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Microsoft Power BIAdvent Calendar 2018

Day 21

Odataフィードについて

Last updated at Posted at 2018-12-20

#ごあいさつ
Power BI 大好きな皆様へ
こんにちは、susumutanakaでございます。

突然ですが、みなさんは、
「Odataフィード」って使ってますか?

自分は、業務上、Microsoft Dynamics 365を利用しているので、めっちゃ使います。

僕が知り得る範囲での知識で「Odataフィード」について書かせてもらいます。

#Odataって?

Odataは、
以下URLから引用となりますが
https://qiita.com/Terry3/items/6aa56e49278b1d5f3856

Open Data Protocolの略でRESTfulなWebAPI(Webサービス)プロトコル。
OASISという規定に従って作られたプロトコル。
つまり、OData特有の書き方があるということか。今はマイクロソフトが主導となって進めている模様。
Excelとかでデータ連携する場合にODataがあったりする。

で、そのodataですが、仕様を理解すると大変便利なコネクターです。

便利と思うのが、SQLのように、データ取得する際に、

項目を指定できる(select) 
+条件指定(filter)ができる

※SQLだとWhere句ですが、odataだと、filterとなる

ということが、できちゃいます。

これが、できると大量データの読み込みや、不要なデータの読み込みがされないため、
パフォーマンスが劇的に変わります。
特に、テーブルにしこたま、項目がついている場合に、威力を発揮します。

(弊社で利用しているDynamicsもSFDCも大量に項目を保有するので、効果抜群です。)

サンプルソースがあるので皆さんでやってみましょう!

#準備するもの

・SQLServer使いにはおなじみのサンプルデータNorthwindをOdataで取得できるサイト
http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/

#とりあえず、普通にodataでデータ取得#

ODataフィードの画面に以下のURLを張り付ける

1.png

ナビゲーター画面で「Customers」(顧客)を選択し、「OK」ボタンクリック。

2.png

「Customers」(顧客)が取得されている。すべての項目、レコードが取得された状態です。

image.png

続きまして、項目を絞った形での取得方法。

#項目を指定し、データ取得してみる#
ODataフィードの画面で「詳細設定」で以下項目を設定

No 説明
1 http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/ URL
2 Customers テーブル名
3 ?$select= パラメータ
4 CustomerID,CompanyName,Country,City 取得したい項目

入力画面はこんな感じ↓

image.png

すべて入力が終わると、URLプレビュー欄がこのようになるはずです。

http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/Customers?$select=CustomerID,CompanyName,Country,City

取得すると、以下画面のように必要な項目だけが取得された状態となります。

image.png

つづいて、条件を指定して、
「City」(都市)が【London】のものだけ取得する方法です

#条件を指定してデータを取得してみる#
ODataフィードの画面で「詳細設定」で以下項目を設定
※前項からNo.5,6が増えるだけです。

No 説明
1 http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/ URL
2 Customers テーブル名
3 ?$select= 項目選択のパラメータ
4 CustomerID,CompanyName,Country,City 取得したい項目
5 &$filter= 条件選択のパラメータ
6 City eq 'London' 条件

※eqはイコールの略で、Londonのデータを取得する

入力画面はこんな感じ↓

image.png

入力したURLプレビューはこんな感じになるはず。

http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/Customers?$select=CustomerID,CompanyName,Country,City&$filter=City eq 'London'

データを取得すると、項目と条件で必要なデータのみ取得されている状態になる。

image.png

さらに、顧客のデータに、受注のデータを結合して取得する方法です。
(SQLでいうところのJOINです。)

業務上はほぼ別々で取得し、リレーションを張るのでほぼ活用するイメージがないのですが、
ご紹介しておきます。

#とりあえず、受注テーブルが紐づいているかを確認してみる#

前提条件として、
odataが参照しているサービスでリレーションシップが張られていることが前提になります。(たぶん)

とりあえず、顧客と受注テーブルがリレーションシップがあるかを、確認するため、普通にデータ取得してみる

image.png

「関連テーブルの選択」をクリック

image.png

「Orders」(受注)テーブルが選択されるのがわかりますね!
リレーションがはられているのかを確認するには、ここまで十分です。

念のため、
データを取り込み、リレーションシップを確認すると、「CustomerID」で
つながっているのがわかります。
(「顧客」と「受注」がこれ自体は確認の作業なので、特段意味はないです。
また、PowerBIのリレーションシップの機能で自動判定しているのかは不明)

image.png

#受注テーブルを結合してデータを取得#

ODataフィードの画面で「詳細設定」で以下項目を設定
※前項から、2-1,4-1が追加。3がちょっぴり変わるだけ

No 説明
1 http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/ URL
2 Customers テーブル名
2-1 ?$expand=Orders 結合するテーブルを指定
3 &$select= 項目選択のパラメータ
4 CustomerID,CompanyName,Country,City 取得したい項目
4-1 ,Orders/OrderID 結合したテーブルの項目を指定
5 &$filter= 条件選択のパラメータ
6 City eq 'London' 条件

イメージはこんな感じ↓
image.png

URLはこんな感じ↓

http://services.odata.org/northwind/northwind.svc/Customers?$expand=Orders&$select=CustomerID,CompanyName,Country,City,Orders/OrderID&$filter=City eq 'London'

データ取得すると、ordersテーブルが結合された状態になっている。

image.png

必要な項目を展開すればOK
今回は、OrderIDしか、結合しなかったので、表示上もOrderIDしか存在しない。**

image.png

#最後に
みなさんどうでしょうか?使えそうなイメージつきましたでしょうか?

もし、Odataが利用できるサービス(Dynamics,SFDCなど)でビジュアル化を検討の方は、
参考していただければと思います。

参考URL:
■英語サイトですが、指定できるパラメータ・サンプルなど載ってます。
https://www.odata.org/documentation/odata-version-2-0/uri-conventions/

補足:
PBIXファイルもUPしたかったのですが・・あげた方がわからず・・汗
もし、必要な方は個別ご連絡ください。

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