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HULFT Square のアプリケーション機能を使ってみた

Last updated at Posted at 2024-03-27

はじめに

こんにちは。すぎもんです:grinning:

今回はHULFT Square のアプリケーション機能を使って、実行月の1か月分の監査ログをまとめたZIPファイルを作成し、指定した任意のワークスペースのストレージへ保管します。

本記事では提供された「アプリケーション」をベースとして、監査ログの出力先をカスタマイズしてみます。

アプリケーション機能とは
HULFT Square のアプリケーションストアである App Square では、HULFT Square で開発した安全安心なビジネスアプリケーションが公開されています。公開されているアプリケーションは自由にダウンロードして実行することができます。またアプリケーションに含まれるスクリプトを任意のプロジェクトにコピーし、用途に合わせてカスタマイズすることも可能です。

これによりフルスクラッチでのスクリプト作成を行わずとも、アプリケーションを実行することで、特定の Data Integration 処理を行えるようになる機能です。
※ 画像は2023年9月時点のものです。

監査ログとは
ユーザーの操作やログイン履歴などのログを保存したものです。

下記が保管できるログの種類になります。

種類 内容
HULFT Integrate integrate-events-yyyymmdd.log
HULFT Transfer transfer-events-yyyymmdd.log
ファイル イベント ジョブ job-file-events-yyyymmdd.log
スケジュール ジョブ job-schedule-events-yyyymmdd.log
HULFT Transfer ジョブ job-transfer-events-yyyymmdd.log
システムイベント audit-system-events-yyyymmdd.log
ログイン履歴 audit-user-login-history-yyyymmdd.log

HULFT Squareについて紹介している、下記の記事とウェブサイトもあわせてご覧ください。

■ HULFT Square リリースノート

■ HULFT Square マニュアル:アプリケーション

■ シナリオ:アプリケーションをカスタマイズして監査ログを保管しよう

今回やること

  • HULFT Squareの設定
    • アプリケーションの設定
    • ディレクトリの作成
    • プロジェクトの編集
  • スクリプトの実行

まずHULFT Square のアプリケーションストア 「App Square」 から共通データ加工処理として提供されているアプリケーションのダウンロードと、今回使用するアプリケーションであるZIP Audit logsの内容を確認し、既存プロジェクトのS3_demoへスクリプトのコピーを行います。
続いて監査ログの保管先ワークスペースの確認を行い、出力したいワークスペースにhsq-logsディレクトリと2023ディレクトリを作成します。
最後にスクリプトをコピーしたS3_demoプロジェクトの編集を行っていきます。スクリプト変数のワークスペースと、ZIP圧縮処理で出力先のディレクトリーを編集します。
そのまま完成したスクリプトを実行し、作成されたZipファイルの確認まで行っていきます。

image.png

HULFT Squareの設定

①アプリケーションの設定

上部のアイコンから 「App Square」 もしくは、
image.png
[メイン] > [アプリケーション] を選択します。
image.png

アプリケーションとして用意されているZIP Audit logsから [アプリケーションを開く] を選択します。

使用するには App Square から使いたいアプリケーションを事前にインストールする必要があります。

image.png
[同梱スクリプトを見る] を押下します。
image.png
「詳細」 から、アプリケーションの内容を確認することが出来ます。
image.png
[Projectへコピーする] を押下します。
image.png
[スクリプト名]ZIP_directoriesを指定し、[コピー先]S3_demoを選択します。
image.png
スクリプトのコピーが成功したことを確認します。
image.png

Point
image.png
[アプリケーション] > [ZIP Audit logs] > [スクリプトとリソース] > [詳細] には、スクリプトの詳細についても記載されているため、カスタマイズをする際のポイントを確認することが出来ます。

②ディレクトリの作成

[設定] > [監査ログ] から、今回のスクリプトで使用する保管先ワークスペースがAudit_Log2であることを確認します。
image.png
[ワークスペース]hsq_testを指定します。
image.png
[メイン] > [サービス] > [ストレージ] を選択し、
image.png
[新しいディレクトリー] を押下します。
image.png
hsq-logsというディレクトリーを作成します。
image.png
さらにhsq-logsディレクトリー配下にも、
image.png
新規ディレクトリー2023を作成します。
image.png

Point
「保管先ワークスペース」はスクリプトの編集時に使用するのでメモしておきます。

③プロジェクトの編集

[メイン] > [DATA INTEGRATION] > [プロジェクト] を押下します。
image.png
S3_demo[プロジェクトを開く] ボタンを押下します。
image.png
ZIP_directoriesスクリプトの編集を行っていきます。
image.png
スクリプト変数 Workspaces_Name を押下します。
image.png
初期値をAudit_Logsから保管先であるAudit_Log2に変更します。
image.png
続いて 「zip(pre)」 の編集を行います。
image.png
[出力先]${Workspaces_Name}hsq_testに変更します。
image.png
最後に 「zip(now)」 の編集を行います。
image.png
[出力先]${Workspaces_Name}hsq_testに変更します。
image.png

これでスクリプトの編集は完了です。

Point
「出力先」 のパスを先ほど作成したディレクトリに合わせて変更します。

スクリプトの実行

それでは実際に処理を実行して、結果をみてみましょう。
まずはツールバーから [スクリプトの実行] ボタンを押下します。
image.png
「スクリプトの実行」ダイアログから、処理が正常に成功したことが確認できます。
image.png
先ほど作成した/hsq_test/hsq-logs/2023にZIPファイルが配置されていることが確認できます。
image.png
作成したhsq-logs202309.zipをダウンロードし、
image.png
そのまま解凍をします。
image.png
その中の [hsq-logs202309] > [09] > [24] > [audit-system-events-20230924] から、
image.png
2023年9月24日に行われた、ユーザーによる設定の変更が確認できます。
image.png

監査ログはファイルごとにダウンロードする必要がありましたが、実行月の1か月分の監査ログをまとめたZIPファイルの作成と指定したワークスペースのストレージへの保管が可能になったことで、システムの利用状況の把握につながり業務の効率化やセキュリティ向上が見込まれます。
なお、Audit_Log2には1か月分のログしかありませんでしたが、ZIP Audit logs の処理として実行月の前月分と当月分をそれぞれ1ヶ月分まとめてZipで保存できるため、より管理が容易になると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。0からデータ加工処理を作成すると複雑になってしまうところが、アプリケーション機能を活用しインストールするだけですぐに簡単かつ柔軟に活用できるようになりました!
皆様もぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

このブログでは、今後も様々なTopics記事や接続検証等、皆さんの参考になるような記事を投稿していきたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、また!:raised_hand:

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