書籍:「シゴトがはかどる Python自動処理の教科書」 著:クジラ飛行机の環境構築をやってみた
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=119730
この手順書でやること(最初に全体像)
コマンドを打っていると
「今、自分は何を作っているんだっけ?」
となりやすいので、まず 完成形のイメージ を持ちます。
最終的に作りたい状態
✅ Windows の中で Linux(Ubuntu)が動いている
✅ Linux の中に 自動化専用の作業フォルダがある
✅ そのフォルダの中だけで使える 専用の Python がある
✅ Python ファイルを実行できる
図にすると、こんな感じです:
Windows
└─ WSL(Ubuntu)
└─ auto-task(自動化用フォルダ)
├─ .venv(このプロジェクト専用Python)
└─ test.py(Pythonスクリプト)
👉 Ubuntu 自体を増やすわけではありません
👉 フォルダを1つ作って、その中に専用のPythonを用意する、という作業です。
目的
- Windows 上で Linux(WSL)環境を使う
- Ubuntu 24.04 上で Python を実行できるようにする
- プロジェクトごとに Python を分ける
- Python で自動化できる土台を作る
前提環境(すでにできていること)
- Windows 10 / 11
- WSL 有効済み
- Ubuntu-24.04 インストール済み
1. WSL / Ubuntu があるか確認する(Windows 側)
何をしている?
👉 Windows にどの Linux が入っているか確認しています。
wsl -l
例:
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-24.04 (既定値)
docker-desktop
Ubuntu
見るポイント
-
Ubuntu-24.04があればOK - 「既定値」と書かれていれば、
wslだけで起動できる
2. Ubuntu(Linux)の中に入る
何をしている?
👉 Windows → Linux に切り替える操作です。
wsl
成功すると、表示がこう変わります:
<username>@<hostname>:/mnt/c/Users/<windows-username>$
ここが重要
-
PS C:\...>→ Windows -
<username>@...$→ Linux(Ubuntu)
3. Linux の「自分の作業場所」に移動する
なぜ必要?
WSL 起動直後は
「Windows のフォルダを Linux から覗いている状態」
になっていることがあります。
👉 Linux 本来の作業場所に移動します。
cd
確認:
pwd
/home/<username>
意味
-
/home/<username>
= Linux での「自分の机」
4. 自動化用の作業フォルダを作る
何を作る?
👉 Python 自動化専用の置き場所
mkdir auto-task
cd auto-task
確認:
pwd
/home/<username>/auto-task
イメージ
-
auto-task= この中は「このプロジェクト専用」
5. Python が使えるか確認する
何をしている?
👉 Python が入っているか確認しているだけです。
python3 --version
例:
Python 3.12.13
👉 バージョンが表示されればOK。
※ python3 とだけ打って >>> が出た場合
→ Python の中に入ってしまっている
→ exit() で戻ればOK(失敗ではない)
6. 仮想環境(プロジェクト専用Python)を作る
ここが一番大事
python3 -m venv .venv
何をしている?
-
venv= 仮想環境 - 「このフォルダの中だけで使う Python」を作っている
なぜ必要?
- 他のプロジェクトとライブラリが混ざらない
- 自動化で 壊れにくい
7. 仮想環境を有効化する
source .venv/bin/activate
成功すると:
(.venv) <username>@<hostname>:~/auto-task$
意味
-
(.venv)が表示されている間は
👉 このプロジェクト専用の Python を使用中
※ 表示が ((.venv)) でも問題なし
8. Python スクリプトを実行してみる
ファイル作成
cat > test.py << 'EOF'
print("Python 自動化の準備完了")
EOF
実行
python test.py
出力:
Python 自動化の準備完了
👉 ここまでできたら環境構築は成功
9.(書籍対応)IDLE を入れたい場合
IDLE とは?
- Python 用の 学習向けGUIエディタ
- 書籍によっては前提になっている
sudo パスワード注意
- Windowsのパスワードではない
- Ubuntu 初期設定時のパスワード
- 入力しても画面には表示されない(正常)
sudo apt update
sudo apt install idle
起動:
idle
※ 自動化目的なら 必須ではない
10. sudo パスワードを忘れた場合
root で Ubuntu に入る
wsl -d Ubuntu-24.04 -u root
パスワード再設定
passwd <username>
戻る
exit
まとめ(迷子にならないポイント)
- Ubuntu を増やしているわけではない
- フォルダを作っているだけ
- そのフォルダの中で 専用Pythonを作っている
-
(.venv)が見えたら正解
最終ディレクトリ構成
/home/<username>/auto-task
├─ .venv/
├─ test.py