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Amazon WorkMail でメールボックスを他のユーザーに共有する

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はじめに

WorkMail では、ユーザーを作成すると、基本的には自分だけが利用できるメールボックスがあります。そのメールボックスを他のユーザーに共有設定をすることで、他のユーザーからメールの参照や、代わりに送信してくれる機能が利用できます。

次のユースケースが考えられるでしょうか。

  • 秘書の方が社長の代わりにメールのチェックや、各種事務手続きを行う
  • 問い合わせ窓口用のメールアドレスを準備して、サポート担当の方がチームとして問合せに対応する

今回は、この共有設定を設定して動作確認を行う内容です。共有設定したあとに、WorkMail Web UI や Outlook からどのように見えるのか、どのように代わりにメールを送ることができるのか確認していきます。

共有ユーザーを作成

WorkMail には 2つのユーザーがいます。共有するためのユーザーを新たに作成していきます。Create User を押します。

image-20220122170848523.png

共有用のユーザーを share001 という名前で作成します。

image-20220122170937123.png

作成されました。共有設定をするために、詳細画面を開きます。

image-20220122171030971.png

Add permissions を選択します。

image-20220122171100217.png

user001 に権限を付与します。

Send permissions には3つの選択肢があり、それぞれの説明はつぎのとおりです。

  • Send As : 共有されたメールボックスのユーザーとして、メールを送信します。メールの From ヘッダーと Sender ヘッダーは、メールボックスのユーザ (share001)になります。
  • Send On Behalf : ユーザーが代わりにメールを送付します。メールの From ヘッダーはメールボックスの所有者 (share001) となり、Sender ヘッダーは送信ユーザー (user001) になります。
  • None : 権限なし

image-20220122172206620.png

追加されました。

image-20220122172238425.png

共有設定を行ったので、Amazon WorkMail AuroDiscover サービスは、自動的に権限を更新します。Outlook クライアントを利用している場合、Full Access 件を持つユーザーは 共有ユーザーのメールボックスにアクセスできます。権限の反映まで最大 60分ほど待つ時間があり、その後 Outlook を再起動します。

なお、この記事の環境だと、数分で権限設定が反映されました。

WorkMail Web UI

user001 で WorkMail UI を開き、Open other inbox ボタンを押します。

image-20220122175118626.png

Name を押します。

image-20220122175145325.png

共有設定のために権限を追加した share001 を選択します。

image-20220122175213418.png

Inbox を選び、OK を押します。

image-20220122175526362.png

参考 : 権限を追加していない状態だと、次のようなエラーになります。この画面が出てきたら、権限設定を見直しましょう。

image-20220122175259289.png

権限を設定したあとは、share001 のメールボックスが確認できるようになります。

image-20220122175630977.png

ログインしているのは user001 ですが、share001 のユーザーとしてメールを送信してみます。New email を押します。

image-20220122181540877.png

ポイントは From の部分です。From の欄で、どのユーザーに代わってメールを送信するかを指定できます。今回は、share001 と指定しています。その他タイトルや宛先などを入れて、メールを送ります。

image-20220122181648106.png

Gmail で受け取った結果がこちらです。share001 として想定通りメールを受信できています。いいですね。

image-20220122181741706.png

メールの詳細を確認すると、想定どおり From ヘッダーが share001 に変わっています。

image-20220122181836542.png

それでは、Gmail から返信をしてみましょう。

image-20220122184119272.png

WorkMail 側では、返信メールが share001 のメールボックスで見ています。

image-20220122184152475.png

Outlook

次に、Outlook クライアントではどのようになるか見てみます。権限追加前は次のような画面となっており、ログインしている user001 のみ見える状況です。

image-20220122174959723.png

権限追加後、Outlook を再起動すると、share001 が自動追加されました。メールボックスが見えている状態ですね。

image-20220122175851018.png

share001 としてメールを送ってみましょう。

image-20220122183251982.png

ポイントは「差出人」の部分です。これをクリックして share001 と変更することで、代わりにメールを送ることが出来ます。From ヘッダーを指定できるということですね。タイトルなど適当にいれてメールを送ります。

image-20220122183437881.png

Gmail 側で受け取ったメールです。想定通り share001 として受信できています。

image-20220122183502843.png

From ヘッダーも share001 になっています。

image-20220122183527890.png

Gmail から返信して、Outlook での受信の具合を見てみます。

image-20220122183739394.png

想定どおり、share001 配下の Inbox にメールが届いているのが見えます。

image-20220122183853392.png

参考URL

メールボックスのアクセス許可の使用
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workmail/latest/adminguide/mail_perms_overview.html

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