はじめに
こんにちは、よろず相談担当 すぎもん です。
前回の記事では、お客様の課題として、
ファイル転送の前後処理を各拠点で勝手に作っている。
本社で統制が効かず、運用上の大きな課題となっている。
ということをご説明しました。
今回は、その課題の解決案として、
「転送前後処理は本社で作って、各拠点に自動配布しちゃおう!」
というワザをご紹介します。
解決案!
今回の課題を解決するために、私はまず「HULFT Script」を選択しました。
HULFT Scriptを活用することで、属人化しやすいバッチやシェルスクリプトなどに頼らず、
ファイル転送前後の処理を一元管理し、統制を効かせながら運用することができるからです。
当然、各拠点に勝手にHULFT Scriptをいじらせないよう、パスワード制御などの対策は必要です。
さらに、各拠点にはHULFTが導入済みであることを利用し、
本社で作成した処理を、各拠点にHULFTで配布し、自動反映する仕組みを考えました。
名付けて**「HULFT Script オートマティック・アップデート」**です!(キリッ)
HULFT Script オートマティック・アップデートを使用すれば、
複数拠点へ処理を配布、反映する際の運用負担を軽減し、本社による統制を強力にサポートできるはず!
処理の流れはこんな感じです。
■本社側の流れ
- 1. 配布処理実行
- 本社の担当者が配布実行したいタイミングで、HULFT Scriptの処理を実行します。
自動化するなら、深夜などにスケジュール実行しても良さそうです。 - 2. 処理のエクスポート
- 各拠点に配布したい処理を「CLI Console」でエクスポートします。
「CLI Console」とは、HULFT Scriptの管理機能をコマンド実行できるツールです。 - 3. HULFT配信
- HULFTを使用し、「2.」でエクスポートした処理を転送します。
■支店側の流れ
- 4. HULFT集信
- HULFTで本社から送信されたファイルを受け取ります。
- 5. 処理のインポート
- HULFT Scriptの処理を実行し、「CLI Console」で処理をインポートします。
処理は、HULFT Scriptトリガーを使用して、HULFTの集信を契機として実行されます。
インポートには「サーバ移行機能」を使用するため、忘れずに再起動しましょう。
では、次回は実際に作成したサンプルをご紹介します!
HULFT Scriptで転送前後処理を自動配布、自動反映してみた(1/3)
HULFT Scriptで転送前後処理を自動配布、自動反映してみた(3/3)