29
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

「これで進めますね」と自分から言ってしまうと、後で仕様がひっくり返る

29
Posted at

ChatGPT Image 2026年8月24日 10_52_15.png

はじめまして。株式会社PRUMでエンジニアをしている、すもも🍑です
日々、プログラミング学習や実務の中で、つまずきやすいポイントや
考え方を整理して発信しています。

PRUMについて気になった方は、コーポレートサイトもぜひご覧ください。
コーポレートサイト

「これで進めますね」と自分から言ってしまうと、後で仕様がひっくり返る


要件定義やレビューの場で、「これで進めますね」と自分から確定の言葉を口にしてしまうこと、ないでしょうか。


その場では特に反対もなく、話はまとまったように見えるのに、後になって「やっぱりここ、違う気がします」とひっくり返る——そんな展開に心当たりがある人も多いと思います。


最近、この現象には理由があるらしいと知りました。

決めたのは自分で、相手ではなかった

こちらが「これで進めますね」と言い切ってしまうとき、確定させたのはこちら側であって、相手はそれを止めなかっただけ、というケースが少なくありません。止めなかったことと、納得して決めたことは、実はまったく別物です。


心理学には「一貫性の原理」という考え方があります。ロバート・チャルディーニが著書『影響力の武器』で紹介しているもので、人は一度、自分の言葉で意思表示をすると、その発言と食い違う行動を取りづらくなる、という傾向を指します。裏を返せば、自分の言葉で言っていないことには、責任を感じる理由がないということでもあります。


「これで進めますね」で終わらせていた確認は、相手にとっては「止める権利」を渡されただけで、「決めた」という実感を渡されてはいなかったのだと思います。

「進めますね」と「よろしいでしょうか」、一文字の違い

具体的に、確認の言葉を並べてみると違いがわかりやすくなります。


🟠 こちらから確定を宣言する言い方:「この内容で進めますね」
🟠 相手に確定を委ねる言い方:「この内容で確定として進めてよろしいでしょうか」


どちらも聞いている側の反応は「はい、大丈夫です」で同じかもしれません。ただ前者は、こちらの発言に相手が相槍を打った形になっていて、後者は、相手自身が確定という言葉を選び取った形になっています。


言葉の中身はほとんど変わらないのに、「誰が確定させたか」という一点だけが、後からのひっくり返りやすさに直結しているのだと思います。

相手に言わせるための、問いかけ方のパターン

「よろしいでしょうか」と聞くだけでも十分ですが、場面によっては、もう少し相手の言葉を引き出す工夫ができます。

  • 「この内容で確定として進めてよろしいでしょうか」と、判断そのものを相手に委ねる形で聞く
  • 「他に気になる点はありますか?」と一度添えて、言い残しがない状態を相手自身に確認してもらう
  • 議事録やチャットで確定事項を共有した後、「この認識で合っていますか?」と相手の言葉での返答を待つ
  • 相手が「大丈夫です」で流しそうなときは、「特に◯◯の部分は問題なさそうですか?」と一段具体的に聞き直す

一つひとつは小さな聞き方の違いですが、積み重なると「言った・言わない」の揉め事を減らせる気がしています。

まとめ

「これで進めますね」と自分から言い切ってしまうと、その場は丸く収まっても、相手の中には「決めた」という実感が残らず、後からひっくり返るリスクを抱えたままになります。


合意は、こちらが宣言するものではなく、相手自身の言葉で確定させてもらうものだと思います。


次に確認を取るときは、「進めますね」で終わらせず、相手に決めさせる一言を添えてみようと思います。


PRUMのエンジニアの多くは未経験からの採用です。
よければコーポレートサイトにも遊びに来てください。
PRUM採用ページ

エンジニアの方に役立つ記事をまとめたサイトも運営しています。もしご興味あれば覗いてみてくださいね。
エンジニアに役立つ記事サイト

29
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
29
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?