はじめに
こんにちは、すぎもんです
今回は、HULFT10 for Container Servicesで転送された実ファイルの確認をしてみます。2024年2月時点リリースされているHULFT10 for Container Servicesのファイルシステムは、EFSを使用しています。今回はEFSの簡単な操作についても確認してみます。
前回投稿した環境構築の記事はこちらです
HULFT 10 for Container Services の環境構築をしてみた
https://qiita.com/sugimon/items/e589e654f7bb38825550
今回やること
HULFT10 for Container Servicesの管理画面から要求発行をして、EFS内にある実際のファイルを確認します。前回記事では、HULFT10環境構築からHULFT管理画面へのログインまでを実施しています。併せて、EFS導入済みVPCの作成についてはAWS EFSユーザーガイドをご確認ください。
+++++++++++++++++++++++実施手順+++++++++++++++++
① 配信ファイルの準備
今回は既存のAmazon EFSにファイルを配置します。
② 管理情報の登録
HULFT10管理画面上で詳細ホスト情報、ファイル転送に必要な情報を設定します。
③ HULFT10からHULFT10への転送
HULFT10の管理画面上でループバック転送を実施し転送履歴を確認します。
④ 転送結果の確認
AWSコンソール上でファイル転送の結果を確認します。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
本記事で環境構築したのは【開発者版】です。
【正式版】とは画面詳細が異なる場合がある点、ご留意ください。
① 配信ファイルの準備
HULFT 10 for Container Servicesでは、配信ファイルは、Amazon EFSに配置します。
① EFS用インスタンスへの接続
対象のEFS用インスタンスにチェックを入れ、「アクション」-「接続」を押下します。
② EFS用インスタンスへの接続タイプの指定
接続タイプは「EC2 Instance Connect エンドポイント」を選択します。
③ EFS用インスタンスのエンドポイント指定
[EC2 Instance Connect エンドポイント]には、EFS導入済みVPCのエンドポイントを指定し、[接続]を押下します。
④ EFS用インスタンスへの接続
接続できたことを確認します。
今回はviエディタで作成した"snd_test.txt”ファイルを"/mnt/efs1/snd"直下に配置しました。
② 管理情報の登録
HULFT10の管理画面にログインします。
ログインIDとパスワードの取得や確認については、前回の記事をご確認ください
テスト配信を実施するために管理情報の登録を行います。
テスト配信を行うためには下記の情報を登録する必要があります。
登録内容についてはオンラインマニュアルも併せてご確認ください。
①詳細ホスト情報の登録
以下の手順で自ホストの詳細ホスト情報を登録します。
- ホーム>Main>管理情報>詳細ホスト情報をクリックします
- 詳細ホスト情報画面で新規作成ボタンをクリックします
- 詳細ホスト情報 新規作成画面で以下の値を設定します
その他の項目の設定は任意です。
*1:システム動作環境設定の自ホスト名を設定してください。
*2:ログインしているユーザーのIDが初期値として設定されています。
②転送グループ情報の登録
以下の手順で転送グループ情報を登録します。
- ホーム>Main>管理情報>転送グループ情報をクリックします
- 転送グループ情報画面で新規作成ボタンをクリックします
- グループ情報 新規作成画面で以下の値を設定します
③配信管理情報の登録
以下の手順で配信管理情報を登録します。
- ホーム>Main>管理情報>配信管理情報をクリックします
- 配信管理情報画面で新規作成ボタンをクリックします
- 配信管理情報 新規作成画面で以下の値を設定します
その他の項目の設定は任意です。
*1:HULFT10の環境構築時に環境構築の既存EFS環境で設定したファイルを使用する場合は、 "/mnt/efs1/" のパスを使用してください。既存のファイルを指定する場合、ファイルに対して読み取り権限および実行権限が必要です。
権限が足りない場合、完了コード301 詳細コード2 でエラーになります。
*2:転送グループIDの設定について、配信要求を行う場合は必須ですが、集信要求
④集信管理情報の登録
以下の手順で集信管理情報を登録します。
- ホーム>Main>管理情報>集信管理情報をクリックします
- 集信管理情報画面で新規作成ボタンをクリックします
- 集信管理情報 新規作成画面で以下の値を設定します
その他の項目の設定は任意です。
*1:HULFT10の環境構築時に環境構築の既存EFS環境で設定したファイルを使用する場合は、 "/mnt/efs1/" のパスを使用してください。既存のファイルを指定する場合、ファイルに対して読み取り権限および実行権限が必要です。
権限が足りない場合、完了コード301 詳細コード2 でエラーになります。
*2:転送グループIDの設定について、送信要求を行う場合は必須ですが、配信要求を行う場合は必須ではありません。
③ HULFT10からHULFT10への転送
①要求発行
ループバックによる要求発行を行います。
左側メニュー「要求発行」-「配信要求」を押下し、「配信要求の発行」をします。
対象のファイルIDを選択し、「配信要求を発行」を押下します。
最終確認ダイアログが表示されるので「OK」を押下します。
②履歴確認
配信要求の発行後、管理画面左下に実行ステータスのダイアログ表示がでます。「集信履歴」から発行したファイルIDを確認します。
④ 転送結果の確認
⑤ EFS内の実ファイルの格納確認
ループバック実行で集信したファイル「snd_test.txt」が格納されていることを確認します。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、前回の環境構築に引き続き、実際の配信と転送結果の確認を実施してみました。
2024年2月時点リリースされているHULFT10 for Container Servicesは、ファイルシステムにEFSを利用しているため、実ファイル確認はAWS管理画面へのアクセスが必要です。これまでのHULFTとは違った操作が必要になりますが、新しいHULFT…面白いですね。引き続き色々な機能を触ってみたいなと思います。
このブログでは、今後も様々なTopics記事や接続検証等、皆さんの役に立つような記事を投稿していきたいと思います!ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、また!