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カタログ登録のないVSAMデータセットを削除する

Last updated at Posted at 2016-09-13

はじめに(おさらい)

VSAM編成データセット(以下VSAMデータセット)は、必ずカタログされて利用されます。
非VSAM編成データセットはカタログ登録がなくてもJCL中にUNIT= VOL=SER=を指定することでアクセスできますが、VSAMデータセットに対してはこれらの指定はできず、必ずカタログを利用してアクセスすることになります。

VSAMがカタログ管理されていればこそ、下記のようにAMSユーティリティーによって一発でVSAMの索引部とデータ部を同時に削除することができるのですね。

//DELVSAM JOB CLASS=A,MSGCLASS=X,NOTIFY=&SYSUID,REGION=0M
//DELETE   EXEC PGM=IDCAMS
//SYSPRINT DD SYSOUT=*    
//SYSIN    DD *           
DELETE (VSAM.TEST.KSDS) CLUSTER
/*

カタログ登録のないVSAMデータセットの削除

ところが、なんらかの不運によって「カタログ登録のないVSAMデータセット」が生まれてしまう or 残ってしまうことが稀にあります。
先ほど、VSAMがカタログ管理されていればこそAMSユーティリティーでずばっとデータセットを一発で削除できると書きました。ところがカタログ管理されていない場合、これらのデータセットは普段どおりのDELETE CLUSTERでは削除できません。

ではそんなさまよえる亡霊と化したデータセットを除霊するにはどうするか。そんなときに役立つ呪文がAMSユーティリティーのVVRオプションです。

//DELVSAM JOB CLASS=A,MSGCLASS=X,NOTIFY=&SYSUID,REGION=0M
//DELETE   EXEC PGM=IDCAMS
//DD1      DD   VOL=SER=YYYIMS,UNIT=3390,DISP=OLD
//SYSPRINT DD SYSOUT=*    
//SYSIN    DD *           
  DELETE-
       VSAM.TEST.KSDS.INDEX -
       FILE(DD1) - 
       VVR
/*

VVRは大雑把に言うと、カタログを経由せずVTOC情報からデータセットを探すという指定です(詳しくは参考文献のリンクを見てください)。
カタログを経由しないので、当然索引部ならば.INDEX、データ部ならば.DATAまで手書きでデータセット名を指定してやらないといけません。

DELETE CLUSTERを弾かれた時にはびっくりしましたが、これで無事、亡霊を退治することができました。

参考文献

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