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いまさらながら SIer向けフレームワークを自作した(10年ぶり3回目)

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Last updated at Posted at 2026-01-25

はじめに

こんにちは。20年以上システム開発(おもにSI)をしてきたプログラマーです。Qiita初投稿になります。

タイトルの通り、いまさらながら Java と JavaScript のフレームワークを自作しました。
「2026年にもなって今さら新しいフレームワーク?」と思われるかもしれませんが、作るに至った経緯と、意外な発見について紹介します。

なぜまたフレームワークを作ったのか

フレームワークから作る案件が立て続けに

ここ最近、仕事でフレームワークから作る SI案件が立て続けにありました。

SIの現場では、さまざまな理由から既存の大規模フレームワーク(Spring Boot や Struts など)を使わないケースがあります。例えば:

  • オープンソース採用に制約がある
  • 大規模フレームワークを導入するほどではない小規模案件やバッチ処理だけのシステム
  • 技術選定の都合で Node.js を採用するが、社内実績のないフレームワークは避けたい

また SI案件の特徴として、開発初心者がチームに加わることが多々あります。

開発初心者でも理解できるフレームワーク

SI 案件は短期間に人数が必要となるため、プロジェクトに参画するメンバーには

  • プログラミング自体が初めての人
  • Java は学んだけど実務経験がない人
  • 他言語経験者だが Java は初めての人

といった方々が含まれます。

こうした状況で Spring Boot のような高機能フレームワークを使うと、

  • アノテーションの意味が分からない
  • 何が自動で動いているのか分からない
  • エラーが起きた時に原因を追えない

といった、主に学習コストに起因する問題が頻発します。

そこで、シンプルで理解しやすいフレームワークやラッパーを毎回作ることになるのですが、案件ごとに一から作り直すのは非効率です。

「次回のために、これまでの知見を整理して汎用的なフレームワークを作っておこう」
——これが今回の直接的なきっかけです。またドキュメントもいっしょに整理しておくことで、今後は自分のナレッジ・ソーススニペットとしても再利用できるようにしておこうと考えました。

これ、AIにも向いているのでは?

フレームワークから作る案件中に、ふと気づきました。

「初心者向けの設計」は「AI向けの設計」と似ているのでは?

開発初心者向けの特徴

  • アノテーションなどの「魔法のような仕組み」を極力排除
  • コードの実行フローが追いやすい
  • シンプルで明確なルール

AI(GitHub Copilot など)に求められる特徴

  • コード生成しやすい一貫性のあるパターン
  • トークン消費を抑えたシンプルな構造
  • フレームワーク内部の見通しが良い(ソースコードで提供)

これらは驚くほど一致していました。

つまり、AI を開発経験 2〜3 年目のエンジニアに置き換えると、初心者向けフレームワークがそのまま AI フレンドリーなフレームワークになるのです。

10年ぶり3回目の挑戦

実は自作フレームワークを作るのはこれが3回目ですが、皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか。
1回目は Struts ラッパー、2回目は Wicket ラッパーで、どちらもどこかに公開するところまではいたりませんでしたが、今回3回目はちゃんと GitHub で公開しようと決意して作成しました。

SIcore という名前について

フレームワークの名前は SIcore にしました。
SI の現場で培った「シンプルなフレームワーク」という意味を込めています。

今後の予定

SIcore の特徴や設計思想を整理・紹介していく予定です。

おわりに

「2026年に新しいフレームワーク?」と思われるかもしれませんが、SI 現場には独自の事情とニーズがあります。

そして、AI時代の到来によって「シンプルで理解しやすいコード」の価値が再評価されているのではないかと感じています。企業の基盤システムを AI だけで作るのは簡単ではありませんが、こうしたフレームワークを併用することで、現実的なアプローチに近づけると考えています。

もし興味を持っていただけたら、ぜひ GitHub リポジトリを覗いてみてください。
まだ開発途中ですが、バグ報告やご意見・ご要望も大歓迎です!

次回は SIcore の具体的な特徴について書いていきます。

関連記事リンク

他の記事もぜひご覧ください!

SIcoreフレームワーク リンク

実装コードと資料はすべてこちらで公開しています。


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