この記事はdatatech-jp Advent Calendar 2021の22日目の記事となります。
上記のアドベントカレンダーでは、あらゆるデータ活用の分野に携わる方々が参加されているので、どんな事を書こうかな〜と悩んだのですが、
今回はTableauの技術的な記事ではなく、タイトルの通り**「Tableauってレポート作れるのは知っているけど、実際どんなことできるの?」**ってところを書いていきます!
これを読んで、少しでもTableauについて知っていただけたら嬉しいです。
TableauとはBIツールなのですが、今回は他社のBIツール比較などは書きません。
(実際他社のBIツールも触って良し悪し感じるのは、今後の目標ではあるのですが、そこはまた次の機会に!)
この辺の比較記事は調べてみると既に記事があるので、興味がある方は調べてみるのもいいかもしれません。
ということで今回は、私自身がTableauを約2年間触ってきて、その中で感じたことを書いていきたいと思います。
良いところだけ書いても面白くないので、(Tableauに興味を持って欲しいけど、宣伝がしたい訳じゃない)、今後改善されたらいいなってところも書きます。
##BIツールとは
BIとはビジネスインテリジェンスの略です。ビジネスの意思決定を助けてくれるツールです。
BIツールはデータを見える化し、人とデータの間に入ってくれる架け橋のような存在になってくれます。
ただし意思決定を裏付ける材料としてデータは大きな役割を果たしますが、あくまで最終的な意思決定を行うのは人です。
KKD(勘、経験、度胸)のみに頼るよりもデータを元に行動することでより説得力が増します。
ですので、我々はあくまで意思決定を助けてくれる道具として活用していく必要があります。
##Tableauとは
タブローソフトウェア(Tableau Software)社が提供する、BI(ビジネスインテリジェンス)に特化したデータの視覚化ツールです。
お試し版もありますが、企業などで導入する場合にはTableau Server・Tableau Online・Tableau Desktopなどの活用が必要になりますので、有償のライセンス購入が必要です。
Tableau Desktopではダッシュボードを作成することができ、Tableau Server・Tableau Onlineなどにパブリッシュする事で共有したい人に見せることができます。
Tableau ServerとTableau Onlineの違いについて知りたい方はこちらの記事が分かり易いと思います。
私の現場ではTableau Serverを導入していますので、この後実際にTableau Serverのメリットについて記載します。
元々Tableauはユーザーに対して製品単位で機能を販売してましたが、今はライセンス形態での販売となってます。
**提供機能の異なる三つのライセンス(Creator・Explorer・Viewer)**があり、勿論価格も異なります。
なぜ、製品単位で販売していたものをライセンス形態にしたのか気になる方はKTさんの動画が分かり易いのでこちらから。
##Tableau Serverで出来ること
###一元管理
Tableau Desktopで作成したダッシュボードをTableau Serverにパブリッシュする事で一元管理が可能となり、見たい人が同じものを同時に見ることが出来ます。
###自動更新機能
スケジュールを組んでデータ抽出を更新することが出来ます。
###サブスクリプション
メールやSlackに配信をスケジュールで組むことが出来ます。
Slack配信の機能については、現在は個人のアカウントへの配信は可能・チャンネルへの配信は不可となっており、これからまだまだ改善していくんだろうなという感じです。
とはいえ、現時点でもSlackのチャンネルへの配信設定を行いたい場合には、
①メールに配信→②メールの転送機能を活用してSlackのチャンネルに転送
という流れで実現は出来るので個人的にはそこまでSlack配信機能の制約はあまり気になっていないです。(今後改善されたら勿論嬉しいですが)
それと一つ前に説明した、自動更新機能とサブスクリプションの両方を設定している場合。
自動更新機能に時間がかかっている時でも、サブスクリプションの設定時刻がきたら処理が動いてしまうので、
自動更新の完了を待って、サブスクリプションが飛んでくれるような前後関係の保証が今後されたら嬉しいなと思います。
※現在では、それを回避するために設定時刻を物理的にずらしてます。(以下のように)
・自動更新機能 7:00
・サブスクリプション 8:00
###権限での利用者を制限
Tableau Server上の資材は、参照・編集・ダウンロードなどの機能制限をユーザーごとに細かく設定することが出来ます。
毎回ユーザー単位で設定するのが大変だよ・・・という方に嬉しいグループ機能もあります。
###参照履歴
ダッシュボードをいつ・誰か参照したのか、という情報をTableau Server上で確認することができます。
参照履歴を見れることで、使われていないダッシュボードの断定ができクリーニングすることが出来ますし、もっと見て欲しい場合にはサブスクリプション機能を活用することで閲覧をプッシュすることができます。
##おわりに
実際にTableau Serverで出来る事は他にもありますが、今回は特にお伝えたい事に限定させて頂きました。
そして最後になりますが、Tableauはコミュニティーが非常に活発です。
ユーザー会などの、情報共有や勉強会がかなり豊富です。(毎週何かしらのイベントが開催されているのでは?というくらい)
Tableau公式でも、操作の手順や技術について発信されているものの、私がTableau初めたての時は分かりづらく苦戦しました。
その要因としては英語を日本語に翻訳している箇所などもあるので、少し独特の日本語の言い回しになってたりするからです。
その反面、ユーザー会では、講師の方々が自分の言葉で伝えてくれますし質疑も出来るので学びやすいと思います。
またDATA Saberという認定試験があり、Tableauやデータドリブンについて学び、それを発信していく人達が沢山います。
ツイッター・ブログ・YouTube・ライブでの勉強会など、あらゆるフィールドで活躍しているので、そこから情報を学ぶことができます。
DATA Saberがどんな認定試験なのか気になる方はこちらからどうぞ。
私も2021/8に認定を頂くことが出来たので何か質問や、今後DATA Saberを目指したいという方がいれば是非ご連絡ください。