前回の記事で、トークンの単価をそのまま比較することの危うさについて書きました。今回は、実際に処理させたい文章で実測してから比較する、という一段実務的な話です。
実測トークン数と費用
前回の記事で触れた「トークンという単位はモデルによって違う」という点を、実際に手元で確認してみました。
同じ入力文章を主要モデルにそのまま送り、レスポンスのusageフィールドから入力トークン数を実測しました。入力文章はClaude Codeが実際に実務で送信しているプロンプトをサンプルとしています。それに付随するツール定義群もプロンプトに含まれます。
トークンの区切りは英語と日本語とで傾向に差があります。その中で今回測定に利用したプロンプトサンプルは、日本語を母語としている人が日本語中心で進めているプロジェクトの内容で、Claude Codeが自動で入れる英語のプロンプトも混ざった、平均的な日英分布という主観で選んでいます。
相対費用
以下のグラフと表にある相対費用は、単価表の数字をそのまま並べたものではありません。各モデルの実測トークン数×単価で、同じ文章を処理させた場合に実際にかかる費用を計算し、そのなかでClaude Haiku 4.5の入力コストを1とした相対値です。
Fableの入力費用はHaikuの約12倍という意味です。
| モデル | 実測トークン数 | 入力単価 | 出力単価 | 入力相対費用 | 出力相対費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Fable 5 | 11,500 | $10.00 /1M | $50.00 /1M | 11.77x | 58.83x |
| Claude Opus 4.8 | 11,500 | $5.00 /1M | $25.00 /1M | 5.88x | 29.41x |
| Claude Sonnet 4.6 | 9,775 | $3.00 /1M | $15.00 /1M | 3.00x | 15.00x |
| Claude Sonnet 5 | 11,564 | $2.00 /1M | $10.00 /1M | 2.37x | 11.83x |
| GPT-5.4 | 7,414 | $2.50 /1M | $15.00 /1M | 1.90x | 11.38x |
| Claude Haiku 4.5 | 9,774 | $1.00 /1M | $5.00 /1M | 1.00x | 5.00x |
| Amazon Nova Pro(東京) | 8,161 | $0.96 /1M | $3.84 /1M | 0.80x | 3.21x |
| GPT-5.4 mini | 7,414 | $0.75 /1M | $4.50 /1M | 0.57x | 3.41x |
| Qwen3 Coder 480B(AWS東京) | 8,354 | $0.54 /1M | $2.18 /1M | 0.46x | 1.86x |
| Google Gemma 3 27B | 6,123 | $0.28 /1M | $0.46 /1M | 0.18x | 0.29x |
| GPT-5.4 nano | 7,414 | $0.20 /1M | $1.25 /1M | 0.15x | 0.95x |
| Amazon Nova Lite(東京) | 8,161 | $0.072 /1M | $0.288 /1M | 0.060x | 0.24x |
| Amazon Nova Micro(東京) | 8,161 | $0.042 /1M | $0.17 /1M | 0.035x | 0.14x |
同じ文章を入れているのに、Claude系(9,774〜11,564トークン)とGoogle Gemma 3 27B(6,123トークン)ではほぼ2倍の差があります。トークン単価をモデル間で並べて比較しても、公平でないことになります。
