はじめに
リリースした過去バージョンのアプリの動作を確認するために、古いバージョンのXcodeでの確認が必要になった。
と、言うことがあったので備忘録がてら動作確認の手順を書き残すことにしました。
前提
- 確認したいバージョンのプロジェクトファイルが手元の環境にある
- 古いバージョンのXcodeがダウンロードされている
古いバージョンのXcodeのインストールはこちらを参考にすると良いかと思います。
手順
今回はXcode11.0
からXcode10.1
に切り替えて動作を確認するケースで記述していきます。
Xcodeの.appファイルの名前はそれぞれXcode11.0.app
とXcode10.1.app
となっています。
Xcodeのバージョンを古いものに切り替える
//現在使っているXcodeのパスを確認
$ xcode-select -p
/Applications/Xcode11.app/Contents/Developer
//バージョン切り替え
$ sudo xcode-select -s /Applications/Xcode10.1.app/Contents/Developer
//切り替わったことを確認
$ xcode-select -p
/Applications/Xcode10.1.app/Contents/Developer
//有効になっているxcodebuildのバージョンも確認してみる
$ xcodebuild -version
Xcode 10.1 //切り替えたバージョンになっている
Build Version 10B61
確認時のパスは、人によって少々異なるパスになることもあるかもしれません。
ライブラリをアップデートする
外部のライブラリを使用している場合は、パスを変えて旧バージョンのアプリのプロジェクトを開いてビルドしようとしても、外部ライブラリ周りの環境が整っておらずエラーが出るため、導入し直す必要があります。
CocoaPodsを利用している場合
$ cd /path/to/Project
$ pod install
Carthageを利用している場合
$ cd /path/to/Project
$ carthage update --platform iOS
これが完了したらXcode10.1の方でプロジェクトを開き、ビルドをしたら古いバージョンのアプリの動作確認ができるかと思います。
※ライブラリの導入が終わったときにすでにXcodeを起動している状態でビルドをしようとしてエラーが出た場合、Xcodeを再起動をすると解消されることもあります。
それ以降でバージョンの切り替えをする際は、ライブラリのアップデートは不要になります。
また新たなバージョンの確認をしたくて切り替える場合は、ライブラリのアップデートまで行いましょう。