はじめに
社内ポータルや従業員向けツールの見直しを進めるなかで、Microsoftのサービスである「Microsoft Viva」や「Microsoft Viva Suite」という名前を目にする機会が増えています。
ただ、実際に調べ始めると、「Microsoft Viva と Microsoft Viva Suiteは何が違うのか」「アプリが多く、どこから理解すればよいのか」で迷いやすいのも事実です。
この記事では、まず「Microsoft Viva Suite」がMicrosoft Vivaの中でどのような位置づけなのかを整理したうえで、含まれる各アプリの概要を紹介します。導入を検討している方が、まず全体像をつかむための入り口として役立てば幸いです。
以降、本記事ではMicrosoft Vivaを「Viva」、Microsoft Viva Suiteを「Viva Suite」と表記します。
目次
「Viva」と「Viva Suite」の違い
ここが最初に理解が分かれやすいポイントです。
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| Viva | 従業員体験の向上を支援する 複数アプリをまとめたプラットフォーム全体の名称 |
| Viva Suite | 主要なVivaアプリをまとめて利用できる包括ライセンスの名称 |
Viva Suiteに含まれる各アプリの概要
従業員コミュニケーション・コミュニティ
Viva Connections
Teamsを中心に、社内ニュース・リソース・業務導線をまとめて届けるポータルとなるアプリです。ダッシュボード、ニュース、リソースを通じて、日々の業務に必要な情報へアクセスしやすくします。
Viva Engage
旧Yammerをベースにした社内SNSアプリです。コミュニティ機能に加え、縦型のストーリーライン投稿が追加されており、社内の知識共有やリーダーからの情報発信に使われるケースが多くあります。
Viva Amplify
全社向けコミュニケーションのキャンペーン管理アプリです。同じメッセージをOutlook、Teams、SharePointへまとめてマルチチャネル配信でき、リーチ数やエンゲージメントの効果測定も一画面で管理できます。
職場分析・フィードバック
Viva Insights
働き方データをもとに、業務の進め方や時間の使い方の傾向を把握できるアプリです。個人向けには「集中時間のブロック」や会議時間の振り返りといった機能があり、マネージャー向けにはチームの会議過多や残業傾向の可視化ができます。プライバシーに配慮した設計になっており、個人の詳細データが他者に公開されることはありません。
Viva Glint
全社規模で従業員の意識や組織の状態を把握するためのアンケートアプリです。設問やアクションプランは人事科学に基づいており、アンケート結果の可視化から改善アクションの提案まで一連で活用できます。主に人事部門や経営層が利用するアプリです。
Viva Pulse
マネージャーが手軽にチーム向けのパルスサーベイを実施できるアプリです。Glintより軽量な位置づけで、定期的なチームの状態把握に向いています。
学習
Viva Learning
Teams や Microsoft 365の中で学習コンテンツにアクセスできる学習アプリです。Microsoft 365の範囲でもMicrosoft Learnなどの基本的な学習体験を利用できますが、外部コンテンツとの連携やレポート機能などはViva Suite側の価値として整理するとわかりやすいです。社内で作成した学習コンテンツも扱え、マネージャーによる推薦や学習進捗の追跡にも対応しています。
Viva Goals(廃止済み)
かつて組織やチーム目標の管理アプリとして提供されていたViva Goalsは、2025年12月31日をもって提供終了となりました。そのため、本記事ではViva Suiteに含まれるアプリとしては扱っていません。
ライセンス構成の全体像
実際に検討するときは、まず前提となるMicrosoft 365 エンタープライズプランがあり、その上に必要に応じてMicrosoft Vivaの各プランを追加する、という形で整理するとわかりやすくなります。
| プラン | 定価 | 利用できる範囲・追加内容 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 エンタープライズ |
契約プランによって異なります。 例: Microsoft 365 E3:¥5,397/ユーザー/月相当(年払い・年間契約) Microsoft 365 E5:¥8,545/ユーザー/月相当(年払い・年間契約) |
Viva Connectionsの基本機能 Viva Engageの基本機能 Viva Insightsの一部機能(個人向け) Viva Learningの基本機能 |
| Microsoft Viva従業員コミュニケーションとコミュニティ | ¥299/ユーザー/月相当(年払い・年間契約) |
Viva Connectionの追加機能 Viva Engageの追加機能 Viva Amplify |
| Microsoft Viva Workplace Analyticsと従業員フィードバック | ¥899/ユーザー/月相当(年払い・年間契約) |
Viva Insightsの追加機能 Viva Glint Viva Pulse |
| Viva Suite | ¥1,799/ユーザー/月相当(年払い・年間契約) |
Viva Connectionsの追加機能 Viva Engageの追加機能 Viva Amplify Viva Insightsの追加機能 Viva Glint Viva Pulse Viva Learningの追加機能 |
つまり、Viva Suiteは複数のVivaアプリをまとめて利用したい場合の包括ライセンスです。単に利用できるアプリが増えるだけでなく、各アプリでMicrosoft 365標準を超える機能も利用対象になります。そのため、どのアプリを使うかだけでなく、どこまでの機能が必要かという観点でも検討するのが重要です。
Copilotとの連携
2025年以降、Vivaの各アプリにはCopilot関連機能が順次追加されています。
たとえば、Viva Glintではサーベイ結果やコメントの要約、Viva InsightsではCopilot導入状況を把握するためのダッシュボード、Viva Amplifyでは文章作成支援など、アプリごとに用途の異なるAI機能が提供されています。
ただし、Copilot関連機能の利用条件はアプリごとに異なります。Viva Suiteだけで一律にすべてのCopilot機能が使えるわけではないため、利用したい機能ごとに条件を確認する必要があります。
導入前に知っておくべきこと
Microsoft 365を前提としたプラットフォーム
VivaのアプリはTeams・SharePoint・Entra IDなどに依存しています。そのため、Microsoft 365を活用している組織ほど導入効果を得やすい傾向があります。
導入しただけでは定着しない
Viva Connectionsは特にそうですが、コンテンツを定期的に更新する運用体制がなければ、形だけのポータルになってしまうリスクがあります。導入と同時に管理・運用担当を決めておくことが重要です。
Viva Suite一択である必要はない
まずはMicrosoft 365に含まれる範囲から試し、必要に応じてViva Suiteを検討するのが現実的な進め方です。全アプリが必要な組織ばかりではないので、前述の「Microsoft Viva 従業員コミュニケーションとコミュニティ」や「Microsoft Viva Workplace Analyticsと従業員フィードバック」 といった別ライセンスも検討する価値があります。
まとめ
Vivaとは?
従業員体験の向上を支援する複数のアプリや機能群をまとめたプラットフォームです。
Viva Suiteとは?
Vivaの主要なアプリをまとめて利用できる包括ライセンスです。
-含まれるアプリ
Viva Connections
Viva Engage
Viva Amplify
Viva Insights
Viva Glint
Viva Pulse
Viva Learning
-定価
¥1,799/ユーザー/月相当(年払い・年間契約)
-注意点
Copilot関連機能の利用条件はアプリごとに異なり、機能によってはライセンスや設定の確認が必要です。
検討のポイント
Teamsをすでに使っている組織にとっては、社内の情報共有や学習・分析の基盤を段階的に拡張しやすい選択肢になります。まずはMicrosoft 365に含まれる範囲から試してみて、必要に応じてViva Suiteへ移行することをおすすめします。
さいごに
テンダでは、「こんなプロジェクトに挑戦したい」「こんなチームで働きたい」「理想のチームを創りたい」と願う仲間を求めています。
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