はじめに
今年めっちゃ悩まされた問題で、
httpトリガーの実行URLがAzureドメインから、Powerplatformドメインに代わるという一大事件が、
記憶にあたらしいですが、みなさん食らいましたかね..
■Logic Apps 環境アーキテクチャでの HTTP または Teams Webhook トリガー フローの変更
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/power-platform/power-automate/flow-run-issues/triggers-troubleshoot?tabs=new-designer#changes-to-http-or-teams-webhook-trigger-flows-on-logic-apps-environment-architecture
2025 年 11 月 30 日から、POWER Automate は、URL にされている HTTP トリガーまたは logic.azure.comを使用して、新しい URL に移動します。
しれっと、Learnにあがり、管理センター上でも広報されてたのかな?ちょっとよくわからない(記憶にない)ですが、
8月以降、ずーっと、悩まされて、11/末期限なのに、ずーっとSR対応、
大規模プロジェクトのリリース重なり、ほんと、死にそうなほど、大変でした..
■問題 ID 5532852: HTTPまたはTeamsのWebhookトリガーフローの更新
https://admin.preview.powerplatform.microsoft.com/support/knownissues/5532852
でも、まぁ、学びの多い事件だったので、
httpトリガーでからの親子丼の関係が明確になったので、ご紹介したいと思います。
httpトリガーとは..
Power 以外からURIを叩くことで、外部からPower automateのクラウドフロー実行できます。
前からある機能であるものの、外部サービスからM365上での作業を要求する際など使えるため、
人気な機能な気がしてますが、そんなことはないですかね。。
また、Power automateクラウドフローから子フローで呼び出すケースでと、
子フローが2分以上かかる場合は、このhttpトリガーが推奨されているため、
意外と大規模プロジェクトの場合は、
複雑な処理や時間のかかる処理の場合は、このhttpトリガーを使うケースが多いのかなと思います。
実際、僕らのプロジェクトでも大量に使用しているため、
このドメイン変更の余波は、かなり多き時間と労力を割いて対応を進めました。
(不具合多すぎで、死んだ、積んだ、障害A対応24時間やりきるなど、ほんと、ほんと、本当に疲れました)
そんな、httpトリガーとアクションの
非同期/同期の設定の考え、真逆すぎて、まとめないと分からないので、まとめてみました。
前提:フローの説明
こんなフローがあったとします。
何かしらの親フローで、トリガーはなんでもいいのですが、httpアクションで、
子フローを呼び出すケース

これを前の「logic.azure.com」の設定では、なんも影響がなかったのに、
「powerplatform.com」ドメインに変更より影響が大きくなった印象です。
設定はURIを変えただけだが、それに伴う、アクションでの設定も厳しくなったような印象。
Httpトリガーの非同期OFFは、同期ではない
まずは、親フローのhttpアクション側で、子フローのトリガーのURIを設定します。
そして、何も設定してなくても、いままではよかった(前からも設定もあったが、今後は意識する必要がある)のですが、
アクション側
設定のところに、非同期パターンというものもがありますが、
これがオフの場合が同期かなと思いきや、2分までは同期ですw
2分以上かかる場合は、要注意です。
まとめると、こんな感じなります。
最初何が起きているか、まったく理解できなかったのですが、
どうやら、http Gatewayの制約のようで、2分でエラーになるようです。
また、非同期パターンがオフ=同期(子が終わるまで待つ)かと思いきや、
2分制約で、完全同期ではないことは理解しておいたほうがよいです。
たしかに、僕らのバイブルのLearnにもあるんだけど...
■非同期フロー パターンを使用する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-automate/guidance/coding-guidelines/asychronous-flow-pattern
解読が必要で、SRが大量にでて、何が起きているか?モームリって感じでした。
ただ、少し落ち着いてきた状態である程度は整理してやっと理解という感じです。
じゃぁ、2分以上の設定とか、どうすればいいか?を見ていきましょう
非同期ONの場合、設定は非同期だけど、実際は、同期で子フローを待つ場合
親フローのhttpアクションで、非同期をON
非同期をONだから、子フローを実行したら、そのまま後続アクションを実行するか?でいうと実行しません。
これは、ほんと真逆の考えで、非同期だけど、
タイムアウト設定があるため、2分以上も実行されます。
デフォルトが30分なので、実際はこれが効いてます。
まとめるとこんな感じで、
非同期=ONでも、子フローの実行が30分までは同期が正しいです。
じゃぁ、非同期にするにはどうすればよいか、そのあたりを見て聞きましょう。
まずは、実際は、同期だけど、子の状態を親に返すパターン
非同期ONの場合 =非同期? 実際は同期で、子フローの状態を返す設定
これは、子側の応答アクションの設定で、
状態コード:202 受理(Accepted)
ロケーションヘッダー、URLの設定があれば、
状態は、親に渡しつつ、同期で動いている感じになります。
このあたり、ちょっと、業務上、同期以外で途中で何かアクションするようなケースがなく
未検証なので、ロケーションヘッダーの書き方などは、実際に試してみてください。
まとめるとこんな感じなるかなと
じゃぁ、子フローに渡したあと完全に、非同期にしたい場合のパターンを見ていきましょう。
非同期ONの場合 =非同期? 実際は同期 でも200で応答で非同期
さきほどのロケーションヘッダーを指定せず、状態コードを200に設定するだけでOK
子フローの実行の長さにも影響あるので、意識しないかもしれませんが、
子フローでうけたあと、このアクションを実行させることで非同期が可能です。
あとがき
如何だったのでしょうか。。
そんな長く実行されるフローを作ってないよーという人は、フーンだと思いますが、
今後、httpや実行時間が長いケースあったときに思い出しくれば、これ幸いです。
(来年は、SRなく、平和な自動、Power Automateライフが送れるといいなぁ。。)
ありがとうございました。
参考URL
■トリガーに関する一般的な問題のトラブルシューティング
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/power-platform/power-automate/flow-run-issues/triggers-troubleshoot?tabs=new-designer#changes-to-http-or-teams-webhook-trigger-flows-on-logic-apps-environment-architecture






