2024年12月26日正午に合格発表が行われます。
そこで、各予備校の記述式の解答例を比較しました。
私は問1, 3, 4, 7, 8を回答したのですが、3と8は文章で答える記述がなかったので1, 4, 7についてまとめました。ほかの問は解いてないのですみません<(_ _)>
- IPA(公式)
- TAC
- iTEC
- 大原
- ITAssist
問1 情報セキュリティ
設問1 ハッシュ値の特性
- IPA
ハッシュ値からパスワードの割出しは難しい。 - TAC
ハッシュ値から元のデータを得ることが困難という特性
ハッシュ値が同じパスワードを求めることが困難な特性 - iTEC
ハッシュ値から元の値を推測することが困難という特性 - 大原
ハッシュ値から元データの復元が困難である不可逆性 - ITアシスト
ハッシュ値からパスワードを復元するのは困難な特性
「ハッシュ値→パスワード/元データが難しい」ということでほぼ一致ですね。
設問6(1) ペッパーを付加したハッシュ化でレインボーテーブル攻撃が困難になる理由
- IPA
会員テーブルの窃取だけではペッパーを得ることができないから - TAC
会員テーブルのデータを取得しただけではペッパーの値がわからないから - iTEC
ソルトが漏えいしてもペッパーが安全な格納領域にあるから - 大原
ペッパーは安全な領域に格納されており、漏洩リスクが低いため。 - ITアシスト
会員情報を取得してもペッパー値は分からないから
公式では、会員テーブル知ってもペッパーがわからないという回答ですが、ペッパーがわからないということは、ペッパーが安全なところにあるからという回答もあるようです。
問4 システムアーキテクチャ
設問2(3) 結果をAPサーバに送信が最適な理由
- IPA
アウトプットデータと比較してインプットデータの量が多いから - TAC
アウトプットのデータ量はインプットのデータ量よりも極端に少ないから - iTEC
インプットのデータ量を他のサーバに送信する必要がないから - 大原
DBサーバからの処理結果のアウトプットデータ量が最も少ないため - ITアシスト
処理の前後でデータ量が1/1000になり、通信時間が短くなるから
データ量比較が多数派ですが、インプットデータ送信の不必要性や通信時間に着目している回答もあります。
設問2(4) 素材送信処理の処理方法の変更
- IPA
素材データをAPサーバのSSDにキャッシュする。 - TAC
NASから送信された素材データをAPサーバでキャッシュする。 - iTEC
特定の素材データを,APサーバのSSDにキャッシュする。 - 大原
BGM素材やテロップ素材をAPサーバのSSDに格納する。 - ITアシスト
頻繁に送信する素材データをAPサーバにキャッシュする
おおむね「素材データ→APサーバ」という感じです。
設問3(2) 多次元分析処理で扱うデータの特徴
- IPA
追加・更新のない過去データ - TAC
処理対象のデータが処理中に追記されない。 - iTEC
リアルタイム性が不要なデータという特徴 - 大原
データ量が膨大で、処理に時間を要する。 - ITアシスト
リアルタイムで処理する必要がない
リアルタイム性の回答が多いですが、公式だと「追加・更新のない」と記されています。
問7 組込みシステム開発
設問4(2) 待機時以外でクロックの供給を停止できない理由
- IPA
クロックの再開に掛かる5ミリ秒以下の周期で動くタスクがあるから - TAC
クロックの供給を再開するのに5ミリ秒を要し、タスクの起動周期を超えるから - iTEC
クロック供給の再開に要する時間が、マイクタスクの起動周期2秒を超えるため - 大原
起動周期内に処理が完了しなくなり、音飛びやノイズなどの不具合が
発生するから - ITアシスト
停⽌したクロックの再開には5ミリ秒かかり、マイクタスクの起動周期を超過するから
大原の「音飛びやノイズなどの不具合」については、問題文章中に「スピーカー、マイクタスク及び特定後検出タスクは~(省略)~起動周期内に処理が完了しない場合、音飛びやノイズなどの不具合が発生する。」というシナリオなので、表現の違いはあれど、「クロック再開時間 > タスクの起動周期」の意味がかけていればよさそうです。