✅【4日目】統合マネジメント(Integration Management)とは?
このドキュメントでは、プロジェクトマネジメントの司令塔ともいえる「統合マネジメント」について学びます。
統合とは「バラバラな要素をまとめ、1つの方向へ導く」ことです。
🎯 統合マネジメントの役割とは?
統合マネジメントは、
プロジェクト全体の流れ・成果・変更・調整などをまとめ、全体を統率する知識エリアです。
プロジェクトでは、スケジュール、コスト、品質、リスクなどたくさんの要素がありますが、これらがバラバラに進んでは成功しません。
その調整役・まとめ役となるのが統合マネジメントです。
🔧 統合マネジメントの主なプロセス
プロセス群 | プロセス名 | 説明 |
---|---|---|
立上げ | プロジェクト憲章の作成 | プロジェクトの目的や責任者を明文化する |
計画 | プロジェクトマネジメント計画書の作成 | 各分野(スコープ・コスト・品質など)の計画を統合 |
実行 | プロジェクト作業の指揮・マネジメント | 計画通りに全体を進行させるための調整 |
監視 | 作業の監視と統制 | 計画とのズレを修正/全体の整合性を確認 |
実行・監視 | 変更の統合マネジメント | 要望・変更を受けたときに影響を判断して調整 |
終結 | プロジェクトまたはフェーズの終結 | 成果物を納品し、契約や記録を正式に終了する |
💡 キーワード:変更統制(Change Control)
プロジェクトでは必ず「変更したい」という声が出てくる。
「納期を伸ばしたい」「機能を追加したい」「デザインを変えたい」
こうした変更をすべて受け入れるとプロジェクトは破綻してしまうため、
- 影響(コスト・納期・品質)を評価し、
- 必要な変更のみを取り入れる
この一連の判断と調整が「変更統制(Integrated Change Control)」であり、統合マネジメントの大きな役割である。
✅ 今日のまとめ
- 統合マネジメントは「プロジェクト全体をまとめる知識エリア」
- バラバラの計画や進捗、変更をひとつに統率する役割
- 特に重要なのは「変更の統制」と「プロジェクト憲章の作成」
🔜 次回予定
次回は「スコープ・マネジメント(Scope Management)」を学びます。
プロジェクトで「やること/やらないこと」を明確にすることの重要性を理解しましょう!