TL;DR
- CKA合格直後からCKSを勉強し、初回で合格(得点: 89/100)
- 学習期間は2〜3週間(合計70〜80時間)
- KodeKloud + killer.sh + 公式ドキュメントで十分
- 暗記より「手を動かす」「ドキュメントを引けるか」が重要
はじめに
CKS(Certified Kubernetes Security Specialist)について調べ始めると、
- 出題範囲がとにかく広い
- OSSが多く、何から手を付ければいいか分からない
- CKAより一気に難しそう
と感じる方も多いと思います。
私自身もまさにその状態でしたが、
CKA合格直後の勢いのまま学習を継続し、
2026年1月に CKSを初回受験で合格 することができました。
本記事では、これからCKSの勉強を始めるエンジニア向け に、
- どこから手を付けるべきか
- 何をやらなくていいか
- 試験で求められる現実的なレベル感
を、実体験ベースでまとめます。
受験時のスペック
- 受験日:2026年1月
- 受験回数:初回
- CKA:取得済み
- Kubernetes実務経験:半年程度
- 実務では ECS が中心
- Pod / Deployment / Service / Ingress をなんとなく触ったことがあるレベル
Kubernetesのセキュリティ領域については、
ほぼ未経験からのスタートでした。
学習期間とスケジュール
- CKS対策の学習期間:2〜3週間
(CKAの学習を含めると約1ヶ月半) - 学習時間:
- 平日:3〜4時間
- 休日:5〜6時間
- 合計学習時間:70〜80時間程度
CKA直後だったため、
- kubectl操作
- マニフェストの読み書き
- Kubernetesの基本構造
はほぼ復習せずに進められました。
使った教材・リソース
KodeKloud CKS
メイン教材です。
- ハンズオン中心で理解しやすい
- CKAとの差分(セキュリティ)に集中できる
- 模擬試験は2〜3周実施
CKSは「知識量」よりも
手を動かして設定できるか が重要だと感じました。
公式ドキュメント
- Kubernetes公式ドキュメント
- Falco / Trivy などOSSの公式ドキュメント
暗記はせず、
試験中に参照する前提 で「どこに何があるか」を意識して読みました。
killer.sh
36時間有効の模擬試験サービス。
- 試験直前のスコア:41 / 73
この時点ではかなり不安でしたが、
体感としては 本番の方がやや簡単 に感じました
(※個人差はあると思います)。
実際にやった学習内容
Security Context(最重要)
- 各設定項目が何を意味するのか
- Pod / Containerレベルでどの設定が適切か
CKAではほとんど触れない分野なので、
理解できるまで何度も手を動かしました。
NetworkPolicy / Cilium
- Namespace単位
- ワークロード単位
で、どのような通信制御ができるかを整理しました。
雰囲気理解だと本番で確実に詰まります。
Audit / Admission Control
- Kubernetesのaudit設定
- Admission Controllerをapiserverにどう適用するか
公式ドキュメントを見ながら設定できる状態 を目標にしました。
やってよかったこと
OSSドキュメントを一度は通す(特にFalco)
- event / condition / rule の考え方
- 何を検知して、どうアラートが出るのか
を把握しておくだけで、問題文の理解スピードが大きく変わりました。
killer.shは満点取れるまでやる
- 問題の癖
- 時間配分
- 試験環境への慣れ
どれを取っても本番で効きます。
Kubernetesドキュメント検索の練習
- どんなキーワードで探すか
- 設定例が載っているページはどこか
これを事前にイメージできているかどうかで、
試験中の余裕がまったく違いました。
試験当日の感想
難しかったポイント
- system callなどKubernetes外の知識
- Trivy / kube-sec / FalcoなどOSSツールの使い方
- 出題範囲の広さ
Linuxの基礎知識があると理解はかなり楽になります。
時間配分
- 制限時間:120分
- 少し考えて分からない問題は即スキップ
- 最後まで解き終わった時点で30分程度余裕あり
- スキップは2〜3問
深追いしない判断が重要でした。
つまずいたポイントと対策
Admission Controller
- 動作フローが分かりづらい
- 設定の全体像が掴みにくい
→ 公式ドキュメントとKodeKloud模試を往復して理解。
Falcoルール作成
- 知見がほぼゼロ
- アラート条件の考え方が難しい
→ ドキュメントを読みつつ、
LLMと壁打ちして理解のズレを確認。
CKSならではのポイント
- Kubernetesの機能理解だけでは足りない
- セキュリティ系OSSや周辺知識の出題が多い
本番では、
- オプションはヘルプを見る
- 暗記しない
- ドキュメント前提で解く
ことを意識しました。
これからCKSを受ける人へ
これだけはやる
- KodeKloud CKS
- killer.sh(満点取れるまで)
- OSS公式ドキュメントの場所把握
やらなくていいこと
- 細かすぎる暗記
- 実務で使わないレベルの深掘り
おすすめ学習順
- Security Context / Pod Security
- NetworkPolicy / Runtime Security
- Falco / TrivyなどOSS
- Audit / Admission Control
- 模試(KodeKloud → killer.sh)
試験環境の注意点
- リモートデスクトップ環境が使いづらい
- killer.shで操作に慣れておくのは必須
- Mac環境ではショートカットが効かないこともある
Firefoxの検索タブ操作は事前に確認しておくと安心です。
まとめ
CKSは、
- Kubernetesのセキュリティプラクティスを
- ハンズオンベースで深く理解できる
非常に良い試験だと感じました。
Kubernetes運用の理解も一段深まるので、
CKA合格後の次のステップとしておすすめです。
これから受験する方の参考になれば幸いです。