Azure DevOps にユーザーを追加するアプリをノンコーディングで作成する (3)
はじめに
前回の記事では、ユーザーインタフェース部分(PowerApps)の部分について書きました。今回は、バックエンドに相当する Microsoft Flow 部分について書きます。
PowerApps から起動される Flow
PowerApps からパラメータを受け取るには
ここを参考にしました。
「PowerAppsで確認」を選ぶと、名前付きのパラメータが作成されます。
PowerApps 側からは、以下のような Run
関数で Flow を呼び出しているわけですが、「PowerApps で確認」を選択して作成したパラメータの作成順序が、Run
関数の引数の順番と一致するようです。
[作成したFlowの名前].Run(param1, param2, ....);
Azure DevOps REST API を呼び出す
Microsoft Flow には HTTP リクエストを送るアクションが提供されているので、これを利用します。Users - Create をこのアクションから呼び出します。
項目 | 説明 |
---|---|
URI |
https://vssps.dev.azure.com/{organization}/_apis/graph/users の形式で、組織の部分に自分が利用している組織を入れるだけでよい |
Queries | groupDescriptors は、Azure DevOps のグループを識別するため文字列。 REST API のGroups を利用して、値を確認することができます。 |
Body | リクエスト本体で、{ "principalName": "fabrikamfiber4@hotmail.com" } のようにMicrosoft アカウントを指定する |
Authentication | ベーシック認証で、パスワードに Personal Access Token を指定する。Username は任意の文字列でよい |
まとめ
PowerApps でのユーザーインタフェースの作成に戸惑うところがありましたが、簡単にアプリを作成することができました。サーバーを立てる必要もなく、モバイルデバイスへの配布も PowerApps のアプリ経由で行えるので、組織内の簡単なアプリを素早く作成する一つの方法として利用していくのもよいと思いました。