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差分が見えるMarkdownビューアー「Markview Pulse」を作った話

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Last updated at Posted at 2026-05-22

きっかけ

Markdownで書かれたドキュメントを確認するとき、「ちょうどよいビューアー」がないと思うことがあります。

VS Codeなどのエディタを開けばプレビューはできます。ただ、Markdownを軽く読みたいときや、AI出力をざっと確認したいときには、少し大げさです。

最近はClaude CodeなどのAIコーディングツールを使う中で、設計メモ、実装方針、レビュー結果などがMarkdown形式で出力される機会が増えています。そうしたファイルをサッと開いて読みたい。さらに、内容が変わったら画面にもすぐ反映されてほしい。

この「軽くて自動反映されるMarkdownビューアーが欲しい」という小さな欲求が、今回の開発の出発点でした。

作ったもの

そこで、Markdownファイルをリアルタイムにプレビューできるデスクトップアプリ Markview Pulse を作りました。

Markview Pulseの通常表示

Markview Pulseは、開いているMarkdownファイルの変更を検知し、表示を自動で更新します。エディタやAIツール側でファイルが書き換わっても、ビューアーを開き直す必要はありません。

名前は、編集した内容が脈を打つように画面へ反映される というイメージに由来します。変更を追えるMarkdownビューアー、という意味を込めて「Pulse」としました。

最初のバージョンは、スキマ時間にVibe Codingで一気に形にしました。ここでいうVibe Codingは、AIに会話で指示を出しながらコードを書いていくスタイルです。要件はかなりシンプルでした。

  • Markdownをきれいに表示できること
  • ファイルの変更をリアルタイムに反映できること
  • 起動が軽く、サッと開けること

これだけでも、自分の作業ではかなり便利になりました。

リアルタイム更新の次に欲しくなったもの

実際に使い始めると、次に気になったのは「どこが変わったのか」です。

リアルタイムに表示が更新されるのは便利ですが、更新前後の差分が分からないと、変更内容を目で追い直す必要があります。特にAIが生成したMarkdownをレビューしていると、文章の一部だけが変わったのか、構成ごと変わったのかを確認したくなります。

そこで、前回開いたときとの差分をインラインで確認できる機能を追加しました。追加された部分や削除された部分が画面上で分かるため、AIが生成したMarkdownの修正内容や、自分が編集したドキュメントの変化を追いやすくなります。

Markview Pulseの差分表示

単なるMarkdownビューアーではなく、Markdownをレビューするためのビューアー に少し近づきました。

作ってみて見えてきた課題

一方で、作ってみて難しさも見えてきました。

特に課題になったのが、テーブル内の差分表示です。Markview PulseではMarkdownをHTMLに変換してから画面に表示しているため、差分もレンダリング後の見た目に近い形で扱うことになります。そのため、テーブルの構造が絡むと差分表現が複雑になります。

通常の文章であれば、追加・削除を比較的自然に表示できます。しかしテーブルの場合、セル単位で見せたいのか、行単位で見せたいのかによって、最適な表現が変わります。さらに、表示上の分かりやすさを優先するのか、Markdown上の変更内容に寄せるのかという判断も必要になります。

このあたりはまだ改善の余地があり、今後もう少し使いやすくしていきたいポイントです。

小さな不便を自分で解ける時代

今回あらためて気づきました。「似たようなツールはあるけれど、少しだけ自分の用途と違う」という不便を、以前ほど我慢しなくてもよくなってきた のだと。

これまでは、既存ツールに自分の作業を合わせることが多かったように思います。多少使いづらくても、「まあ、こういうものか」と受け入れていました。

しかし、AIと一緒に実装を進められるようになると、小さな専用ツールであれば短い時間で試作できます。もちろん品質を上げるには調整や検証が必要ですが、「まず動くものを作って、自分の作業で試す」までの距離はかなり短くなりました。

出来合いのものを探し続けるだけでなく、自分の作業に合わせたツールを作る。そういう選択肢が、現実的になってきたと感じています。

リポジトリ

Markview PulseはGitHubで公開しています。

Markdownのレビューや、AIが生成したドキュメントの確認に使えそうだと思った方は、ぜひダウンロードして試してみてください。

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