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誰でも作れるカラーシルク基板のLEDアクセサリー

Last updated at Posted at 2025-06-06

イベントロゴ入りのLEDアクセサリー

以前出展したものづくりイベントつくろがや!3でイベントロゴ入りのLEDアクセサリーを制作しました。
ロゴ画像を差し替えれば、オリジナルのLEDアクセサリーを誰でも作れるようデータを公開しています。
各種イベントやサークルやチームで作って盛り上げよう!

ちなみにつくろがや!3では、1日目はパスコンパスさんの基板配布があり、2日目では私の基板配布でした。

オリジナルのLEDアクセサリーの作り方

プリント基板メーカーJLCPCBが運営している、オープンソースのコミュニティOSHWLabで設計データを公開しています。
ブラウザ操作可能なEasyEDAを使って、画像データを変更してオリジナルのカラーシルク基板が作れます。
Arduino IDEでファームウェアを書き込むとLEDチカチカなLEDアクセサリーを作ることができます。

1. EasyEDAで設計データを開く

  1. OSHWLab上のプロジェクトページから「Open the Design Drawing」を押して、EasyEDAで設計データを開きます(アカウント作成が必要です)
    5.png

  2. File > Save As > Project Save as でプロジェクト(回路図と基板設計データ)を保存します(以降はご自身のプロジェクトとして扱えます)
    6.png

2. ロゴやイラストの変更

  1. "PCB1"で基板設計データを開いて、サンプルのイラストを削除します
    7.png

  2. File > Import > Image を選択して、画像を読み込みます
    8.png

  3. 「colorful silkscreenを適用する」にチェックを入れます
    9.png

  4. サイズは35mm × 35mmがオススメです(LEDは36mm幅で配置しているため)

3. 背景色の変更

  1. "Property"タブを選択して、"Top Side Board Color"で好きな色に設定します
    10.png

  2. 表と裏の背景色、表と裏のシルクスクリーン色(部品REFや枠線など)を設定できます

4. 出来上がりイメージの確認

  1. View > 3D Preview を選択します
    11.png

  2. "Silkscreen Technology"で"Colorful Silk Screen"を選択すると、実際の外観のイメージになります
    12.png

  3. 画像サイズや背景色を調整します

5. プリント基板の発注

  1. 基板設計データが完成したら、Order > Order PCB でプリント基板をJLCPCBに発注します
    14.png

  2. DRC(デザインルールチェック)を必ず実行しましょう

  3. コスト参考(2025年3月段階):

    • PCBA(プリント基板と部品実装)50個:127ドル
    • 送料(OCS):23ドル
    • カラーシルク基板のみの場合はさらに安価です

ファームウェアの書き込み方法

プリント基板に実装されたマイコンに、ファームウェアを書き込むことでLEDアクセサリーとしてチカチカ光らせられるようになります。

必要なもの

  • WCH-LinkE(RISC-Vマイコン書き込み用ライター)
  • Arduino IDE(バージョン2.0以上推奨)
  • USBケーブル

手順

1. WCH-LinkEの準備

2. Arduino IDEのインストールと設定

  1. Arduino公式サイトからArduino IDEをダウンロードしてインストールします
  2. Arduino IDEを起動し、「ファイル」→「基本設定」を開きます
  3. 「追加のボードマネージャーのURL」に以下のURLを追加して「OK」を押します
https://github.com/openwch/board_manager_files/raw/main/package_ch32v_index.json
  1. 「ツール」→「ボード」→「ボードマネージャー」を開きます
  2. 検索欄に「ch32」と入力して表示される「CH32 MCU EVT Board」をインストールします
  3. 「ツール」→「ボード」→「CH32 MCU EVT Boards」→「CH32V00x」を選択します

3. スケッチの作成とアップロード

  1. OSHWLabのプロジェクトページの下の方の「Attachments」から、サンプルスケッチ「Led-Pattern-Sample.ino」をダウンロードします

  2. WCH-LinkEの"3V3"、"GND"、"SWDIO"とLEDアクセサリーの"V"、"G"、"S"を接続します
    4.png

  3. 「スケッチ」→「書き込み」を選択してスケッチをアップロードします

カラーシルク基板は無限の可能性を秘めてるので、各種イベントやサークルやチームでオリジナルのアイテムを作って、楽しんで盛り上げよう!

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