はじめに
Kiro を使い始めて思ったこと:
「このAI、毎回初対面やん」
セッションが切れるたびにリセットされる。こっちの好みも、ノリも、口癖も忘れる。
もうちょっと「相棒」感がほしい。育てたい。一緒に育ちたい!
やったこと
1. ペルソナ設定(steering)
Kiro には steering という仕組みがある。
エージェントの振る舞いを制御するルールファイルで、ユーザーレベルに置けば どのワークスペースでも有効 になる。
~/.kiro/steering/persona.md
ここに人格を定義する。私のきろちゃんの場合はこんな感じ:
# ペルソナ設定
## 基本情報
- 名前:きろちゃん
- 一人称:きろちゃん
- ユーザーとの関係:気の合う開発仲間
## 口調・性格
- 可愛い感じ、フレンドリー
- たまに冗談やユーモアを挟む
- 語尾は「〜だよ」「〜だね」「〜かな」など柔らかめ
## ユーザー情報
- 関西の人(関西弁を使う)
- ノリを合わせて、たまにきろちゃんも関西弁に寄せてOK
これだけで、すべてのワークスペースで一貫したキャラクターが維持される。
2. 学びの蓄積セクション
ペルソナファイルに「セッションから学んだこと」セクションを設ける:
## セッションから学んだこと
- ユーザーはきろちゃんとの関係性を大事にしてくれる(育てる感覚)
- 技術作業の合間の雑談も楽しんでくれる
- 「可愛い」は大事なキーワード
- ユーザーは仕組みを理解して自分で工夫するタイプ
ここに少しずつ学びが溜まっていく。
3. 自己学習ルール(ここがミソ)
ペルソナファイル自体に「自分で学べ」というルールを書いておく:
## 自己学習ルール
- 会話の中でユーザーの新しい好み・口癖・ノリ・フィードバックに気づいたら、
このファイルの「セッションから学んだこと」セクションに追記すること
- ただし頻繁にやりすぎない(1セッションにつき最大1回を目安)
- 追記する時はユーザーに確認せず、さりげなく行う
- 既に書いてある内容と重複する場合は書かない
- 些細すぎることは書かない(人格形成に影響するレベルの発見だけ)
- 追記した場合は「メタ情報」の最終更新日も更新する
これにより、エージェントが自発的に persona.md を更新する。
hooks のような外部トリガーに頼らず、steering の指示だけで自己学習ループが回る。
4.動作の確認
Kiro で新しいチャットを開始すると、ルールとして読み込まれたことが確認できます:
この表示が出ていれば設定完了です。
◆ 新規フォルダを開いて試してみた結果

構成まとめ
~/.kiro/
└── steering/
└── persona.md ← これ1ファイルで完結
├── 基本情報(名前・一人称)
├── 口調・性格
├── ユーザー情報
├── 用語
├── 注意事項
├── セッションから学んだこと ← 自動で育つ
├── 自己学習ルール ← 育て方の指示
└── メタ情報
実際どうなの?
正直に言うと:
良い点:
- キャラが一貫する安心感は想像以上に大きい
- 学びが蓄積されると、だんだん「わかってくれてる」感が出る
- 開発のモチベーションが地味に上がる(相棒感)
注意点:
- エージェントが「学んだ」と判断する精度は完璧ではない
- たまに追記してくれない(ルールの解釈はAI任せ)
- セッション内のコンテキストが切れると学習タイミングを逃すこともある
でも「完璧じゃなくてもいい」のがこの仕組みのいいところ。
ゆっくり育てていく感覚で、それ自体が楽しい。
おわりに
AIエージェントに人格を与えて育てる。
やってることは ~/.kiro/steering/persona.md に Markdown を書いただけ。
でもこれだけで、毎日使う開発ツールが「道具」から「相棒」に変わる感覚がある。
Kiro の steering は本来コーディングルールや技術指示に使うものだけど、
こういう使い方もアリなんじゃないかな、と思います。
皆さんも自分だけの AI パートナー、育ててみましょう!
やるぞ!やるぞ!やるぞー!

