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【読書感想】デザイン思考2.0 人生と仕事を変える「発想術」

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ランニングしながらAudibleで聴いた本の感想です。
本のまとめというより、自分が心に残ったことを3つだけ書いてます。
とりあえず思ったことをメモするのが大切と思い、なるべく30分以内で書き上げています。

聴いた本

デザイン思考2.0 人生と仕事を変える「発想術」 (小学館新書 440)
松本 勝 (著)

心に残ったこと

デザイン思考という学問

まず、デザイン思考というものについて、「名前は聞いたことがあったけど・・・」状態だったので、学ぶことができてよかったです。

「デザイン」というと、アートと混同されがちですが、「問題解決のための手法」のことです。
例えば、「ロゴデザインをしてほしい」というと「芸術性が求められるのではないか?」と思う人が多いと思います。しかし実際は、「その集団をよく表す、ひと目で伝わるようなロゴを作りたい」という課題に対して、解決策を提案するステップが「デザイン」なのです。芸術のような自己実現の要素は本来不要なのです。

本書ではデザイン思考の5ステップも説明されていました。DX系業務で似た部分があると思ったので、参考になりました。

  1. 共感:顧客の悩みに共感するところがスタートです
  2. 問題定義:当事者を客観的に見て、取り巻く環境も考慮しながら問題を定義します
  3. 創造:解決策を創造します
  4. プロトタイプ:創造した解決策は、顧客には言葉では伝わらないため、実際の試作品を作る必要があります。
    たとえば、スマートフォンの無い時代に、スマートフォンを口で説明しても人々には伝わらないでしょう。
  5. テスト:プロトタイプを試してもらい、フィードバックをもらいます。

実際は、これら5ステップをぐるぐる何度も繰り返し、質を上げていきます。

人間の根源的欲求は有限

デザイン思考の使い方の説明の際に出てきた言葉です。

現代は価値観が多様化し、人によって欲しい製品がバラバラ、「無限にニーズがある」という状態かな思います。
ただ、「製品をなぜ欲しいのか」「製品によって叶えたい価値」という部分は、人によっては違うものの、ある程度パターン化されており有限とのことです。
新製品を開発するときは、利用者の欲しいものを聞いてそれを実現するのでなく、この「人間の根源的欲求」からスタートすることで、成功する製品が生まれるとのことでした。
ただ、根源的欲求は中々教えてもらえないので、「共感」が重要なのだと思いました。

根源的欲求は、「マズローの欲求5段階」や、「マレーの欲求リスト」などがあります。
(少なすぎたり、多すぎたりして使いにくいので、ChatGPTに聞くと良いかも・・)

DMN、CEN

脳の状態はDMN(ボーっとしている時、デフォルト・モード・ネットワーク)とCEN(集中しているとき、セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)の2つがあります。
アイデアはDMN、つまりボーっとしている時に生まれる事が多いらしいです。そのため、アイデアを出す立場の人は、仕事詰めというわけでなく、オンオフがある、とのことでした。
これは、よく「アイデアが出やすい3B」などがあるので、経験的に正しいかなと思います。

また、DMNの脳のパフォーマンスはCENの質次第、とのことでした。
つまり、集中するときにちゃんと集中していれば、ボーっとしている脳の活動も質が高く、良いアイデアが出やすい、ということです。

例えば、車の運転では、(常に集中しているわけではないですが、、)集中して運転する際の「集中」の質が高いほど、ボーッとしているときの運転が他の人より上手い、という事象が起きるのかなと思いました。
また、仕事などでも「最初は全力で取り組む」を心がければ、その後、「最初は全力で出せていたレベル」(=後から振り返ると高くはないのですが・・・)が無意識でできて、結果的に能力が向上する、という事象が起きるのかなのかなと思いました。

その他

イノベーションは「想像もできないこと」と「人々が諦めていたこと」の2種類

イノベーションというと、すごい革新的で自分からは程遠い印象があります。
しかし、本書でイノベーションは2種類あるということを知って、「後者なら自分でもできるかも?」と少し思えました。

おそらく、「想像もできない」タイプのイノベーションは、一般に受け入れられず日の目を見ないケースも多いと思います。
ただ、「人々が諦めていた」タイプのイノベーションであれば、効果が出やすい・自分たちでも思いつきやすい・技術の掛け合わせなどで乗り越えていける、という良い点が多そうだと思いました。

「イノベーションは会社内でカニバる」

会社などで、なにか新しいことをしようとすると、よく「他の部署で同じことをしていないかを調べてほしい」となることがあると思います。
ただ、本書では「イノベーションはカニバるのが普通」ということが述べられていました。
同じような新規開発の動きが同時に起きるのは、ある程度は普通とのことです。
もちろん車輪の再開発は不毛なのですが、「車輪の再開発が不毛」という価値観に囚われすぎなくても良いのかなと思いました。

これは、ここ2ヶ月くらいずっと「MacBook Airと、iPad Pro+Magic Keyboard、どちらが良いのだろう」と悩んでいたので、「あっ、これがイノベーションなのか」と非常に納得できました。

1人のアイデアより、みんなのアイデア

「多くの人から意見をもらったほうが、良いアイデアになりやすい」と思うことが多いので心に残りました。
実際、アイデアコンペなどは、1人で出るより複数人で出たほうが圧倒的に通りやすいなと経験的に感じています。

複数人のアイデアをまとめるのは、技術的な職種からするとメンタルを結構使いますが、「3人よれば文殊の知恵」を信じてやり続けることが重要なのかなと思いました

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