はじめに

Rails 6 に追加された新機能を試す第84段。今回は、 parameterize 編です。
Rails 6 では、 parameterize で locale オプションを指定できるようになりました。

Ruby 2.6.4, Rails 6.0.0 で確認しました。

$ rails --version
Rails 6.0.0

今回は、name (名前) 属性をもつUser の CRUD を作成し、 URL を parameterize を使って変更することで動作確認します。

プロジェクトを作る

rails new rails_sandbox
cd rails_sandbox

User の CRUD を作る

name の属性をもつ User のCRUDを作ります。

bin/rails g scaffold User name

Userモデルに to_param メソッドを追加する

User モデルで、 to_param メソッドを追加します。このメソッド内で locale オプションつきの parameterize メソッドを使います。

app/models/user.rb

class User < ApplicationRecord
  def to_param
    "#{id}-#{name.parameterize(locale: :de)}"
  end
end

config/application.rb を修正する

ドイツ語環境を整えるのが面倒なので、 I18n::InvalidLocale を避けるために、 config/application.rb を編集します。

config/application.rb

...
I18n.enforce_available_locales = false

ドイツ語用のロケールファイルを作成する

ドイツ語の変換ルールの locale ファイルを用意します。

config/locales/de.yml

de:
  i18n:
    transliterate:
      rule:
        Ä: AE
        ä: ae
        Ö: OE
        ö: oe
        Ü: UE
        ü: ue
        ß: SS

マイグレーションを実行する

$ bin/rails db:create db:migrate

画面からユーザーを登録する

bin/rails s を実行し、 http://localhost:3000/users/new にアクセスしてユーザーを登録します。

name には、 Jürgen と入力します。 [Create User] ボタンを押します。

詳細画面のURLは、 http://localhost:3000/users/1-juergen と変換されていることがわかります。
(Jürgen → juergen と変換される。）

locale を指定しなかった場合

今回の場合、 locale オプションを指定しなかった場合

つまり、

app/models/user.rb

class User < ApplicationRecord
  def to_param
    "#{id}-#{name.parameterize}"
  end
end

とした場合、URLは、 locale オプションは、nil になり、 I18n.locale が使われます。
今回は、 I18n.locale をデフォルトから変更していないため、 I18n.locale は en になるため、 URLは、 http://localhost:3000/users/1-jurgen となります。
(Jürgen → jurgen と変換される。）

試したソース

試したソースは以下にあります。
https://github.com/suketa/rails_sandbox/tree/try084_parameterize_locale

Rails6 のちょい足しな新機能を試す84（parameterize編）