columnコマンドは短いたくさんの出力を端末上で複数列に表示して見やすくしてくれるコマンドです。表形式、マルチカラムみたいになります。
例えばですが、まずはcolumnコマンドを使わないとこういう出力になるコマンドがあるとします。
$ seq 1 30
1
2
3
4
5
...
縦に長くなって見づらい場合です。
これをcolumnコマンドを使うとこうなります。
$ seq 1 30 | column
1 4 7 10 13 16 19 22 25 28
2 5 8 11 14 17 20 23 26 29
3 6 9 12 15 18 21 24 27 30
端末の横幅に合わせて列を調整してくれます。
-x
を付けると、横方向になります。
$ seq 1 30 | column -x
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
lsコマンドではcolumnを付けなくても勝手にcolumnと同じような動きになってくれますが、これと同じことを他のコマンドでも使いたい場合に便利ですね。
$ ls /
bin dev home lib32 libx32 media opt root sbin sys usr
boot etc lib lib64 md mnt proc run srv tmp var
インストール
columnコマンドはUbuntuの最小構成だとインストールされてないようで、bsdmainutils
という名前のパッケージでインストールできました(Ubuntu 19.10)。
$ sudo apt update
$ sudo apt install bsdmainutils
(CentOSでは最小の構成でも入っていそう)
bsdmainutilsについて
bsdmainutils
にはいくつかのコマンドが含まれています。以下でインストールされたファイルがわかります。
$ dpkg -L bsdmainutils
/usr/bin
には以下のコマンドがインストールされました。
- bsd-from
- bsd-write
- calendar
- col
- colrm
- column
- hexdump
- look
- lorder
- ncal
- printerbanner
- ul
詳細は未調査です。以上。