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【2026年最新】Zellijチートシート

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Last updated at Posted at 2026-07-25

ターミナルでエディタ、開発サーバー、テスト、ログ監視を並べたい。けれど、tmuxは設定やキー操作を覚えるまでが少し大変――そんな人に試してほしいのがZellijです。

Zellijは、初期状態からタブ、ペイン、マウス操作、画面下のキーヒントが使えるターミナルワークスペースです。本記事では、日常操作をすぐ引けるチートシートとしてまとめます。

00-zellij-cheatsheet.png

本記事は Zellij 0.44.3 / Default keybinding preset で確認しました。独自設定や Unlock-First presetを使っている場合はキーが異なります。

まずは30秒で使い始める

インストール

macOS(Homebrew)の場合:

brew install zellij

Rust環境がある場合:

# ビルド済みバイナリを導入
cargo binstall zellij

# またはソースからビルド
cargo install --locked zellij

Linux、macOS、Windows向けのビルド済みバイナリも公式リリースから取得できます。OS別の方法は公式Installationを確認してください。

zellij --version
zellij -s my-project

終了せず元のシェルへ戻るには、Ctrl+oを押して離し、続けてdを押します。これがデタッチです。

最初に覚えるのはこれだけ

やりたいこと キー
ペインを増やす Alt+n
ペイン間を移動 Alt+h/j/k/l
ペインを拡大・縮小 Alt++ / Alt+-
タブを作る Ctrl+tn
タブを移動 Ctrl+th/l
フローティングペインを表示 Ctrl+pw
セッションからデタッチ Ctrl+od
セッションを一覧・切り替え Ctrl+ow
現在のセッション名を変更 Ctrl+owCtrl+r
ショートカットをロック Ctrl+g

Ctrl+pnは同時押しではありません。Ctrl+pを離したあとにnを押します。

Zellijは「モード」を切り替えて操作します。たとえばCtrl+pでPaneモードへ入ると、画面下部がPane操作の一覧に変わります。迷ったら、まず下のキーヒントを見れば大丈夫です。EscまたはEnterで通常モードへ戻れます。

画面の見方

03-floating-pane.png

  • 上端:タブ。画像ではdevlogsの2タブ
  • 中央:通常のタイルペイン。境界をマウスでドラッグしてリサイズ可能
  • 手前:フローティングペイン。ちょっとした確認や一時作業に便利
  • 下端:現在のモードと利用できるキーのヒント

画像は文字化けを避けるためsimplified_ui true相当の互換表示を使っています。通常表示でも操作は同じです。

Direct操作:モードへ入らず使う

Alt系は、通常モードから直接実行できるショートカットです。

キー 操作
Alt+n 新しいペインを作成
Alt+h/j/k/l 左・下・上・右へ移動(左右端では隣のタブへ)
Alt++ / Alt+- ペインを拡大 / 縮小
Alt+f フローティングペインの表示を切り替え
Alt+[ / Alt+] 前 / 次のSwap layoutへ切り替え
Alt+i / Alt+o 現在のタブを左 / 右へ移動
Ctrl+g Lockedモードへ切り替え

Lockedモードでは、Ctrl+g以外のキー入力がZellijに奪われず、そのままペイン内のアプリへ渡ります。Vimやシェルのキーバインドと衝突するときに便利です。解除もCtrl+gです。

Paneモード:分割・移動・全画面

Ctrl+pでPaneモードへ入ります。

キー 操作
n 空きに合わせて新しいペインを作成
d 下にペインを作成
r 右にペインを作成
s Stackペインを作成
h/j/k/l または矢印 フォーカス移動
p 直前のペインへ戻る
x フォーカス中のペインを閉じる
f フォーカス中のペインを全画面表示 / 復帰
w フローティングペインを表示 / 非表示
e タイルとフローティングを相互変換
c ペイン名を変更
z ペイン枠を表示 / 非表示
i フローティングペインを固定 / 解除

作業領域を一時的に広くしたいだけなら、閉じるxではなく全画面のfを使うと元の分割を保てます。

Tabモード:ワークスペースを切り替える

Ctrl+tでTabモードへ入ります。

キー 操作
n 新しいタブを作成
h / l 前 / 次のタブへ移動
19 番号のタブへ移動
Tab 現在と直前のタブを往復
r タブ名を変更
x 現在のタブを閉じる
s 現在のタブ内の全ペインへ入力を同期
b 現在のペインを新しいタブへ分離
[ / ] 現在のペインを左 / 右隣のタブへ分離

入力同期Ctrl+tsは、複数ホストへ同じコマンドを送るときに強力です。削除や再起動などのコマンドも全ペインへ送られるため、実行後は同じキーでもう一度オフにしておくと安全です。

Resize・Moveモード

Resizeモード

Ctrl+nでResizeモードへ入ります。

キー 操作
h/j/k/l または矢印 指定方向へ広げる
H/J/K/L 指定方向を狭める
+ / = 全体的に広げる
- 全体的に狭める

普段はAlt++ / Alt+-、細かく方向を指定したいときはResizeモード、と使い分けると覚えやすいです。

Moveモード

Ctrl+hでMoveモードへ入ります。

キー 操作
h/j/k/l または矢印 指定方向へペインを移動
n または Tab ペインを順方向へローテーション
p ペインを逆方向へローテーション

Scroll・検索・コピー

Ctrl+sでScrollモードへ入ります。アプリ側ではなく、Zellijが保持するペインのスクロールバックを操作するモードです。

キー 操作
j/k または上下矢印 1行ずつ下 / 上へ
Ctrl+f / Ctrl+b 1ページ下 / 上へ
d / u 半ページ下 / 上へ
s 検索語を入力
e スクロールバックを$EDITORで開く
Ctrl+c 最下部へ戻り、通常モードへ

sで検索語を入力してEnterを押すとSearchモードになります。

Searchモードのキー 操作
n / p 次 / 前の一致へ
c 大文字・小文字の区別を切り替え
w 末尾から先頭への折り返しを切り替え
o 単語単位の一致を切り替え

マウスで文字列を選択すると、初期設定では自動コピーされます。ターミナルエミュレーター本来の選択を使いたい場合は、Shiftを押しながらドラッグします。

Sessionモード:作業を残して離れる

Zellijのセッションは、複数のタブとペインをまとめた1つの作業環境です。一方、Sessionモードは、デタッチやSession Managerなどの操作を呼び出すためのキーモードです。

まずは「開始 → デタッチ → 再接続」

名前付きでセッションを開始します。

zellij -s my-project

作業中にCtrl+odでデタッチすると、現在の端末だけがセッションから切り離されます。セッションとペイン内のプロセスは実行を続けます。元のシェルで一覧を確認し、同じ名前へ再接続できます。

zellij ls
zellij attach my-project

Ctrl+oでSessionモードへ入ると、次の操作が使えます。

キー 操作
d 現在のセッションからデタッチ
w Session Managerを開く
c Configurationを開く
l Layout Managerを開く
p Plugin Managerを開く
a Aboutと操作Tipsを開く
s Share画面を開く

この表のwは、公式Session Managerをフローティングペインで開くキーです。

Session Managerで一覧・切り替え・名前変更

Ctrl+owでSession Managerを開きます。Zellij 0.44系では、同じ1つの画面から実行中セッションへの切り替え、終了済みセッションの復元、新規作成ができます。

キー 操作
文字入力 セッション名を検索。一致しない名前は新規セッション名になる
/ 候補を選択
Tab セッション名を補完
Enter 実行中の候補へ切り替え / 終了済みの候補を復元 / 新規作成へ進む
Ctrl+r 現在開いているセッションの名前を変更。新しい名前を入力してEnter
Ctrl+a 現在のセッションを復元用にすぐ保存
Delete 選択中の実行中セッションを終了 / 終了済みセッションを完全に削除
Ctrl+x 現在のセッションへ接続中の他クライアントを切断
Esc Session Managerを閉じる

Ctrl+rが変更するのは、一覧で選択中の候補ではなく現在のセッションです。同名の実行中・復元可能なセッションがある場合と、/を含む名前には変更できません。Deleteはプロセスの終了や復元データの削除を行うため、選択対象を確認してから使ってください。

ペイン内のシェルからも、現在のセッション名を変更できます。

zellij action rename-session new-name

Zellij外の別シェルから実行中セッションの名前を変えるときは、変更前の名前を対象に指定します。

zellij --session old-name action rename-session new-name

終了済みのセッションはそのままでは改名できないため、一度復元してから現在のセッションとして改名します。

シェルからセッションを操作する

# セッション一覧(終了済みで復元可能なセッションも表示)
zellij list-sessions
zellij ls

# 既存セッションへ接続
zellij attach my-project
zellij a my-project

# なければ作成して接続
zellij attach --create my-project

# なければバックグラウンドで作成
zellij attach --create-background my-project

# Zellij内から別の実行中セッションへ切り替え
zellij action switch-session other-project

# 復元用データをすぐに保存(通常は定期的に自動保存)
zellij action save-session

# 実行中セッションを終了(保存済みの復元データは残る)
zellij kill-session my-project

# 終了済みセッションの復元データを完全に削除
zellij delete-session my-project

# 実行中でも終了させ、復元データも完全に削除
zellij delete-session --force my-project

デタッチ・終了・削除の違い

操作 ペイン内のプロセス その後
Ctrl+od 実行を続ける RUNNINGのまま。再接続すると同じ作業へ戻る
Ctrl+q / zellij kill-session 終了する 復元用データが保存済みならEXITEDとして残る
zellij delete-session 通常は終了済みに使う 復元用データも消え、復元できない
zellij delete-session --force 実行中でも終了する 復元用データも消え、復元できない

Ctrl+qはデタッチではありません。 セッションを全クライアントごと終了します。コマンドを実行したまま後で戻りたいときはCtrl+odを使います。

EXITEDからの復元は、デタッチからの再接続とは異なります。デタッチではプロセスそのものが動き続けますが、終了後の復元では、保存されたタブ・ペイン構成と各ペインのコマンドを作り直します。

Zellijは初期設定でこの復元用データを定期的にキャッシュへ保存します。終了直前の状態を確実に保存したい場合はzellij action save-sessionを実行します。保存済みのセッションは、終了やクラッシュ後もzellij lsEXITED表示、またはSession Managerから復元できます。

復元時、保存されたコマンドは安全のため自動実行されず、Enterを押すまで待機します。詳細はSession Resurrectionにまとまっています。

Layoutで毎回の分割を自動化する

毎朝同じようにエディタ、サーバー、テストを開くなら、KDL形式のLayoutにしておくと一発で再現できます。

~/.config/zellij/layouts/dev.kdl

layout {
    // 自分のプロジェクトへ変更
    cwd "/path/to/your/project"

    default_tab_template {
        pane size=1 borderless=true {
            plugin location="zellij:tab-bar"
        }
        children
        pane size=2 borderless=true {
            plugin location="zellij:status-bar"
        }
    }

    tab name="dev" focus=true {
        pane split_direction="vertical" {
            pane size="65%" name="editor" command="nvim"
            pane split_direction="horizontal" {
                pane name="server"
                pane name="tests"
            }
        }
    }

    tab name="logs" {
        pane name="logs"
    }
}

起動します。

zellij --layout dev -s my-project

nvimを使わない場合は、command="nvim"を削除するか好きなコマンドへ変更してください。既存画面からレイアウトを記録したい場合はCtrl+olでLayout Managerを開けます。Layoutの全構文はCreating a Layoutにあります。

設定ファイル

標準の設定先は~/.config/zellij/config.kdlです。ファイルがない場合は、デフォルト設定を土台にできます。

mkdir -p ~/.config/zellij
zellij setup --dump-config > ~/.config/zellij/config.kdl
zellij setup --check

すでに設定ファイルがある場合、>で上書きしないよう注意してください。

よく使う設定例です。

// UIを1行にして表示領域を増やす
default_layout "compact"

// Scrollモードの e で開くエディタ
scrollback_editor "nvim"

// ペイン枠を表示
pane_frames true

// 特殊記号が文字化けするときだけ有効化
simplified_ui true

設定可能な項目はOptions、キー変更はConfiguring Keybindingsを参照してください。

キーが衝突するならUnlock-First preset

Zellijには2つの公式キープリセットがあります。

preset 特徴 新しいペインの例
default 少ない打鍵ですぐ操作。この記事で使用 Ctrl+pn
Unlock-First (non-colliding) 最初にロック解除するので、アプリのキーと衝突しにくい Ctrl+gpn

Default presetではCtrl+ocでConfigurationを開き、セッション中だけ、または恒久的に切り替えられます。詳しくはKeybinding Presetsを参照してください。

困ったとき

症状 対処
今どのモードか分からない 下端を確認。まずEscまたはEnter。LockedならCtrl+g
UIの矢印や記号が崩れる zellij options --simplified-ui trueを試す
マウスで端末本来の選択ができない Shiftを押しながら選択。不要ならmouse_mode false
キーがVimなどと衝突する 一時的にCtrl+gでLock、またはUnlock-First presetへ変更
macOSでAltが効かない ターミナル側でOptionキーをMeta / Esc+として送る設定を確認
終了したセッションへ戻りたい zellij lsEXITEDを確認し、zellij attach セッション名
UIが場所を取りすぎる zellij --layout compact、またはdefault_layout "compact"

追加の解決策は公式FAQにまとまっています。

まとめ

最初の1日はAlt+nAlt+h/j/k/lCtrl+tnCtrl+odだけで十分です。慣れてきたらフローティングペイン、入力同期、Layoutを足していくと、ターミナル上の作業場所をプロジェクト単位で再現できるようになります。

Zellijは画面下にその場のチートシートを常に表示してくれます。すべて暗記しようとせず、モードへ入って候補を見る使い方がいちばん自然です。

参考資料

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