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Claude Code を AWS Bedrock とプロファイル指定で活用する方法

Last updated at Posted at 2025-05-31

はじめに

Claude Codeは、Anthropic社が提供するエージェント型のコマンドラインツールで、開発者がターミナルから直接Claudeにコーディングタスクを委任できます。

通常はAnthropic APIを使用しますが、Amazon Bedrockを通じてもClaudeモデルにアクセスできます。

この記事では、Claude CodeをAmazon Bedrockで設定し、AWSプロファイルを指定して実行する方法を詳しく解説します。

前提条件

  • Node.js(npm)がインストール済み
  • AWS CLIがインストール済み
  • Amazon Bedrockでのクロード利用権限があること

1. Claude Codeのインストール

まず、Claude Codeをグローバルにインストールします。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

インストールが完了したら、バージョンを確認して正常にインストールされていることを確認しましょう。

claude --version

2. AWS認証情報の設定

Claude CodeでAmazon Bedrockを使用するには、AWS認証情報の設定が必要です。専用のプロファイルを作成することで、他のAWSリソースとの設定を分離できます。

プロファイルの作成

aws configure --profile claude-code

このコマンドを実行すると、以下の情報の入力を求められます:

  • AWS Access Key ID
  • AWS Secret Access Key
  • Default region name(例:ap-northeast-1)
  • Default output format(例:yaml)

認証情報の確認

設定が正しく行われているか確認します。

aws sts get-caller-identity --output yaml --profile claude-code

正常に設定されていれば、AWSアカウント情報が表示されます。

3. 環境変数の設定

Claude CodeでAmazon Bedrockを使用するために、以下の環境変数を設定します。

基本的な環境変数

# Claude Code で Amazon Bedrock を使用するフラグ
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1

# 使用するモデルの指定
export ANTHROPIC_MODEL='apac.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0'

# AWS リージョンの設定
export AWS_REGION='ap-northeast-1'

環境変数の永続化

毎回環境変数を設定するのが面倒な場合は、シェルの設定ファイル(.bashrc.zshrcなど)に追加することで永続化できます。

echo 'export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1' >> ~/.zshrc
echo 'export ANTHROPIC_MODEL="apac.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0"' >> ~/.zshrc
echo 'export AWS_REGION="ap-northeast-1"' >> ~/.zshrc

設定後、シェルを再起動するか以下のコマンドで設定を反映させます。

source ~/.zshrc

4. Claude Codeの実行

プロファイルを指定した実行方法

AWS_PROFILEを指定してClaude Codeを起動します。

AWS_PROFILE=claude-code claude

一時的な環境変数設定での実行

環境変数を永続化していない場合は、一行で全ての設定を行うことも可能です。

CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1 ANTHROPIC_MODEL='apac.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0' AWS_REGION='ap-northeast-1' AWS_PROFILE=claude-code claude

5. 設定の確認とトラブルシューティング

設定確認

Claude Codeが正常に起動すると、以下のような表示がされるはずです:

Claude Code (via Bedrock) - Ready to help with your coding tasks!

よくある問題と解決方法

1. 認証エラーが発生する場合

  • AWS認証情報が正しく設定されているか確認
  • IAMユーザーにBedrock利用権限があるか確認
  • リージョンが正しく設定されているか確認

2. モデルが見つからないエラー

  • ANTHROPIC_MODELの指定が正しいか確認
  • 指定したリージョンでそのモデルが利用可能か確認

3. 環境変数が反映されない場合

  • シェルを再起動してみる
  • echo $VARIABLE_NAMEで環境変数が設定されているか確認

6. 実用的な使用例

設定が完了したら、実際にClaude Codeを使ってみましょう。

# プロジェクトディレクトリで実行
cd /path/to/your/project
AWS_PROFILE=claude-code claude

# Claude Codeが起動したら、以下のようなタスクを依頼できます
> "Python でAPIクライアントを作成してください"
> "このJavaScriptコードをリファクタリングしてください"
> "テストケースを追加してください"

まとめ

Claude CodeをAmazon Bedrockで使用することで、AWS環境内でClaudeの強力なコーディング支援機能を活用できます。
プロファイルを分けることで、セキュリティを保ちながら効率的な開発環境を構築できます。

この設定により、ターミナルから直接Claudeにコーディングタスクを委任し、開発生産性を大幅に向上させることができるでしょう。


会社紹介

株式会社 Mosaica
最先端テクノロジーで社会課題を解決し、持続可能な未来を創造する IT カンパニー。
AI ソリューション、クラウド統合、DX 推進、経営コンサルティングなど包括的なサービスでビジネス変革を支援しています。

詳しくは 公式サイト までお気軽にご相談ください。

参考情報

  • Claude Code の詳細については、Anthropic の公式ブログをご確認ください
  • Amazon Bedrock の設定や権限については、AWS のドキュメントを参照してください
  • より詳しいプロンプトエンジニアリング技術については、Anthropic のプロンプティングドキュメント(https://docs.anthropic.com/en/docs/build-with-claude/prompt-engineering/overview )をご覧ください
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