はじめに
Oracle Cloud の勉強の一環で、Oracle Cloud Infrastructure の仮想ネットワーク(Virtual Cloud Network)に含まれるコンポーネントを整理していきます。
勉強を進めるにつれて不足しているものがある場合は追記していきます。
Virtual Cloud Networkに含まれるコンポーネント
VCN
Oracle Cloud 上で定義した Software Defined Network。VCNの中に複数のSubnetを定義することが可能
Subnet
仮想ネットワークを構成するIPv4のサブネット。Subnetの中に、Private Subnetと、Public Subnet の2種類が存在している
Private Subnet
Internet と通信することが出来ないSubnet。Internet Gatewayや、Security List などを作成しても通信はできない
Public Subnet
Internet と通信することが出来るSubnet。Subnet作成時のDefaultは、Public Subnet。
VNIC
インスタンスにアタッチされ、サブネットに接続する仮想的なネットワーク・インターフェース・カード
Primary VNIC
インスタンスに一番初めに接続するVNIC
Secondary VNIC
インスタンスに2個目以降に接続するのVNIC。付与できるVNICの数は、InstanceのShapeに依存する
Private IP
VCN内で使用されるPrivate な IPアドレス。Internet から接続は不可
Primary Private IP
VNICに付与する一番初めの Private 用IPアドレス。
Secondary Private IP
VNICに付与する、2個目以降の Private IP アドレス。Secondary Private IP を使用する理由は、Virtual IP のような使用方法が可能。Act - Stb 構成のインスタンスを構成し、障害に応じて Secondary Private IP を Failover することが出来る
Public IP
インターネットから疎通可能なグローバルIPアドレス。インスタンスがInternetと直接通信するには、VCNに作成するInternet Gatewayが必要。
Ephemeral
短時間稼働してすぐ止めるインスタンス(正確にはVNICに設定するPrivate IP)に対して、一時的に付与することが可能。他のインスタンスに付け替えることはできない
Reserved
Public IPを予約して置くことが出来る。他のインスタンスに付け替えることが出来る。Regionごとに50個までしか予約することが出来ない
Internet Gateway
Internet側から Instance に接続するときに必要になる仮想ルータ
NAT Gateway
InstanceからInternetへは接続できるが、Internet → Instance は接続を遮断する仮想ルータ
Service Gateway
VCNと OCI の各サービス間を、インターネットを経由しないプライベート接続用の経路を提供。現段階では Object Storage との通信に使われている様子
DRG (Dynamic Routing Gateway)
VCNとオンプレミス間のプライベートネットワークのpathを提供。IPSec VPN か、FastConnect を使用してオンプレミスと接続が可能。また、VCNと別Region間のVCNを接続するときにも、DRGを使用する (Remote VCN Peering)。1個のVCNに対して、1個のDRGを接続することが出来る
Local Peering Gateway
同一Regionに存在するVPNを接続するために使用する仮想ルータ。別のRegionに存在する VCN と接続する場合は、DRGを使用して、 Remote VPN Peering をする。
Route Table
VCN/サブネットのルーティングを行う仮想ルーターに設定するルーティング・テーブル
Security List
VCNに対する Firewall のルール
DHCP Option
VCNでインスタンスを起動するときに付与するDHCP の Optionを管理。DHCPで配布する DNSサーバの指定、Search Domain の指定を変更することが可能
VCN Resolver
VCN内部のInstanceを名前解決するための VNC Resolver。<instance_name>.<subnet_name>.<vcn_name>.oraclevcn.com
という形式で名前解決が可能
参考URL
OCI Document