はじめに
本記事は NSSOL Advent Calendar 2025の 4 日目の記事です。
Qiita に書くような内容じゃなくない? と、昨年の記事より更に思ってはいますが、ここに書かせてください。他にも散々似た内容の記事はありそうだし、当たり前な気もする内容ですが、ご了承ください。
言葉の定義、前提
会話
この記事では、音声による会話を指します。また、プライベートの会話ではなく、特に仕事における会議にフォーカスします。
複数人での会話
この記事では、複数人が参加し、かつ、発話者も複数である会話を指します。
この記事の対象者
- 複数人での会話を難しく思っていて、何とかしたい方
- 複数人での会話が得意で、コメントでアドバイスをしてくれる方
- その他興味のある方
複数人で会話するのって難しくないですか?
少なくとも、私は難しいと思っています。2 人での会話ならボールを投げる先、やってくる先が明確だし、順番も基本的には決まっているので戸惑うことはありません。しかし、3 人以上になると次に誰が発言するべきなのかが分からなくなってしまいます。そのため、自分の発言タイミングを見失ってしまうのです。
仕事において、会議のほとんどは 3 人以上の複数人で行われます。私は常日頃、難しいなぁと思いながら過ごしています。
そもそも複数人で会話をする必要はあるのか
そもそも、複数人で会話をするメリットはあるのでしょうか? ちょっと考えてみました。同様にデメリットもあるのではないかと思い、挙げてみます。
メリット
三人寄れば文殊の知恵的なこと
多様な意見を持ち寄ったほうが、会話の結果もたらされるアウトプットがよくなることはありそうです。
発言することによる当事者意識の醸成
やはり、会議に参加するということはその会話にも参加するということなのだと思います。会議に参加することによって当事者意識が生まれるので、多くの人が発話をすることを求めるのは自然な気がします。
大人数の意見を集約するのに効率が良いと思われている
意思決定は複数人によってなされることが多いと思います。最終的な判断は一人だとしても、大抵は様々な人の考えを総合して決定するのではないでしょうか。そんなとき、複数人での会話は効率が良さそうです。
デメリット
話がごちゃごちゃになる
多様な意見、価値観が持ち寄られると、話がうまくまとまりません。多様であることそれ自体はよくて、それが同期的な会話になると、うまく収束に向かうことが難しいのではないかと思います。内容を整理できるファシリテーターがいればよいですが、好き勝手に話している場を整理するのは至難の業です。
話し出しにくい
まさに、この記事のメインテーマであるわけですが、人が多い会議で声を上げるのってハードルが高くないですか? 本当は話すべきこと、話したいことがあるのに、参加者が多いことによって発話ができなくなってしまう可能性があります。
同時に複数人が話しだし、譲り合いになる
あれ、嫌ですよね。結局どちらが話すべきなのか判断が難しいですし、お互いが譲り合ってしまいます。それを嫌がって上記の話し出しにくさも生んでしまいます。
音声コミュニケーションはテキストコミュニケーションに比べ、記録性、検索性に乏しい
昨今はAIによる録音音声の文字起こしが可能になったので、音声からテキストへの変換は容易です。とはいえ、精度は完璧ではないし、テキストの塊ができるだけなので、チャットやスレッドなど他のテキストコミュニケーションと並列に扱うことも難しいと思います。一か所にまとまっていれば人間にとっても、AIにとっても情報の取り扱いは容易ですが、この話はこのスレッドでテキストにより行われていて、この話は会議を開いたからここにトランスクリプトが保存されていて……と分散していると管理も大変です。
複数人でうまく会話するためには
以上のことから、今日からできそうな実践方法をいくつか書いてみます。
明確にファシリテーターを 1 人決め、発言者を決めた状態で会話を進める
誰もが自由に話すことができると、上記のデメリットが生じてしまいそうです。そのため、ファシリテーターが会話の流れを調整し、必要な発言者を求め、指名したうえで発言するのはどうでしょうか。誰しも自由に発言ができる会議が本当に良いのか、一度考え直す必要はあるかもしれません。
オフラインの会議だと、マイクを使うのはいいかもですね。オンライン会議においても、挙手機能があるのでうまく活用できそうです。
テキストコミュニケーションを交えながら会話を進める
チャットなど、テキストによる発言は自由にしてよいことにします。その上で、ファシリテーターが補足を求めたり、会議が収束するようにします。
テキストなら衝突の不安もありませんし、タイミングを考えず、比較的気軽に発言できるのではないでしょうか。
あるいは、自分が何かしらの会議を開きたくなったときに、テキストだけで完結するように誘導してみるのはいかがでしょうか。試しに一回会議ではなく、テキストで解決してみるのもアリだと思います。
とはいえ、こんなかっちり決まったスタイルの会議にすることも簡単ではありません。ファシリテート力がないと、却ってまとまらない会議にもなりかねません。会議のスタイルを変えずに、自分を変える手段も挙げてみます。
1回は無理矢理喋る
複数人での会話が難しい人は、発言タイミングを見失って黙っていることが多いのではないでしょうか。誰かと被ったら怖いなとか、誰かが話してくれるかなとか思っていることでしょう。自分、今日全然話していないなと思ったら、最低でも1回は無理矢理喋ってみます。仮に誰かとタイミングが被ったとしても、無視して無理矢理突き進むのです。譲り合いをしなくていいです。きっと被った相手は既に何回か喋っているので、自然と譲ってくれるはずです。勇気を持って、突き進むのです。
相槌だけでもする
最近気づきましたが、相槌めっちゃ重要です。話すことないなーと思うとミュートにしたまま黙って聞いていることも多いんじゃないかと思います。ミュートを解除して、せめて相槌を打ちましょう。自分が話してみたらわかりますが、聞いている人がいることは安心感につながります。あと、本当かよって思うかもしれませんが、相槌だとしても声を出していれば、発言しやすくはなる気がします。喉のトレーニングだと思って、やってみるのはいかがでしょうか。
質問する
自分の考えが思いつかなかったら質問をして他の人の考えを引き出しましょう。何かしらを複数人で決定する場というのは、各自のアイデアのバトルの場なのでしょうか。誰かの思いついたアイデアをより良くするための場であっていいと私は思います。そのため、まずは誰かのアイデアをブラッシュアップするために、自分が理解できていないところについて質問をしてみましょう。
とはいえ、質問するのも難しいところはあるかと思います。それについては最近見たこの資料がとてもよかったので紹介します。
https://speakerdeck.com/hiro93n/hicommu-sitsumon-senryaku
おわりに
複数人がいる会議の場で、声を発することに苦手意識を持っているみなさん、私と一緒に頑張りましょう。いきなりたくさん話す必要はありません。一言から、ちょっとずつ改善してみませんか。