はじめに
IBM Power11の発表と同時に、PowerVSではP05に対応するという情報が発表されていました。
東京リージョン(TOK04)で使えるようになったと聞いたので、確認してみました。
可変プロセッサーグループ(注)
IBM CloudのDocsではこちらに記載があります。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-ibmi-vsw-tiers&locale=en
注:
Docsには機能名のようなものがなさそうだったので、「可変プロセッサーグループ」と勝手に呼称してます。
6onodaさんも記事を書かれていますのでぜひ参考にしてください。
https://qiita.com/6onoda/items/4766d04ef969b8e39d40
東京リージョンで確認
実際に東京リージョン(TOK04)でPowerVSのインスタンスオーダーを進めてみました。
プロファイルの設定項目に、IBM i software tierという項目が追加されていて、s1022でP05を選べるようになっています!
Virtual serial number(VSN) を設定するとIBM i software tierの選択ができるようになります。
P05を利用できる条件
PowerVSだったら無条件にP05が選べるわけでなくて、以下のルールに適合した場合はP05を選択できます。
- Power10以上のモデルであること(Power10もしくはPower11)
- VSN(仮想シリアルナンバー)を設定すること
- CPUは1コア以内であること(0.25コア〜1コア)
- メモリーは64GB以内であること(2GB〜64GB)
まとめ
オンプレミスのPower11ではP05モデルは発表されていません。
しかし、同時に発表されたPowerVSの機能拡張で、Power10も含めて、プロセッサーグループが可変になることが発表されていました。
東京リージョンへの実装を待っていたのですが、思ったよりも早く(?)実装されたことが確認できました。
Power11の東京リージョンへの展開も待ち遠しいですが、まずはPower10でP05を活用することでコスト最適化が進められそうですね!
早くPower11来ないかな〜
補足
大阪リージョンは?
記事作成時点(2025年8月14日時点)では、大阪リージョンのPowerVSでは可変プロセッサーグループはまだ利用できませんでした。
VSNを指定する前の画面
VSN設定をする前は、IBM i software tierの項目自体が表示されていない状態です。VSNを設定するとIBM i software tier の選択がボックスが出るようになっています。