はじめに
ハードディスクや光学ディスクなどのブロックデバイスの一覧を表示するにはlsblk(list block devices)コマンドを利用します。lsblk
コマンドはutil-linuxパッケージに含まれています。
lsblk
コマンドのオプションを利用することで、デバイスのモデル名などを表示することができます。表示項目を追加するには、-oオプションを利用します。
オプションに+を付けて表示項目を指定することとで、デフォルトの表示項目に追加して表示することができます。+を付けない場合、追加項目のみ表示されます。
モデル名の場合、'MODEL'を追加します。
lsblk -o +MODEL
他に表示できる項目は-hオプションで調べることができます。バージョンによって利用できる表示項目が異なるので、事前に-hオプションで確認しておくことを勧めます。
実行例
それでは、実際にlsblkコマンドの表示項目を増やして表示してみます。
※以降の例では、文字化けを防ぐために出力をASCII文字に限定する-iオプションも指定しています。
デフォルトの表示
$ lsblk -i
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 16G 0 disk
|-sda1 8:1 0 487M 0 part /boot
|-sda2 8:2 0 1K 0 part
`-sda5 8:5 0 15.5G 0 part
|-ubuntu--vg-root 253:0 0 13.5G 0 lvm /
`-ubuntu--vg-swap_1 253:1 0 2G 0 lvm [SWAP]
sr0 11:0 1 1024M 0 rom
モデルを追加で表示
$ lsblk -io +MODEL
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT MODEL
sda 8:0 0 16G 0 disk VBOX HARDDISK
|-sda1 8:1 0 487M 0 part /boot
|-sda2 8:2 0 1K 0 part
`-sda5 8:5 0 15.5G 0 part
|-ubuntu--vg-root 253:0 0 13.5G 0 lvm /
`-ubuntu--vg-swap_1 253:1 0 2G 0 lvm [SWAP]
sr0 11:0 1 1024M 0 rom CD-ROM 11:0 1 1024M 0 rom VBOX
sdaのモデル名はVBOX HARDDISK(VirtualBoxの仮想ハードディスク)と表示されました。
モデルとシリアル番号を追加で表示
カンマ区切りで複数の項目を追加することができます。
$ lsblk -io +MODEL,SERIAL
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT MODEL SERIAL
sda 8:0 0 16G 0 disk VBOX HARDDISK VBxxxxxxxx-xxxxxxxx
|-sda1 8:1 0 487M 0 part /boot
|-sda2 8:2 0 1K 0 part
`-sda5 8:5 0 15.5G 0 part
|-ubuntu--vg-root
| 253:0 0 13.5G 0 lvm /
`-ubuntu--vg-swap_1
253:1 0 2G 0 lvm [SWAP]
sr0 11:0 1 1024M 0 rom CD-ROM VB2-xxxxxxxx
Google Compute Engine (GCE)での実行例
$ lsblk -io +VENDOR,MODEL
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT VENDOR MODEL
sda 8:0 0 20G 0 disk Google PersistentDisk
`-sda1 8:1 0 20G 0 part /
GCEのブロックストレージのモデル名はPersistentDiskと表示されました。
以上、ブロックデバイスのモデル名を表示する方法の紹介でした。