目的
プログラム言語の一つであるPythonの使い方の基礎を学ぶ.
今回は文字列の扱いについて.
また,特に指定がない場合下記のようにプログラムの実行結果を示す.
>>>この部分は実行結果を表示
数値と文字列
Pythonでは数値と文字列は別のものとして,認識される.
数値の場合,四則演算など数値同士の演算ができるのに対して,
文字列は連結することのみ可能.
a = 123 #数値の123
b = '123' #文字列の123
c = 1
d = '1'
a + c
>>> 124
b + d
>>> '1231'
数値は数値同士の演算,文字列は文字列同士の演算でなければ,エラーが発生する.数値と文字列は関数を使用することで,変換できる.
a = 123 #数値の123
b = '123' #文字列の123
str(a) #数値を文字列に変換
>>> '123'
int(b) #文字列をint型に変換
>>> 123
float(b) #文字列を単精度小数点に変換
>>> 123.0
文字列の演算
文字列は+記号をつかうことで,連結することができる.
*記号をつかうことで,同じ文字列を繰り返すことができる.
a = 'あいうえお'
b = 'かきくけこ'
a + b
>>> 'あいうえおかきくけこ'
a*3
>>> 'あいうえおあいうえおあいうえお'
文字列の大文字化と小文字化
文字列はupper()とlower()メソッドを使うことで大文字化,小文字化ができる.
a = 'Train'
a.upper() #大文字化
>>> 'TRAIN'
a.lower() #小文字化
>>> 'train'
文字列内の検索
find()メソッドを使うことで,文字列中の文字がどこにあるか検索できる.
一番左側の文字を0番目として,最初に発見した位置を表示する.
a = 'あいうえおかきくけこ'
a.find('かき') #「かき」がどこにあるか検索
>>> 5
#特定の文字列が含まれるかどうか
'かき' in a #含まれる場合
>>> True
'さし' in a #含まれない場合
>>> False
b = 'あえいうえおあお'
b.count('あ') #「あ」が何回あるか数える
>>> 2
文字列の配列の連結
配列に入っている文字列はjoin()メソッドを使うことで,すべて連結できる.
a = ['home', 'hoge', 'data', 'fuga.csv']
'/'.join()
>>> 'home/hoge/data/fuga.csv'
文字列の置換
replace()メソッドで特定の部分を置換することができる.
a = 'あいうえお'
a.replace('う', 'く') # 「う」を「く」に置換
>>> 'あいくえお'
文字列の部分取得
配列のように場所をしていすることで,文字列の特定の部分を取得できる.
a = 'あいうえお'
a[0] #1文字目
>>> 'あ'
a[3] #4文字目
>>> 'え'
a[-1] #末尾から1文字目
>>> 'お'
a[-3] #末尾から3文字目
>>> 'う'
a[1:3] #2文字目から3文字目まで
>>> 'いう'
a[::2] #1文字おきに取得
>>> 'あうお'
空白文字の処理
空白文字を処理するためのメソッドが用意されている.
それぞれのメソッドには特定の文字を指定することも可能であり,その場合は,指定した文字列が処理される.
a = ' あいう\nえお '
a.strip() #両端の空白を削除
>>> 'あいう\nえお'
a.lstrip() #左側の空白を削除
>>> 'あいう\nえお '
a.rstrip() #右側の空白を削除
>>> ' あいう\nえお'
a.split() #空白文字(改行など)で分割
>>> ['あいう', 'えお']