はじめに
CursorのAgentチャットには、タスクに応じて最適化された4つのモードがあります。
それぞれのモードで使えるツールや動作が異なるため、目的に応じて使い分けることで作業効率が大きく変わります。
本記事では、各モードの特徴と使い分けを解説します。
モードの切り替えは、チャット入力欄の左下にあるドロップダウンメニュー、またはショートカットキー Ctrl + .(Mac: Cmd + .)で行えます。
各モードの比較
| モード | 目的 | コード編集 | コマンド実行 | ファイル検索 |
|---|---|---|---|---|
| Agent | コーディング全般 | ✅ | ✅ | ✅ |
| Plan | 実装計画の作成 | ❌(計画のみ) | ✅ | ✅ |
| Debug | バグの調査・修正 | ✅ | ✅ | ✅ |
| Ask | コードの理解・質問 | ❌ | ❌ | ✅ |
Agent モード
最も万能なデフォルトモードです。複雑なコーディングタスクに対して、AIが自律的にコードベースを探索し、複数ファイルの編集、ターミナルコマンドの実行、エラーの修正までを一括で行います。
使いどころ:
- 新機能の実装
- リファクタリング
- 複数ファイルにまたがる変更
- 日常的なコーディング作業全般
例: 「ダークモードの切り替え機能を追加して」と指示すれば、関連ファイルの特定からコードの生成・編集までを自動で行ってくれます。
Plan モード
コードを書く前に、まず実装計画を立てるためのモードです。AIがコードベースを調査し、明確化のための質問を行い、Markdownベースの詳細な計画書を作成します。計画はインラインで編集可能で、内容に納得してから実行に移せます。
使いどころ:
- 複雑な機能の実装前
- 大規模なリファクタリングの設計
- チームでの実装方針の共有
起動方法: チャット入力欄で Shift + Tab を押すか、ドロップダウンから選択します。
ポイント: 計画段階ではコードの編集は行われません。計画に納得したら、そのままAgentモードで実行に移せます。Mermaidダイアグラムによる可視化にも対応しています。
Debug モード
従来のAgentモードでは解決が難しい厄介なバグに特化したモードです。AIがすぐに修正を試みるのではなく、まずコードベースを読み込んで複数の仮説を立て、ランタイムログを挿入してバグの根本原因を特定します。
使いどころ:
- 再現手順はわかるが原因がわからないバグ
- 複雑なスタックにまたがるバグ
- Agentモードで解決できなかったバグ
流れ:
- バグの症状を詳しく説明する
- AIが複数の仮説を生成し、ログを挿入する
- ユーザーがバグを再現する
- ログを基にAIが原因を特定し、修正を提案する
- 修正後、再度再現テストを行い、解決を確認する
ポイント: 修正が完了したら、AIが挿入したログは自動的に除去され、クリーンなコードが残ります。
Ask モード
読み取り専用のモードです。コードベースの検索・分析は行いますが、コードの編集やコマンドの実行は一切しません。コードの理解や調査に集中したいときに最適です。
使いどころ:
- 既存コードの仕組みを理解したいとき
- 新しいコードベースにオンボーディングするとき
- 実装方針を相談したいとき
- コードレビューの補助
例: 「この updateTaskStatus 関数は何をしている?」「この箇所でNullPointerExceptionが出る原因は?」といった質問に対して、関連ファイルを読み込んで回答してくれます。
おすすめの使い分けフロー
実践的なワークフローとしては、以下の流れがおすすめです。
- Ask でコードベースを理解する
- Plan で実装計画を立てる
- Agent で実装する
- Debug で問題が起きたら調査・修正する
まずは Ask や Plan で方針を固めてから Agent で実装に入ることで、手戻りを減らし、より精度の高いコード生成が期待できます。
