はじめに
2023 年 7 月のリリースより、Cloud Integration Hub (以下 CIH) のサブスクリプションのモードに「有効化」「無効」に加え「一時停止」が追加されました。この記事では「無効」「一時停止」の動作の違いについて記載します。
準備
例として下記のようなパブリケーションとサブスクリプションを作成します。
サブスクリプションのスケジューリングは「手動または外部トリガを使用」を選択します。
サブスクリプションのモードが「有効化」の場合にはパブリケーション pub_emp_test のイベント完了後に子イベントが作成されます。
一時停止
pub_emp_test を実行すると、「有効化」の時と同じく子イベントとなる sub_emp_test が作成されます。
しかし、Postman から REST API でサブスクリプションを実行しようとすると、サブスクリプションは無効扱いとしてエラーが返ります。
一方、画面上から「実行」を選択した場合にはダイアログは表示されますが、
無効
パブリケーションを実行しても、サブスクリプションの子イベントは作成されません。
子イベントが存在しない状態のため、画面上からサブスクリプションを実行しようとしてもコンシュームするデータがないと判断されてエラーになります。
アップデート前の「無効」
アップデート後の「一時停止」と同じ動作です。
つまり、これまでの「無効」が「一時停止」になり、さらに画面上からも実行できない状態にするモードとして「無効」が新たに用意されたということになります。
まとめ
アップデート前の「無効」、アップデート後の「一時停止」「無効」のサブスクリプションの動作を表にすると下記のようになります。
無効(2023年6月以前のリリース) | 一時停止 | 無効 (2023年7月以降のリリース) | |
---|---|---|---|
API による実行 | できない | できない | できない |
画面上からの実行 | できる | できる | できない |
尚、上記いずれのモードの場合でも、画面上から「以前のパブリケーションの取得」による実行は可能です。
2023年7月より前のリリースでは「無効」と言いつつも画面上からはサブスクリプションの実行が可能でしたが、新たに「一時停止」という設定ができたことで「無効」という名称に即した動作に変わったと言えるでしょう。