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Ubuntu16.04でraid1設定

Last updated at Posted at 2017-07-16

OS:UbuntuでソフトウェアRAIDで対応する必要があり、
RAID1の構成をしたときに、インストール後、起動してこないという現象があった
検証のためのメモ

Mac環境で試すために、VirtualBoxを使うことにします。
OSはUbuntu16.04 Server版を使用します。

参考URL
How To Create RAID Arrays with mdadm on Ubuntu 16.04
LVM(Logical Volume Manager)について
論理ボリュームの管理

環境

VirtualBoxの準備

すでにインストールされているけど、うまく起動できない場合、
一旦VirtualBoxをuninstallすると解決するかもしれません。
uninsallしても用意した仮想環境は削除されません。

  • VirtualBoxに仮想環境を準備する
  • raid構成を再現するために仮想HDDを複数設定する
  • インストールする予定のubuntu(ubuntu-16.04.2-server-amd64.iso)を設定する
スクリーンショット 2017-07-14 20.04.14.png スクリーンショット 2017-07-14 20.05.30.png

Ubuntuをインストールする

コンソール画面でfdiskコマンドを使ってパーティション分けをします。
fdiskコマンドを使うためには、「Rescumodeモード」で実行する必要があります。
Mac環境ではコンソール画面へはoption+fn+F2、インストーラ画面へはoption+fn+F1で切り替えれます。
(実機だと、コンソール画面へはALT+F2、インストーラ画面へはALT+F1)

VirtualBoxの切り替えのコツ。(VirtualBoxがアクティブ状態で)
optionを先に押しておいて、fn+F2を同時に押すと割と素直に切り替わってくれました。

[言語選択] 日本語 [メニュ] 一番下のモード(Rescumode)
スクリーンショット 2017-07-14 21.32.57.png スクリーンショット 2017-07-14 21.33.55.png
[インストーラ画面] [コンソール画面]
スクリーンショット 2017-07-15 12.34.29.png コンソール画面に切替できるが
fdiskコマンドはまだない
スクリーンショット 2017-07-15 12.34.55.png
スクリーンショット 2017-07-15 12.35.16.png
スクリーンショット 2017-07-15 12.52.44.pngスクリーンショット 2017-07-15 12.53.06.pngスクリーンショット 2017-07-15 12.53.57.png 日本語選択
スクリーンショット 2017-07-15 13.46.08.png ネットワーク読込が始まるとfdiskコマンドが使えるようになる スクリーンショット 2017-07-15 13.51.06.png
  • HDDの確認
仮想HDD4台認識してくれてる
# ls /dev/sd*
/dev/sda  /dev/sdb  /dev/sdc  /dev/sdd

fdiskコマンドでパーティションを作成する

# fdisk /dev/sda

[Command:p  パーティション情報を表示する]
 Disklabel type:dos   <ー DOSであること確認
[Command:n  新しいパーティションを作成する]
 Select: p (default)
 Partition number: 1 (default)
 First sector: (default)
 Last sector: (default)
[Command:t  パーティション・タイプを変更する]
 Selected partition: 1
 Partision type: fd
[Command:a  ブートの可否を切り替える]
 Selected partition: 1
[Command:w  パーティション情報を書き込んで,終了する]
スクリーンショット 2017-07-15 15.41.10.png
/dev/sda の設定はこんな感じになった。/dev/sdbも同じ設定をする。
スクリーンショット 2017-07-15 16.58.09.png

ソフトウェアRAID設定

2台のHDD(/dev/sda, /dev/sdb) をソフトウェアRAIDとして /dev/md0 に割り当て

mdadm --create --verbose /dev/md0 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sda1 /dev/sdb1 --assume-clean

使用しているコンポーネントデバイスが、bootフラグが有効なパーティションでない場合は、警告が表示される可能性があります。
続行するにはyを入力するのが安全だそうです
スクリーンショット 2017-07-15 18.00.18.png

raid1ができているかを確認。
[UU]となってるので認識している
スクリーンショット 2017-07-15 18.26.37.png

/dev/md0 の設定,gpd/LVM設定

パーティションはmd0p1,md0p2とし、
md0p1はGPT(GUID Partition Table)
md0p2はLVM(Logicl Volume Manager)にする

# fdisk /dev/md0

[Command:g  GUID Partition Tableにする]
[Command:n  新しいパーティションを作成する]
 Select: p (default)
 Partition number: 1 (default)
 First sector: (default)
 Last sector: 1024K
[Command:n  新しいパーティションを作成する]
 Select: p (default)
 Partition number: 2 (default)
 First sector: (default)
 Last sector: (default)
[Command:t  パーティション・タイプを変更する]
 Selected partition: 2
 Partision type: 30
[Command:w  パーティション情報を書き込んで,終了する]
スクリーンショット 2017-07-15 23.09.19.png
/dev/md0 の設定の確認をする。(md0p1,md0p2ができてる)
スクリーンショット 2017-07-15 23.34.24.png

物理ボリュームの作成(LVM設定)

LVMはサイズを変える可能性があるならば入れとくのがいいらしい。

# vgcreate vg0 /dev/md0p2  <ーボリュームグループの作成
# lvcreate -L 4G -n root vg0  <ー論理ボリュームの作成3つにわけてみた
# lvcreate -L 200M -n swap vg0
# lvcreate -l100%FREE -n data vg0 
# lvscan  <ー確認
# lvremove /dev/vg0/data     <ー失敗した時に消した 

スクリーンショット 2017-07-16 0.26.28.png

パーティションの設定が終わったので、
インストーラー画面に戻って続きをする。

手動でディスクのパーティショニング設定

インストーラ画面で「手動」を選択し、コンソーラ画面で設定した
RAID1デバイス、LVM vg0の領域の設定をそれぞれ行います。
(ファイルシステム作成、マウントの作業)

スクリーンショット 2017-07-16 1.03.37.png スクリーンショット 2017-07-16 15.45.35.png
選択項目 利用方法
スクリーンショット 2017-07-16 15.46.45.png
マウントポイント選択
スクリーンショット 2017-07-16 15.47.39.png
名前
スクリーンショット 2017-07-16 16.33.57.png
LVM VG vg0, LV root ext4選択
スクリーンショット 2017-07-16 15.47.23.png
/選択
スクリーンショット 2017-07-16 16.16.37.png
スクリーンショット 2017-07-16 16.20.11.png
LVM VG vg0, LV data ext4選択
スクリーンショット 2017-07-16 15.47.23.png
/srv選択
スクリーンショット 2017-07-16 15.51.30.png
スクリーンショット 2017-07-16 15.52.36.png
LVM VG vg0, LV swap スワップ領域選択
スクリーンショット 2017-07-16 16.28.14.png
自動的にスワップのマウントになった
RAID デバイス0.1 ext2選択
スクリーンショット 2017-07-16 16.36.06.png
/boot選択
スクリーンショット 2017-07-16 16.37.46.png
bootと入力
スクリーンショット 2017-07-16 16.34.20.png
スクリーンショット 2017-07-16 16.40.46.png
設定が終わったら、「パーティショニングの終了とディスク変更の書き込み」を選択
書き込み内容を確認して「はい」選択
スクリーンショット 2017-07-16 17.06.53.pngスクリーンショット 2017-07-16 17.09.34.png
これでシステムインストールが始まります。

終わったら再起動。コンソール画面でならreboot

これで起動はするのですが、
Rescumodeではユーザ登録がないので、あとでユーザ登録をする必要がでてきます。

通常インストーラ画面ではユーザ登録できます。

スクリーンショット 2017-07-15 13.14.14.png
(この画面は[option+2]で表示される。)
通常インストールのメニュ
スクリーンショット 2017-07-16 0.49.47.png ネットワークの設定
スクリーンショット 2017-07-15 13.09.17.pngスクリーンショット 2017-07-15 13.09.48.pngスクリーンショット 2017-07-15 13.10.18.pngスクリーンショット 2017-07-15 13.10.31.pngスクリーンショット 2017-07-15 13.10.56.png ユーザとパスワードのセットアップ
スクリーンショット 2017-07-15 13.27.57.png 時間の設定 Asia/Tokyoなのを確認

障害対応の確認

[対応]片肺になったときに自動的には起動しない理由

ubuntu16.04は mdadam version3.3 がデフォルトらしい
バージョンを3.4にするとなおる
[参考]
https://askubuntu.com/questions/789953/how-to-enable-degraded-raid1-boot-in-16-04lts

 wget http://launchpadlibrarian.net/275652884/mdadm_3.4-4_amd64.deb
 sudo dpkg -i mdadm_3.4-4_amd64.deb

[対応]HDD交換とした場合

  • 新HDD パーティションをわける
 新HDDが認識しているか確認
 $ls /dev/sd*  <-生きてるHDDが/dev/sdaとして、新HDDが/dev/sdb とした場合
 $sudo fdisk -l /dev/sda  <ー 生きているHDDのパーティション情報の確認
 $sudo fdisk /dev/sdb   <ー 初期化 sdaと同じ設定にする
  • 新HDD RAIDデバイスへ組み込む
 現在のraid状況の確認 md0に新HDDはつながっていないことはmd0の並びと[U_]からわかる
 $cat /proc/mdstat
 Personalities:[raid1]・・・・・
 md0:active raid1 sda2[0] 
        ・・・・・・・[U_] 
 md0に組み込む
 $mdadm -a /dev/md0 /dev/sdb2
 再度状況の確認
 $cat /proc/mdstat
 Personalities:[raid1]・・・・・
 md0:active raid1 sda2[0] sdb2[0]   <ー追加されてる 
        ・・・・・・・[UU]   <ーUで認識されてる

もっと複雑な障害対応の時に必要になるかも
参考:
LVMでRAID1の構築、障害対応、他RAIDボリュームの追加

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