はじめに
「すがっち、また問い合わせが来てるんだけど」
「メールの返信しておいてね」
少し席を外しただけなのに、メールや電話の問い合わせが次々と…
そんな“現場あるある”を少しでも和らげたくて、Glideでスマホ応答アプリを作ってみました。
私の業務は「需要集約のスケジュール調整、契約システム管理」。
その中でも特に問い合わせが多いのが「需要集約」関連です。
まずはその仕組みを簡単におさらいしておきます。
📦 そもそも「需要集約」とは?
「需要集約とは」
"複数のグループ企業の“ほしいもの・ほしい数量”をまとめて、ムダなく生産、仕入れるしくみです。
- 複数拠点・品目の需要を統合
全国の店舗から発注データを集めて、本部で一括して仕入れや生産計画を立てる - 供給計画への引き渡し
集約された需要をもとに、どれだけ作るか・どこに配送するかを決定 - コスト削減と効率化
輸送コストや在庫管理の最適化が可能になり、無駄を減らせる
この仕組み、ベテランバイヤーでも勘違いが多く、問い合わせが絶えません。
だからこそ、現場で使える「応答アプリ」が必要でした。
📱↓↓↓ まずは出来上がった、スマホ応答アプリです。↓↓↓
スマホでサクッと入力 → 現場リーダーが即座に対応できる仕組みです。
「今ちょっとだけ手が離せない…!」というタイミングでも、
問い合わせ内容を逃さず記録・共有できるように設計しました。
🛠 仕組みの概要
主な機能:
- お困りごとの入力フォーム(カテゴリ・優先度付き)
- 入力内容はGoogleSheetsに自動記録
- リーダーが即座に確認・対応できる一覧ビュー
- スマホからの操作に最適化されたUI
使用技術:
- Glide(ノーコードアプリ作成)
- Google Sheets(データベース・応答内容リスト)
🧩 Glideでの構築ステップ
① アプリ作成の起点
Glideの「New App」からスタート。
テンプレートは「Basic App」を選択し、データソースはGoogle Sheetsを指定。




② データ構造の設計
Google Sheets側で
「お困りごと」「カテゴリ」「優先度」「投稿者名」「発生日」
「回答内容」「ステータス」「対応者」「対応日」などの列を用意。
Glide側ではそれぞれの列をフォーム入力にマッピング。
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③ UIの工夫
「“Add”(追加)ボタン」で新規登録を簡単に
入力フォームへの導線が明確で、現場メンバーがすぐに行動に移せる設計。
「お困りごとだけ入力し、他の項目は任意にすることで、急ぎの場面でも最低限の記録が可能。」
後から編集できる設計にしておけば、まずは記録し、後から詳細を入力するという運用が可能です。
④ FAQ化・Q&A表示
「お困りごと対応」画面では、過去の問い合わせを一覧表示。
同じ質問が繰り返されることも多いため、Q&Aとして活用できるように設計しています。
🔍 実装のポイント
スマホでの入力効率化の工夫
現場メンバーが「とりあえず入力しておこう」と思えるような軽さを意識しました。
R子さんからの感想
すごく良いアプリだと思います!
ある程度想定できる質問は自動で返信されるようになったらサイコーですよね。
以下にこうなったらいいなー、という点をあげていきます。
・「カテゴリ」「優先度」はプルダウンメニューで選べる
→カテゴリの下に「サブカテゴリ」があると回答もしやすいと思いますし、既存の質問をQ&Aとして使用しやすいと思います。
・従業員ポータルのメールアドレスと二段階認証で、需要集約関係者なら誰でも使えるようになるといいですね。
✍️ おわりに
現場の「ちょっと手が離せない…!」を少しでも減らすために、
ノーコードでもここまでできる!という実感を込めて作りました。
「現場の声を仕組みに変える」──それが私のDXです。
Qiitaでは今後も、現場改善のリアルを発信していきます!