はじめまして。株式会社PRUMでエンジニアをしている、すもも🍑です
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最近IT業界で「FDE」という言葉をよく見かけませんか?
アメリカ投資のプロ(a16z)達が「今後流行る人気の職種」と呼んでいるらしく、気になって調べてみました。
※a16z(Andreessen Horowitz)は、2026年1月時点で運用資産が約900億ドル(約13兆円規模)に達し、シリコンバレー史上最大級の資金調達をした投資会社です。
そもそも「FDE」とは何か
FDEは、Forward Deployed Engineer(フォワード・デプロイド・エンジニア)を略した言葉です。
普段の仕事に例えると、こんなイメージです。
- 普通のエンジニア:会社の中で、決まった仕様通りにシステムを作る人
- FDE:お客さんの会社に直接足を運んで、話を聞きながらその場でシステムを作り、使えるようになるまで面倒を見る人
たとえば「注文管理がうまくいっていない」というお客さんがいたとします。普通のエンジニアなら、決まった仕様書をもとに開発を進めますが、FDEはまず現場に行って「何に困っているのか」を聞くところから始めます。そして、簡単なものをその場で作って試してもらい、少しずつ形にしていきます。
いわば、「話を聞く人」と「作る人」を、1人もしくは少人数のチームでこなす仕事です。
なぜ今、この職種が急速に広がっているのか
FDEは、米国のデータ分析企業Palantirが2010年代に作った職種だそうです。最近では、次のような会社がFDEの採用を徐々に進めているようです。
- 海外の会社:OpenAI、Anthropic、Salesforce
- 日本向けの会社:ExaWizards、ソフトバンク
背景には、「AIを使ったシステムは、会社ごとに使い方や困りごとが全然違う」という事情があるようです。決まった機能を作るだけでなく、それぞれの現場に合わせて作り続ける役割が、大事になってきているようですね。
FDEは、1人のこともあれば、チームのこともある
FDEは1人がすべてをこなす場合もあれば、少人数のチームで役割を分けている場合もあるようです。FDEの生みの親であるPalantirでは、次のような役割分担がされています。
※Palantirは2003年創業のアメリカ企業で、政府機関や大企業向けに、データ統合・AI活用を支援するソフトウェアを提供しています。
- 実装担当:実際にコードを書いて、システムを形にする人
- 現場担当:お客さんの話を聞き、何が一番困っているかを整理して、みんなが使えるように調整する人
- UI・UX担当:画面やボタンなど、使いやすさに関わる部分を作る人
コードを書く力だけでなく、人の話を聞く力や、使いやすさを形にする力も組み合わさって、1つの現場に深く入り込む体制になっているようです。
実際にFDEとして活躍している人の経歴を見てみると、実装担当にはソフトウェアエンジニア出身の人が多い一方、現場担当には、カスタマーサクセスやプロダクトマネージャー、コンサルタントなど、お客さんと直接やり取りしてきた経験を持つ人が多いようです。
「決まった型がある職種」というより、それぞれが積み重ねてきた経験を持ち寄って形になっている職種、と言えそうです。
FDEに求められる力から見えてくること
正直、最初は「FDEは、技術力も現場対応力も両方こなせる、いわゆる"何でも屋"がなる仕事」だと思っていました。
でも、実装担当・現場担当のようにキャリアの土台から役割が分かれているのを知って、少し違うのかもしれないと感じています。
FDEというチームがうまく回っているのは、全員が浅く何でもできるからではなく、それぞれが自分の一番得意な力を、深く持ち寄っているからなのだと思います。
技術に強い人、現場の理解に強い人、使いやすさを形にするのが得意な人。 「広く浅く」よりも、「この分野はこの人だよね」と言われる強みを持つ人たちが集まって、初めて1つの現場を任せられるチームになる という構造です。
今日からできること
- 今の仕事の中で、自分が一番得意だと思える分野を1つ挙げてみる
- その分野を「広く浅く」ではなく、人から頼られるレベルまで深めることを意識してみる
- 苦手な部分は無理に自分で埋めようとせず、得意な人に頼る前提で考えてみる
- チームの中で、自分がどの役割を任されると一番頼りにされるかを考えてみる
まとめ
FDEは、技術・現場理解・使いやすさなど、それぞれの分野を深く極めた人たちが役割を持ち寄って、1つの現場に深く入り込むチームとして成り立っている。
「浅く広く」よりも、自分の強みとなる一点を極めることが、これからのエンジニアリングでは価値を持つのかもしれません。
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