トランスポート層
送られてきたデータを送信先に正確に送るの役割を持っています。送られてきたデータをポート番号を使いアプリケーションに届ける役割を持ちます。
ポート番号
コンピュータが通信する通信先のアプリケーションを指定するための番号です。コンピュータと通信するときどのコンピュータと通信するかはIPアドレスを参照すればわかります。しかしデータを送るコンピュータはわかっても、どのアプリケーションにデータを送ればいいかはわかりません。その際、アプリケーションの指定先としてポート番号が使われます。例えとして、IPアドレスがマンションの住所で、ポート番号が部屋番号のイメージです。
主なプロトコル
プロトコル | 説明 |
---|---|
TCP | 通信の速度は遅くなるが信頼性重視。分割して送信されたデータの順序や欠落がないかをチェックしているため、速度は遅くなる。メールやwebサイトなどデータの欠落があると困るものに使われる。 |
UDP | 通信の精度は落ちるが速度が速い。UDPでは送信されるデータをチェックしないため、速度は速いが信頼性が落ちる。 |
TCP
TCPは通信するにあたってまず相手との間で接続を確立させてから通信を始めます。そして通信を確立した後、信頼性の高い通信をするため以下の六つのことを行なっています。
①付番によるデータ順序の保証(シーケンス番号)
②受信データ誤りがないかの確認(誤り検出)
③相手が間違いなく受け取ったことの確認(肯定確認応答)
④届いていないデータの再送要請(スタイディングウィンドウ)
⑤相手のペースに合わせたデータ送信(フロー制御)
⑥ネットワークの混雑状況に応じた送信速度の調整
またTCPには相手の応答があろうとなかろうと、一定範囲までは勝手にデータを送る方法が採用されています。これは③の確認を通信速度が遅い相手(例:衛星通信経由)に対して、いちいち少量データ毎に確認を取っていたら面倒なためです。
シーケンス番号
TCPでバケットに付けられる番号。
パケット
データ通信をする際に細かく分割されたデータのこと。
UDP
UDPは信頼性が落ちる代わりに速度が速いプロトコルです。TCPがまず通信を確立させてから通信を始めるのに対して、UDPは事前準備なしで通信を始めます。またデータの再送や入れ替え、欠落、順序が保証されません。通信の手続きが簡略化されており、届いたパケットをすぐアプリケーションに送ります。そのため効率良く通信ができるため動画、音声に使われます。