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[完全版]ChromebookにLinuxを入れて開発環境を構築する方法

Last updated at Posted at 2018-07-12

遊びの一環でchromebookにLinux(ubuntu)を入れてRubyの開発環境を作ったので、開発環境の構築方法、使い心地等を解説していくよ。

ChromebookをLinuxに変えることができるの?

できる。

そもそも、Chromebook自体がLinuxベースで作られたものなので、developer modeを利用することで、chromebook内にubuntuを入れるのが良い。

#今回の実装の大雑把な流れ

  • developer modeに切り替える
  • croutonをダウンロードして使う
  • ubuntuの設定

「crouton」とは、chromebook内に仮想マシン的なものを作ることができるもの。

公式ページ:GitHub - dnschneid/crouton: Chromium OS Universal Chroot Environment

今回は、croutonで仮想マシンを作り、その中にubuntuを入れることにした。

1, developer modeに切り替える

developer modeに切り替えるために、まずはesc + reload(ぐるぐるマーク) + 電源ボタンを同時に押す。(初期化するので、ローカル内にあるデータは全部無くなるよ)

うまく行くと、画面上に黄色の!マークと「復元用のUSBメモリを入れてください」というメッセージが出てくるので、ctrl+dを同時に押すと、developer modeに移行を始める。

「OSの確認機能をOFFにするには、Enterを押してください」という画面が出たら、Enterを押す。その後、5分ほどかけてdeveloper modeの準備を始める。

再度画面上に黄色の!マークが出た場合は、ctrl+dを押そう。

上手くchromebookが起動したら、chromebookの初期設定を行おう。

2, croutonをダウンロードして使う

GitHub - dnschneid/crouton: Chromium OS Universal Chroot Environment

上記のページに行き、croutonをダウンロードする。

If you're just here to use crouton, you can grab the latest release from https://goo.gl/fd3zc

という記述のリンクをクリックすればOK.

保存する場所は、ローカル内のダウンロードフォルダにする。(解凍しなくて良い)

その後、ctrl+alt+ t を押してshellを開き、shellと入力してEnterを押す。
(もし、shellと入力した時にERROR: unknown commandと出た場合は、developer modeに切り替わっていないので、1の手順をもう一度確認してやり直そう)

そして、以下のコマンドを入力すると、ubuntuのダウンロードが始まる。

sudo sh -e ~/Downloads/crouton -r trusty -t  xfce-desktop,keyboard,touch,audio,extension,chrome -e

最初にchromebook内のパスワードを聞かれるので、パスワードを入力。

その後1時間ほどかけてダウンロードが完了し、ubuntu側のusernameとpasswordを入力する。これでubuntuの設定は完了。

ubuntuを起動させるためには、shell内でsudo startxfce4と入力すればOK.(起動時にpasswordを聞かれます)

#ubuntu起動時にThe chroot may not be fully set up.というメッセージが出た場合

ubuntuを起動する時に以下のメッセージが出る場合がある。

The chroot may not be fully set up. Would you like to finish the setup? [Y/n/d]

上記メッセージは「chrootは完全にセットアップを終えていないかも。セットアップを終わらせたいですか?」というものだが、ここはyと入力してEnterを押すことで残りのパッケージのインストールをしてくれる。

#chromebookを再起動させる時の注意点

今回の実装によって常にdeveloper modeを維持することになるが、再起動毎に黄色の!マークの画面が出るようになる。

もし、黄色の!マークの画面の画面で間違えてEnterを押してしまうとubuntuの環境が無くなってしまうので、黄色の!マークの画面が出たときには必ずctrl+dを押すようにしよう!(1敗)

補足:勝手にQ&A

以下は、皆さんが疑問で思うであろうことを勝手にpickupしてQ&Aをしていきます。

ChromeOSは使えないの?

問題なく使える。

上記で説明したように、croutonはchromebook内に仮想マシンを作っているだけなので、chromeOSもubuntuも同時に使える。

また、ctrl+alt+shift←(F1)or→(F2)を押すことで、いつでもchromeOSとubuntuを行き来できる。

今回の実装に必要なスペックは?

参考として、ボクの場合は

  • メモリ 4GB
  • ストレージ 64GB

の米アマゾンで購入したchromebookを使っている。(米アマゾンだと、国内に比べて関税とか送料込でも1万円ほど安く性能が良いPCが手に入るよ!)

他のブログ様で見たところ、「ストレージ16GBだと出来なくはないけど、ちょっときつい」という意見が多かったので、工夫が必要かもしれない。

使ってみての感想は?

一言で言えば「最高の遊び道具」といった感じ。

元々、「ベッドに寝っ転がりながらRuby扱いたいなー」という野望があって今回の実装をしたので、携帯性の良いchromebookにRubyの開発環境を入れられてかなり満足している。

それにchromebook自体がスマホぐらい気軽に使えるPCなので、Linuxを入れることで「スマホに開発環境を入れている」という感覚で遊ぶことができるよ!

ただ、仕事や個人開発などのメインとして使うには力不足の印象で、あくまでも「サブマシン」「プログラマの遊び道具」といった感じは否めない。

イライラするほどではないが、たまに動作がカクつく時がある。(遊びだから気にしない程度。)

croutonについてもっと知りたい

やはり、Githubの公式ページを見るのが最善。

GitHub - dnschneid/crouton: Chromium OS Universal Chroot Environment

開発も継続的に行われており、安心して使える。

他に役立つ情報、質問等があれば、引き続き加筆修正をしていきます。(日本語化とか)

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