前回記事「CHIRIMENを起動しよう!」では、CHIRIMENの起動方法とファームウエアのUpdate方法について書きました。
今回は、CHIRIMENについているGPIOピンで現状できることについて書きます。
CHIRIMENのGPIOでできること
CHIRIMENはコミュニティベースで日々開発が進められています。ですので、ここに書くことは、現時点でのスナップショットです。
CHIRIMENの現在の最新版ファームウエア、「CMN2015-1_B2GOS-20170301」で実装されているGPIOPINの機能は下記のとおりです。
上記ピンの各機能のWebアプリからの利用方法は以下の通りです。
1. GPIO (水色の番号)
CHIRIMENのGPIOピンへのアクセスは、Web GPIO APIを経由して行います。
現在のCHIRIMENの実装に対応した@MSakamakiさんによるpolyfillが公開されており、こちらを利用することでアクセスが可能になります。
Web GPIO APIを利用したサンプル等は、Lチカサンプルを参照ください。
GPIOピンでは、デジタル入出力が行えます。ArduinoでいうところのdigitalRead()
とdigitalWrite()
同様の機能が提供されています。
2. I2C (図中のSCL/SDA)
CHIRIMENではI2C通信も利用できます。(CHIRIMEN側がI2C Masterとなり、I2C Slaveデバイスと通信することができる)
I2Cへのアクセスは、Web I2C APIを経由して行います。
こちらも、現在のCHIRIMENの実装に対応した@MSakamakiさんによるpolyfillを利用することでアクセスできます。
Web I2C APIを用いたアプリケーションサンプルについては、次回簡単に紹介する予定です。
3. L/R OUT (オレンジ色)
CHIRIMENのオーディオ出力です。
Web Audio APIやHTML5のaudioタグ等での音声出力で利用可能です。
ただし、このPINを利用しなくても、HDMI出力でもオーディオ出力が可能です。
4. ADC0 IN , L/R IN
現在のCHIRIMENでは機能未実装のPINです。たぶん。。。(違ってたら誰かつっこんで。。)
最新情報はコミュニティで!
CHIRIMENの実装や今後の方針については、CHIRIMEN Open Hardware コミュニティで議論が進められ、githubを中心に活発に情報の更新が行われています。
CHIRIMEN Open Hardwareコミュニティはオープンソースで誰でも参加できます!
ぜひ参加して、CHIRIMENをもっと面白くしましょう!よろしくお願いします。
次回は?
次回は、WebI2Cの利用方法について書く予定です。
2017.03.12 追記
I2CポートのGPIOはアクセスできないため図から削除しました。
またCH2-10については現状初期状態でPWMが有効化されているため、利用には注意が必要です。あまり使わない方が良いでしょう。というわけで図の字を灰色に変更
2017.03.16 修正
- CH1-4 pulldown → pullup
- CH1-5 pullup → pulldown