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VPSって別にAWSじゃなくてもよくない?②

Last updated at Posted at 2021-10-16

VPSって別にAWSじゃなくてもよくない?②:お金の話

前回の記事では

  • お金の話
  • スケーリングの話
  • サポートの話
  • リージョンの話

とカテゴリ分けした。本記事では__お金の話__💰についてピックアップする。
基本的に貧乏人の思考を並べているので、石油王は見るな。

ぼく「お金無い。最安のものを使いたい」
ぼく「収支ブレは嫌。為替リスクを考えたくない」
ぼく「金銭面厳しかったら他へ逃げたい。乗り換えが出来るものを使いたい」
ぼく「収支ブレは嫌。永年定額のものを使いたい」
ぼく「決済日、日割り、銀行振込orクレカorBTC?。決済方法は事由に選びたい」

目次

  1. 最安のものを使いたい
  2. 為替リスクを考えたくない
  3. 乗り換えが出来るものを使いたい
  4. 永年定額のものを使いたい
  5. 決済方法を選びたい
  6. 所見

最安のものを使いたい

  • 初期費用

VPSはそもそも筐体を買う必要が無いというサービスであり
初期費用が無いサブスクリプションサービスであるべきである。
また、初期費用の有無によって拘束期間の有無が変わるサービスは
利用者に投資リスクを転嫁しているだけなので使わない方が良い。

  • 経常費用
    • VPSプロバイダの提示する経常費用の内、純粋な筐体スペックに関わる項目はかなり少ないので費用比較は難しくない。
      • リージョン
        • Vアメリカ合衆国の場合は州まで、日本国の場合は都道府県まで公開しているケースが多い。
        • 5 Eyes, 9 Eyes, 14 Eyes等、現地の法律に呼応する形で配置されるケースが多い。
        • IXとの地理的な距離によって配置されるケースが多い。
        • いわゆる災害や電力的な安定性をDCの可用性としてアピールするケースが多い。
        • GDPR
        • 中国サイバーセキュリティ法
      • CPUの数
      • GPUの数
      • メモリの容量
      • ディスクの種類
      • ディスクの容量
      • ネットワークIOの帯域幅
      • ネットワークIOの容量
      • 拘束期間
    • 純粋な筐体スペックではない項目(OS、LB、CDN、DNS、GIP)はVPSプロバイダの比較項目とすべきではない。

為替リスクを考えたくない

  • 為替リスクとは各国の中央銀行の発行する銀行券の信用力の差の事。
  • リスク回避するには自国通貨で自国サービスの決済をする。できれば自国にDCと法人を構える会社と契約する。
  • リスク低減するにはAWS等で可能な円建て決済を使うなど、為替レートが公開されている決済方法を持つ会社を選ぶ。無論、自国通貨に有利な方を選択する。

例:AWS為替レートは115.427円。この日のドル円のインターバンクレートは114.251~114.255であった。使用しているクレジットカードが銀行為替手数料として+1%となっている場合、115.6347円となる。この場合、AWSの為替の方が安いということになる。しかし、この日は若干円安なので海外サービスの利用は全体的に割高になってしまう。国内サービスの場合はこの為替リスクに関して考える必要はない。

  • 為替手数料はインターバンクレート+1~2%が相場だがインターバンクレートは恐らく世界一不確実な指標の為、VPSプロバイダもクレジットカード会社もリアルタイムな為替手数料勝負をしている。さらにクレジットカードは基本的に後払いの借金システムなので、為替レートの確定時期と請求発生時期が異なっている点に注目する。割引現在価値

乗り換えが出来るものを使いたい

  • 拘束期間は無いものが良い。月払い、日払い、時間払、実行時間払など細かく区切れるほど良い。
  • OVFテンプレートなど、インポート・エクスポートが出来るものが良い。
  • 同じサービス内での利用制限であってもスナップショット機能が付いているものが良い。

永年定額のものを使いたい

  • サービスの契約書の免責事項を読む。
  • 為替リスクは低減または回避する。
  • 完全永年定額のサービスは資本主義経済において存在出来ないので、完璧は目指さない。

決済方法を選びたい

  • 決済したい時にすぐに決済できる事が重要。
  • いわゆる安全通貨建てで請求されるサービスを選択する事。(USD, JPY等)
  • メジャーなブランドのクレジットカードによる決済が出来るようになっている事。
  • BitCoinによる支払いに対応している事。

所見

  • お金に関しては一個人ではどうにもならない部分が必ず発生するのでリスクを回避する動きを取る。
    • 海外サービスは為替リスクがつきまとう→国内サービスを使う。
    • DCのある地域では法的なリスク・災害戦争リスク・電力障害リスクがつきまとう→リージョン分散するか、ユーザと同じ地域でVPSを契約する(死なば諸共)。
    • VPSプロバイダ間の連携や同期が取れる構成を組む事が理想→VPSをなるべくテンプレート化する。
    • 決済リスク→決済方法を増やす、もしくは間に決済仲介業者をかます。
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