VPSって別にAWSじゃなくてもよくない?①
ぼく「思考停止でAWSを使うのはよくないよね」
ぼく「VPSプロバイダの視点で考えてみよう」
用語
- VPSプロバイダ: VPSサーバの物理的な資産を所有し、エンドユーザに機能を提供する業者
- エンドユーザ: VPSプロバイダにお金払う人
- ユーザコントロール: 利用者数・利用ケースの制限・統制。
目次
お金の話
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仮説
- VPSプロバイダはお金を稼ぐ
- サービス開始時の膨大な投資を速やかに回収する
- エンドユーザに感情的な思い入れは無く、常に高い方に寄せたい
- 一度作ったら後は最小限のコストで運用したい
- エンドユーザは安くVPSプロバイダを使う
- 初期投資リスクをVPSプロバイダに最大限リスク転嫁する
- VPSプロバイダに感情的な思い入れは無く、常に安い方に飛びつく
- 一度作ったら後は最小限のコストで運用したい
- VPSプロバイダはお金を稼ぐ
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VPSプロバイダの収益確保
- 投資資産の維持コストを支える持続的な収入
- 相当規模の利用者数の確保、一定数以上の利用者流入、それを下回る利用者流出
- 既存のサービスに影響が無い設備増強
- 決済方法の一点集中
- エンドユーザの受益最大化
- 最小限の投資コスト
- 為替リスクの回避
- ロックインの回避
- サポート切れの回避
- 決済方法の分散
スケーリングの話
- 仮説
- VPSプロバイダはサーバをスケールさせたくない
- 集約(スケールイン)
- 収益が減る
- 転嫁(スケールアウト)
- 他社に行かれると収益が減る
- 上方修正(アップサイジング)
- 収益が増えるが、増設可能な仕組みの維持が必要
- 下方修正(ダウンサイジング)
- 収益が減る
- 集約(スケールイン)
- エンドユーザはサーバをスケールしたい
- 顧客の事業規模変動への対応
- 誤算(要件見誤り)への対応
- VPSプロバイダはサーバをスケールさせたくない
サポートの話
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仮説
- VPSプロバイダはサポートしたくない
- エンドユーザはサポートしたくない
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VPSプロバイダがサポートをさぼるには
- OSソフトウェア以上のレイヤのサポートをしない
- サービスの言語・時差を考慮しない
- 自社の都合の良い言語・時差に固定
- エンドユーザ向けのサポートデスクを設置しない
- オープンコミュニティやフォーラムに責任転嫁
- QAボットを設置
- DNSやLBなどのバンドルサービスをしない
- サービス棲み分けする
- 他社サービスに責任転嫁
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エンドユーザがサポートをさぼるには
- 一度運用がスタートしたら、永久的にVPSプロバイダにサポートさせたい
- 集団の力でVPSプロバイダを叩いてサポートさせたい
- 法的にサポートから逃げられないようなVPSプロバイダを使いたい
- 一度運用がスタートしたら、永久的にVPSプロバイダにサポートさせたい
リージョンの話
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仮説
- VPSプロバイダはリージョンを一点集中したい
- 分散すると管理がめんどくさい
- エンドユーザはリージョンを分散管理したい
- リージョンによる法的制約から退避する
- リージョンによる災害からデータを守る
- VPSプロバイダはリージョンを一点集中したい
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VPSプロバイダがリージョンを一点集中するには
- エンドユーザの住所を制限する
- 特定のリージョンのIPアドレスに固定する
- 特定のリージョンに対しての課金金額を操作する
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エンドユーザがリージョンを分散管理するには
- 語学学習して言語フリーになる
- 24時間働いて時差フリーになる
- リージョン分散しているVPSプロバイダを選ぶ
- スケールアウト先に他のリージョンの会社を選択
所見
皆が自前で自宅にサーバ立てて1世帯が1VPSプロバイダになって互いに利用し合えば
両方の立場のメリットを受けられるじゃん!
でも今の初期投資掛かりすぎてそんなん当分無理じゃん!