PHPの魅力は「極めて実用的」の一言に尽きます。 地味ですがスゴいことです。
まずPHPには、世界中のウェブサイトの約75%で使用されている 「圧倒的なシェア」 があります(2024年末)。これはPHPには多くの仕事があることを意味します。PHPを使いこなす人は滅多に仕事に困りませんし、仕事の選択肢もたくさんあります。
またPHPは、月額数百円のレンタルサーバーでもほぼ確実にサポートされているほど 「どこでも動く」言語 です。つまりPHPさえ学べば、サーバー構築の勉強をせずに作ったサイトを公開できます。勉強を始めてすぐに成果を出せる言語です。
もう一つ、PHPは基本設計がシンプルで 「比較的習得しやすい」 言語です。特定の誰かが会社を辞めた途端、誰もメンテナンスできなくなるようなシステムを使いたい人はいないでしょう。技術者をたくさん採用できない一般の中小企業では特に、シェアが大きく人材を確保しやすい言語を選択します。それがまさにPHPというわけです。
PHPの生みの親であるラスマス・ラードフは「PHPはただの便利なカナヅチだ」とか「最初はPHPでサクッとサービスを立ち上げ、軌道に乗ったら好きな言語で書き直せば良い」とか語っています。ラスマスはプログラミング言語開発者にしては(かなり)珍しく、極端に実用主義かつビジネス思考な人です。その思想はPHPそのものにもかなり強く現れています。
例えばPHPでは、Cやbash(Linux)など他の言語やシステムで有名な機能は名前すら同じでそのまま呼べるものが多く(strstrやcurlなど)、PHPらしさを出そう、という美意識やこだわりはあまり強くありません。大量の標準関数は何に対する処理かを意味する「str〜」や「array〜」などのシンプルな命名規則で整理されており、公式サイトの関数リストを確認するだけで、すぐに必要&便利な関数が見つかります。
そのくせ言語仕様はシンプルなのに 20年も前からフル機能のオブジェクト指向言語 で、フレームワークを導入した途端、突然先進的でスマートな使い勝手に早変わりするのも特徴です。PHPの多機能な関数だけでコーディングしてきた初心者には別の言語に見えるでしょう。まぁ熟練までの奥が深いのはどの言語も同じです。
ということで、PHPは地味だけどハイスペック、初心者含め誰にでも優しい言語です。サラッと数行で済ませる処理も、フレームワークを使った大規模なサイト構築も軽々こなします。だからこそ圧倒的なシェアを長年維持してきたのです。PHPは初心者にとって特に学んでおいて損はない言語だと思いますよ。頑張ってくださいね。
