はじめに
Terraformを使用して安全なパスワードを生成する方法を解説します。この手法は、クラウドリソースの自動プロビジョニングにおいて、セキュアな認証情報の管理に役立ちます。
Terraformでパスワードを生成する
パスワード生成のコード実装
以下のTerraformコードは、random_password
リソースを使用して、24文字の英数字パスワードを生成します。
resource "random_password" "this" {
length = 24
special = false
}
output "password" {
value = random_password.this.result
sensitive = true
}
このコードでは、length
パラメータでパスワードの長さを指定し、special
パラメータをfalse
に設定することで特殊文字を除外しています。
セキュリティ考慮事項
生成されたパスワードは機密情報なので、sensitive = true
オプションを設定しないとエラーになります。sensitive = true
オプション使用することで、生成されたパスワードは機密情報として扱われ、terraform apply
の出力には表示されません。これは、CI/CDパイプラインでの使用時に特に重要です。
パスワードの取得方法
生成されたパスワードを表示するには、terraform output
コマンドを使用します:
terraform output password
このコマンドにより、生成されたパスワードが表示されます。
重要な注意点
-
ステートファイルのセキュリティ: Terraformのステートファイルには、生成されたパスワードが平文で保存されます。このため、ステートファイルのセキュリティは極めて重要です。
-
リモートステートの利用: セキュリティを強化するために、暗号化されたリモートステートの使用を強く推奨します。これにより、機密情報の保護が強化されます。
まとめ
Terraformを使用したパスワード生成は、インフラストラクチャ管理の自動化とセキュリティの両立を可能にします。ただし、生成されたパスワードの適切な管理と、ステートファイルのセキュリティには十分な注意が必要です。
確認をした環境
- Terraform v1.9.2
- hashicorp/random v3.6.3
参考