14
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【徹底比較】Cursor vs Windsurf: AIコーディングの新時代

Posted at

1. はじめに

プログラミングの世界に新しい風が吹いています!
最近話題のAI搭載IDE、特にCursorWindsurfが開発者たちの注目を集めています。
コードをサクサク書いてくれるだけじゃなく、バグも見つけてくれる頼もしい相棒たちです。

「でも、どっちを選べばいいの?」という声が聞こえてきそうですね。
どちらもVS Codeの操作感を受け継ぎつつ、GPT-4oClaudeといった最新AI技術を搭載しています。
料金は?使いやすさは? あなたのコーディングスタイルにはどちらが合うのか?

本記事では、開発者コミュニティの声やテスト結果をもとに、両者の特徴を徹底比較します。
開発効率アップのカギとなるのはどちらなのか、一緒に見ていきましょう!


2. Cursor と Windsurf の概要

基本コンセプトと主な機能

  • Cursor
    • VS Codeをベースにした高度なAI搭載IDE
    • 「ユーザーの手動制御」 を重視しており、チャット画面で@ファイル名@codebaseなどのタグを指定しながら、AIに読ませる範囲を細かく調整可能。
    • エラー解析やリファクタ提案などデバッグ機能も充実しており、既存コードの大幅な書き換えにも対応しやすい。

Cursor の全体像を図でまとめました。

  • Windsurf
    • こちらもVS CodeをフォークしたAI搭載IDE
    • 「自動化」 を強く意識しており、プロジェクト全体をAIが自動でスキャンし、ユーザーが明示的に指示しなくても関連ファイルや既存コンポーネントを見つけ出す。
    • “Write”モードと“Chat”モードを切り替えながら、コード生成と会話形式の質問を直感的に使い分けるのが特徴。
    • 初学者でも迷いにくいようUIをシンプルに設計している。

Windsurf の全体像を図でまとめました。


3. 開発体験の比較

以下は主要項目のみを簡潔にまとめた比較表です。

以下の表は、同じ比較項目をよりコンパクトにまとめたものです。各項目の内容を短く圧縮してあるので、ざっと比較したい場合にご活用ください。

比較項目 Cursor Windsurf
基本コンセプト - VS Code系高機能AI IDE
- 手動コントロール重視
- 大規模保守・リファクタに強い
- VS Code派生で自動解析重視
- 初心者にも扱いやすい
主な機能 - チャットでコード生成
- @ファイル指定や差分適用
- デバッグ支援(ログ解析等)
- “Write”/“Chat”モード切替
- プロジェクト全体を自動スキャン
- 直感的なコード提案
使用AIモデルと仕組み - GPT-4 / Claudeなど選択可
- 自前APIキーで無制限利用可能
- 内部でGPT-4/Claudeを使用
- 文脈収集が自動化されており設定も簡単
UI・操作感 - VS Codeに近いが操作はやや上級者向け
- 差分確認→Apply手動適用
- シンプルUI
- “Write”と“Chat”の切替で用途を明確化
- 初回セットアップも丁寧
コード補完・デバッグ精度 - リファクタ・エラー解析機能充実
- 提案精度が高いケースが多い
- 補完性能は高いが誤提案も散見
- ターミナルエラーと連携して即時チャット
マルチファイル対応 - @file等で読み込む範囲を指定しやすい
- 大規模でも必要箇所を深く解析
- 自動で関連ファイルを見つけてくれる
- 規模が大きいと文脈を見失うリスク
生産性と開発フロー - 提案の安定性・完成度が高くチーム開発向き
- 上級者がカスタムしやすい
- UIが軽快で初心者もストレス少
- 自動化が思考の邪魔になりにくい
料金体系・リクエスト上限 - 月20ドル(Pro版)
- 高速リクエストは500回/月
- 自前APIキーで無制限も可
- 月15ドル(有料プラン)
- 高速リクエスト500回/月
- 無料プランは高機能モデルが制限
拡張性とカスタマイズ - VS Code拡張互換あり
- GPTモデル切替や応答トーン調整も可能
- マーケットプレース非対応
- サードパーティ拡張導入不可
導入しやすさ・対応範囲 - Mac/Win/Linux対応
- VS Codeライクで学習コスト低め
- 言語依存少
- 同様のクロスプラットフォーム対応
- シンプルUIで初心者でも導入容易
- 幅広い言語に対応
大規模案件での運用 - 必要部分を明示的に指定でき誤提案を抑制
- 安定度が高く長期運用向き
- 自動解析が便利だが、大規模では文脈抜けリスク
- バグ報告がCursorより多い印象
メリット - リファクタ・デバッグ強力
- 大規模対応しやすい
- VS Code拡張資産活用可
- 安定性に定評
- 自動化で手軽
- UIが分かりやすい
- 軽快&比較的安価
- 未知のコードにも素早くアプローチ
デメリット - 月額やや高め
- 機能が多く習熟に時間
- 操作や設定が複雑
- 拡張性が低い
- バグ・誤提案が起こりやすい
- 大規模開発で文脈管理に限界
こんな方におすすめ - チーム開発・大規模案件
- 自由にカスタマイズしたい上級者
- 安定性重視
- 初心者や個人開発
- プロトタイプや未知コード検証が多い
- シンプルに使いたい

上記を参考に、自分のプロジェクトやチームの状況に合ったツールを選んでみてください。

  • 総括:
    • Cursorは「自由度の高さ」や「成熟度・安定性」、そして「大規模プロジェクト対応」に強みがあります。一方で月額費用がやや高く、設定や操作も上級者向けです。
    • Windsurfは「シンプルなUI」と「自動化された文脈収集」が特徴で、初心者や個人開発に適していますが、拡張性や大規模対応、安定性ではCursorに劣る面があります。

まずは両ツールとも無料プランやトライアルから試してみて、自分のプロジェクトや開発スタイルに合うかを確認してみるとよいでしょう。

以下では、それぞれの詳細を見ていきます。
(長い割に上部でまとまっているので、以降は興味のある方のみ読んでください。)



ユーザーインターフェース

WindsurfのUI

  • VS Codeライクな見た目だが、AIアシスタントパネル「Cascade」 を右側に統合。
  • “Write”モード(コード生成)と “Chat”モード (質問)を明確に切り替えられるため、「いつAIにコードを書かせるか」「いつ会話するか」 がわかりやすい。
  • 初回起動時のオンボーディングが丁寧で、初心者でもスムーズに使い始められるとの評価が多い。
  • エディタ本体にAIの提案が直接書き込まれるため、適用結果をその場で確認しやすい

CursorのUI

  • 基本はVS Codeの操作感を継承。
  • AIパネル(Composer) でやりとりする際、ユーザーが参照コードを明示指定(ファイル名や範囲)する必要があるので、やや上級者向けと言われる。
  • 提案コードはサイドバーに表示され、適用するには 「Apply」ボタン で差分を確認しながら反映できる。安全性は高いが、少し煩雑との指摘も。
  • 自由度が高い分、習熟には時間がかかるが、VS Code拡張を活かせる安心感も大きい。

ざっくりしたUIの違いを図解

ポイント:

  • Windsurf自動解析重視で、「どのファイルを編集すべきか」 までAIが見つけてくれるため、UIがわかりやすく初心者向け
  • Cursorファイル指定や差分適用など手動ステップが多いが、大規模プロジェクトでも安心して操作できる自由度がある。

コード補完・デバッグ精度

  • コード自動補完では両方とも高精度とされるが、「Cursorの方が一度で完成度の高いコードを生成できた」とのテスト結果もあれば、逆にWindsurfの方が文脈を正確に把握してより適切な提案を出すケースもあり、一概にどちらが上とは言えない。
  • デバッグ支援に関しては、Cursor「スタックトレースやログを読んで原因を推論し、修正提案まで行う」 といった考察力に強みがあるとの声が多い。
  • Windsurfもターミナルのエラーを直接AIに貼り付けて対話できるなど、初動デバッグはスムーズ。ただし、提案が間違っている場合もあるため過信は禁物

マルチファイル対応とコードベース理解

  • Windsurf:

    • プロジェクト全体を自動でスキャンし、ユーザーの指示なく関連ファイルを開いて参照する。
    • 広い範囲をお任せできる一方、大規模プロジェクトではAIが重要な箇所を読み飛ばすこともある。
    • 未知のコードベースでも 「どこを編集すべきか」 をAIが先回りして教えてくれる点が魅力。
  • Cursor:

    • チャットで@ファイル名@codebaseなどのタグを使って、AIに読み込む範囲を手動で指定。
    • 開発者が 「ここだけ読んでほしい」 と指示すれば無駄が少なく、精度が高い支援が得られる。
    • ただし、ユーザー自身がプロジェクト構造を把握しておく必要があるので、初心者にはやや敷居が高い

実際の生産性と開発フローへの影響

  • 多くのユーザーが「従来のVS Code + Copilot」に比べて生産性が大幅に向上したと報告。
  • Windsurf: UIがシンプルで、操作に迷いが少ないため思考が途切れにくいレスポンスもキビキビしていると感じる人が多い。
  • Cursor: 提案の安定性デバッグ機能「より完成度が高い成果物を短時間で得られた」 という声もある。モデルの切り替えや詳細設定が可能で、上級者の望む開発フローに合わせやすい
  • 安定性ではCursorを評価する声が強く、「Windsurfは所々でバグや挙動不審があるが、Cursorは長期間使っても比較的安定」 というフィードバックも散見される。

4. コストパフォーマンスと拡張性

料金体系と上限リクエスト

  • Windsurf:

    • 月額15ドル程度で有料プラン(当初は10ドル→値上げの可能性あり)。
    • 無料プランでもある程度使えるが、高性能モデルを使うには有料版が必要。
    • 有料版でも「高速リクエスト」の上限が500回/月(※超えると低速モードや簡易モデルに切り替わる)。
  • Cursor:

    • 月額20ドル程度のProプランで高速リクエスト上限500回。
    • 自分のOpenAIやAnthropicのAPIキーを設定すれば、無制限に呼び出せる選択肢も。
    • 企業用途など大量に使う場合は、API課金を併用することで事実上の制限なしで利用できる。

結論:

  • ライトユーザーや個人開発なら、比較的安価なWindsurfが導入しやすい。
  • ヘビーユーザーやプロ案件では、月額は高いが無制限利用の選択肢があるCursorが安心感あり。

拡張機能やカスタマイズ性の違い

  • Cursor:

    • VS Code拡張がほぼそのまま使える.vsixファイルをドラッグ&ドロップして簡単にインストール可。
    • テーマLintツールなどもVS Code互換で好きに追加できる。
    • 使用モデル(GPT-4やClaudeなど)や応答トーンも設定から選択できるため、拡張性・カスタマイズ性に優れる。
  • Windsurf:

    • VS Codeマーケットプレースと互換性なし
    • サードパーティ拡張の導入を基本的に認めていないため、自力でプラグインを追加するのは不可
    • その分余計な複雑さがなく軽量とも言えるが、既存ツールチェーンと統合したい人には不便

5. 導入のしやすさと運用上の注意点

セットアップの難易度、対応OS・言語

  • 両IDEともMac/Windows/Linuxで動作。
  • インストーラをダウンロードしてワンクリックで導入でき、VS Code由来のUIなので学習コストは低め
  • 言語対応もVS Codeと同様にほぼ言語非依存。PythonやJavaScript、Java、C#などメジャー言語はもちろん、LLMが学習済みであれば幅広いコードを補完可能。

大規模案件での使用感とリスク管理

  • Windsurfは「自動文脈取得」のおかげで最初から大まかに全体を理解するのは得意だが、ファイル数・行数が増えると文脈を見失うケースあり。
  • Cursorは明示的に指定すれば膨大なファイルでも深く読み込み可能。ただしユーザー側がどの部分をAIに見せるかをコントロールする必要がある。
  • AI提案をそのまま受け入れると誤ったコードを生成するリスクがあるので、レビューやテストは従来どおり必要。
  • 機密コードを外部LLMに送る点のセキュリティ・プライバシーも要検討。オンプレミス導入やデータ削除ポリシーなど、運用ルールを整備しておくことが望ましい。
  • リクエスト上限500回に注意。開発ピーク時にはすぐ使い切ってしまう報告例もあるため、必要に応じて追加購入やAPI利用を検討するとよい。

6. まとめ

それぞれのメリット・デメリット総括

  • Cursor

    • メリット:
      • コード補完・自動デバッグの完成度が高い
      • 大規模リファクタリングやマルチファイル編集で安定
      • VS Code拡張に対応し、カスタマイズ性抜群
      • 自前APIキーでリクエスト無制限が可能
      • 動作が比較的安定しており企業利用でも安心
    • デメリット:
      • 機能が多く習熟に時間がかかる
      • 月額がやや高め(20ドル)
      • 高機能ゆえPCリソース負荷も大きめ
      • 提案が 「お節介」 に感じる場面もある
  • Windsurf

    • メリット:
      • UIがシンプルで初心者に使いやすい
      • プロジェクト全体をAIが自動でスキャン・提案してくれる
      • レスポンスが軽快・高速
      • 月額15ドル程度と比較的安価
      • セットアップが簡単でオンボーディングが丁寧
    • デメリット:
      • VS Code拡張が使えないなどカスタマイズ性が低い
      • まだ不安定・バグが散見される面あり
      • 大規模プロジェクトでは文脈漏れを起こしやすい
      • 提案の誤りを鵜呑みにするとリスクが大きい

選び方のポイントと今後の展望

  • 初心者や個人開発、プロトタイピング中心なら、安価かつUIがわかりやすいWindsurfがおすすめ。自動化により未知のコードベースでもスピーディに成果が出せる。
  • チーム開発や大規模リファクタリング、安定性重視なら、機能豊富で成熟度の高いCursorが向いている。VS Code拡張資産もそのまま活かせるため、既存フローとの統合が容易。
  • 両ツールともアップデート速度が速く競争が激化している。数週間ごとに機能や価格が変わる可能性も高いため、定期的に試してみるのが賢明。
  • 導入時には無料プランで試してみて、自社プロジェクトとの相性を見極めるとよい。どちらを選んでも、人間のレビューとテストが前提である点を忘れず、AI提案との付き合い方をチームで共有しておくと開発効率とコード品質を大きく向上できるでしょう。

参考文献

(上記リンク先に遷移すると詳細なレビューやユーザーフィードバックをご覧いただけます)

14
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
14
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?