はじめに
前回の記事では、入力パラメータの入力内容が同じ値の設定となっており、異なる入力パラメータを設定する場合は、それに応じて入力パラメータを受け取るレシピを複数作成する必要がありました。そのため、限りあるレシピを無駄に消費せざるを得ませんでした。今回は、入力パラメータを受け取るレシピを1つ実現し、汎用性のある入力パラメータの設定方法を紹介します。
レシピの構成
入力のパラメータの設定は、ポストメッセージを送信する箇所となります。サンプルレシピは参考リンクに記載しています。
汎用的に入力パラメータを設定する方法
トリガーレシピの設定
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入力項目を設定する
- Command name:コマンド名(必須)
今回サンプルでCommand nameは下記のように設定します。
※Parametersは設定しないでください。Parametersを設定をすると汎用的に利用することができません。
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入力パラメータをパースする
入力パラメータは今回のレシピでは設定していないので、マッピングがされません。そのため、レシピ内で入力パラメータを利用するには、Json形式で連携される入力パラメータをパースする必要があります。今回は例として入力パラメータはtest1、test2とします。
このように入力パラメータでマッピングするのでなく、別アクションで入力パラメータパースしてマッピングすることでどんな型の入力パラメータも受け付けることが可能となります。そのため、入力パラメータの一つに入力タイプ値を持たせることで、後続処理で処理を分岐させることが可能となります。
Workbotを呼び出すレシピの設定
Workbotからポストメッセージを送るレシピを作成します。
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入力項目を設定する
- Message recipient:通知先チャネル(必須)
- Message:メッセージ内容(必須)
入力パラメータを設定するためにTypeが"Text input"と"Text with button"のブロックを作成します。今回はtest1、test2というパラメータを設定するため、"Text input"ブロックは2つ作成し、下記のように設定します。
Workbotの呼び出し
Workbotを呼び出すレシピを実行すると、トリガーレシピのParametersには入力パラメータが連携されています。また、マッピングができているので、入力パラメータを後続レシピで利用することができるようになっています。
まとめ
まとめると以下のようになります。
入力パラメータをアダプティブカードに設定し、トリガーレシピでは入力パラメータを設定せずにJsonパースアクションでマッピングすることで、入力パラメータを自由に設定できる汎用的なトリガーレシピを作成することができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?汎用的なトリガーレシピを利用することで、Workbotから項目の違う入力パラメータを利用するレシピを1つのレシピで実現できるので、レシピの削減を達成することができます。
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参考リンク
- 株式会社 日立ソリューションズ
- Workato 公式サイト
- 本記事のサンプルレシピ
- 汎用的に入力パラメータを設定する方法
- JPデータセンター利用者向け
- USデータセンター利用者向け
- 汎用的に入力パラメータを設定する方法