はじめに
昨年(2020年)、日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が運営するG検定に合格致しました。(下記の写真が合格した年度)
当初は、AIに関しては「何となく」のイメージしか持っておらず、実際に「AIとは何なのか?」という漠然としたイメージしか持っていませんでした。そのため、AIに関しての現実的な認識を正確に把握していきたいと思い今回受験し、その結果無事に合格致しました。この記事では、私が実際にどのようにしてG検定を合格したのか、【前編】、【中編】、【後編】の3編に分けて解説していきたいと思います。構成は下記のようにしております。
- 【前編】:AI(機械学習・ディープラーニング)がそもそも何なのか理解したい初級者向け
- 【中編】:G検定の全容を把握したい中級者向け
- 【後編】:G検定を本格的に合格したい上級者向け
そもそもG検定とは何なのか
G検定とは、JDLAが主催するビジネスレベル(事業レベル)に相当する幅広いAIに関しての知識を証明する認定試験となります。「AIって話題になっているけど具体的にはどのようなもの?」、「機械学習とかディープラーニングって何なのか?」、「私たちの生活・社会にとってAIは何の関係性・背景があるのか?」といったAIに関する歴史・技術・背景・法律・社会などを幅広いAI周りの知識の理解を目標としており、現在多数の主要IT企業も注目している認定試験でもあります。ちなみに、G検定の「G」はジェネラリスト(generalist)の頭文字から取ってきております。
本題
今回は、【後編】という訳でG検定合格の本格的な対策方法を話していきたいと思います。G検定合格する上で、必要な書籍は(前回の【中編】でお話しした)「白本」に加え、インプレスが出版しているこちらの「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集」――通称「黒本」を活用するのが一般的です。
内容の方を見てみるとざっと、こんな感じです。
- 人工知能(AI)をめるぐ歴史と動向
- 機械学習の基礎
- 機械学習の具体的手法
- 基礎数学
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの手法
- ディープラーニングの研究分野と応用
- 総合問題
内容を見てみると、「白本」の内容と多く被る部分があります。しかし一方で、各セクションごとに取り扱っている問題は各々が深い問題で構成されており、「白本」では網羅しきれなかった部分、言い換えるとG検定の標準レベルに相当する設問が多数収録されています。また、こちらは「白本」のようなテキスト(教科書)とは異なり、問題集であるため各セクションごとの傾向と対策を掴む上でも最適です。但し、一方で「黒本」はあくまでも「問題集」であるため初心者にはややとっつきづらい内容となっております。そのため、もし「黒本」で詰まってしまう場面がありましたら、一度「白本」に立ち返って復習するのが最適であると思います。
また、「黒本」に加えてもう少し深い領域までG検定の対策を行いたい場合はこちらの「AI白書」もおすすめです。
こちらの書籍はIPA(情報処理推進機構)が発行しているAIに関する最新の動向をまとめたもので、国内のAI事情は勿論、国際水準のAI事情や人間社会とAIに関する法律・倫理といった社会情勢などを深く語っているため、より深くAIを理解したい人には最適な書籍です。但し、こちらはG検定の範囲のコア的な部分が多いためG検定メインの教材としてではなく、サブ的な立ち位置で対応していくように注意していきましょう。
終わりに
今回の内容で、1通りG検定に対する本格的な攻略方法について話していきました。この記事が皆さんのG検定の対策になれば幸いだと思います。また、最後ですが今回のG検定の経験を元に「G検定対策辞典」というサイトを開設いたしました。
こちらはG検定に頻出の用語を掲載している辞書サイトです。良かったらぜひご活用してみて下さい。それではまた。