pybind11 で C++ から Python オブジェクトの変数やメソッドにアクセスするメモ

背景

C++ 側で, ちょっとした Python クラス(自作, 標準ライブラリ, etc)のインスタンスにアクセスしたいときがある. C++ 側で毎回バインディングを書くほどのものではないもの.

方法

モジュールもいけます.

基本は py::object で扱って attr("attrname") で変数, メソッドにアクセスして実現すればいけます!

class MyClass:
  def __init__(self):
    self.index = 42

py::object o = ... ;　// MyClass なもの

py::print(o.attr("index"));

明示的に型が必要であれば cast を用います.

py::print(o.attr("index").cast<int>());

hasattr

オブジェクトが, 指定するメソッドや変数を持っているかどうかは pybind11::hasattr で確認できます.

py::print(pybind11::hasattr(o, "index"));

// NG: インスタンス側のメソッドとしては定義されていないので注意
o.hasattr("index");

contains

Python 側のクラスが __contains__ を定義していれば, o.contains(key) が使えます.

setattr 相当

o.attr["name"] = ...

でいけます.

TODO

• 主にデータ構造を受け渡ししたい場合, あまりデータ構造が複雑でなければ, 一旦 dict(py::dict) にして C++ <-> Python でやりとりしたほうがよさそう