教えてください。
または
この3択から1つ決めてください。
A:今日のうちに返事する
B:明日返事する
C:読んでいないことにする
私の状況:(1〜2行で説明)
理由は一言でいいです。
ポイント
人間に相談すると「どうしたい?」「自分で決めなよ」と返ってくることがある。Claudeはそういうことを言わず、素直に1択を出してくれる。決断疲れに効く。
使い方③ 読む気がしない長文を3行にしてもらう
やる気がないときの状況
上司から長いメールが来た。取引先から10ページのPDFが届いた。重要そうな記事のURLが送られてきた。全部「後で読もう」のフォルダに入っている。後でなんて来ない。
Claudeへの投げ方
以下を3行で要約してください。
「何をしろと言っているか」だけ教えてください。
(本文をコピペ、またはPDFを添付)
または
このPDF、自分に関係ある部分だけ教えてください。
私は組み込みエンジニアで、承認が必要な立場ではありません。
ポイント
「自分に関係あるか」「何かアクションが必要か」の2点さえわかればたいていの文書は読まなくていい。Claudeに「アクションが必要なことはありますか?」と聞くと「特にありません」と答えてくれることも多く、その安心感が地味にありがたい。
使い方④ 「なんかやる気出る言葉」を生成してもらう
やる気がないときの状況
何もしたくない。でも何もしないことへの罪悪感はある。その罪悪感もしんどい。誰かに「大丈夫だよ」と言ってほしいけど、人に連絡するのも面倒だ。
Claudeへの投げ方
やる気が全くないです。
何か一言ください。
説教はいらないです。
または
今日やらないといけないタスクが5個あります。
全部面倒です。
「まずこれだけやれ」というのを1個だけ選んでください。
一番ハードルが低いやつで。
試してみた結果
「やる気が全くない」と投げたら、こんな返事が来た。
やる気は来てから動くものではなく、動いてから来るものです。でも今日は動かなくていい日かもしれません。明日の自分に任せるのも立派な選択です。
なんか、ちょっと楽になった。
ポイント
Claudeは説教しない。「なんでやる気ないの?」「頑張れ!」という返しはほぼしない。ただ受け取って、何かを返してくれる。そのトーンが、やる気がないときにちょうどいい。
使い方⑤ 「やること」を整理してもらって、今日やらなくていいことを明確にしてもらう
やる気がないときの状況
タスクが頭の中でぐるぐるしていて、何から手をつけていいかわからない。全部重要な気がして、全部後回しにしたくなる。結局何もしないまま夜になる。
Claudeへの投げ方
今やらないといけないことを整理してください。
今日中にやらなくていいことは「やらなくていい」と言ってください。
タスク一覧:
・Aさんへのメール返信
・来週の資料作成
・経費精算(締切は月末)
・上司への報告(口頭でもOK)
・プログラムのレビュー(明後日のMTGで使う)
返ってくる答えのイメージ:
【今日やること:1つだけ】
プログラムのレビュー(明後日のMTGに間に合わせる必要があるため)
【今日やらなくていいこと】
・Aさんへのメール → 明日でOK
・来週の資料 → 3日後に始めれば十分
・経費精算 → 月末まで余裕あり
・上司への報告 → 口頭なら今日の終わりに30秒でできる
ポイント
「全部やらないといけない気がする」は錯覚であることが多い。Claudeに優先順位をつけてもらうと「今日やらなくていいこと」が思ったより多いことに気づく。タスクが1つに絞られると、意外と動けたりする。
まとめ:やる気がないときこそAIを使う
やる気がある人はなんでも自力でできる。やる気がない人こそ、外に投げるべきだ。
Claudeに投げると決めてしまえば「考える」コストが消える。あとは投げた結果を見て、使えそうならそのまま使う、気に入らなければ一言直してもらう、それだけだ。
「AIを使いこなす」という話でよく出てくるのは、効率化とか品質向上とかだ。でもやる気がないときの一番の効用は「決断の数を減らせること」だと思う。
今日もやる気がない人へ。まずClaudeに投げてみてください。